マンガをこよなく愛し、マンガと共に生きてきた内田理央。今回は、そんな彼女が「モデルやグラビアのポージングのヒントも、もらっています」という敬愛する安野モヨコ作品をクローズアップ!

【vol.03】女子全員必読のマイバイブル!

内田理央がセレクト☆ 敬愛するマンガ家・の画像_1
「安野モヨコさんのマンガは気がついたら手に取っているといった感じで私の日常の中にある。つらいことがあった時、日々に疲れた時、恋に悩んでいる時……いつだってそばにいてくれました。出合いは小学生の頃。『ジェリービーンズ』を読んで、絵のおしゃれさに心が躍ったのを覚えています。その時から今まで、ずっと大好きなマンガ家さん! どれもおすすめですが今回紹介するのは『さくらん』と『鼻下長紳士回顧録』。どちらも、生きるために遊郭や売春宿で働く女性が主人公。恋やお金の欲望が渦巻く中、理不尽な状況になっても楽しくパワフルに生きている姿を見ていると、“ぼーっとしててもなんでもある現代に生きている私が、小さなことでつらいなんて思っちゃダメだ! 負けてらんない!”ってパワーがわいてくるんです。安野モヨコさんの作品に出てくる女性は、私と同じように弱い部分もあるし、恋愛や女同士のいざこざに振り回されてボロボロになったりもするけれど、それに負けない強さを持っている。生き方のお手本にしたくなる存在です。安野モヨコさんのマンガは、“サラダを取り分ける”とかじゃない、真の女子力をUPさせてくれます。すべての女の子に読んでほしい! 読まない理由がない!」

(右)『さくらん』 (左)『鼻下長紳士回顧録』

内田理央がセレクト☆ 敬愛するマンガ家・の画像_2
(右)8歳で江戸・吉原に売られたきよ葉が、吉原一のおいらんになっていく物語。『さくらん』安野モヨコ(講談社 ¥857)

(左)20世紀初頭、パリ。売春宿で働くコレットは、変態紳士たちの相手をしながら、気まぐれな男・レオンに恋い焦がれ……。『鼻下長紳士回顧録』安野モヨコ(祥伝社 上巻¥1200)
©Moyoco Anno / Cork
●前回の#ウチダマンガ店はこちらから
取材・原文/東 美希 撮影/横山創大 ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/内田理央(モア専属) スタイリスト/辻村真理