お金でモメないカップルに、どうしたらなれますか?

いろんな価値観のある今だからこそお金の問題は難しいもの。プロのリアル診断で、状況別の最適解を根掘り葉掘り聞いてきました!
カップル、夫婦間のマネー事情。デート費用の画像_1

Q. パートナーとお互いの収入や貯蓄などについて話したことがありますか?

同棲・既婚カップルはい76%、未婚カップルいいえ83%
「相手がそれとなく収入を教えてくれたことがあるが、自分のほうが収入が高く、なんとなく言いづらい」(24歳・未婚・女性)
「家賃や、生活費の分担の割合など、お互いの金銭感覚を同棲前にすり合わせておくべき」(28歳・同棲中・女性)

未婚カップルは収入差がある場合お金の話は把握しにくいという声が多数。一方同棲・既婚カップルは「なんとなくの収入や貯蓄額をわかっていると、結婚後が想像しやすい」(27歳・同棲中・男性)など話し合い経験が76%と高めな結果に。

Q. デートのお金はどう支払うことが多いですか?

完全に割り勘48%
男性が多く払うという風潮は薄れ、男性がすべて支払うと答えた人は12%。「さっき払ってくれたから次は私が」と交互支払いも多い模様。

Q. プレゼントの平均額は?

16250円
加えて記念日などのプレゼントは1万円というアンケート結果も。少し背伸びした金額のものよりも「無理のない範囲で贈りあえる相手が理想的」(28歳・未婚・女性)という意見が多数。

Q. たとえば“パートナーのために料理を作ってあげた”など、立て替えたお金はきちんと請求しますか?

いいえ79%
「喜んでもらえたのがうれしくて作りにいっていたけど一回ごとは少額でも回数を重ねるにつれ当然負担が増えていて請求してもいいか迷っている」(26歳・未婚・女性)
「旅先での飲食代を立て替えていたので何回か催促したけれど後回しにされ、しまいにはなかったことにされ、この人とは無理だなと思った」(29歳・未婚・女性)

一緒に過ごした時間で立て替えたお金のことは、金額の分だけモヤモヤは蓄積していくもの。不満の声が多い反面、請求できない人が79%と高割合に。お金に関して言い出しづらい世代観の表れかも?
プレゼントを持ちながら出費を考えている女性のイラスト

令和カップルがマネーでモメない秘訣

ファイナンシャルプランナー 前野 彩さんが解説!

ファイナンシャルプランナー 前野 彩さん
ファイナンシャルプランナー 前野 彩さん
『Cras』代表取締役。働く女性や子育て世代のマネープランをリアル&オンライン相談でサポートしている。新著『本気で家計を変えたいあなたへ〈第5版〉』(日本経済新聞出版)が10月20日に発売

今は「ふたりで払う」が多数派の時代に

「共働き世帯も約7割となり、今は『ふたりで稼ぎ、ふたりで使う』時代と言えそうです。独身時代の貯蓄は結婚しても個人の財産ですが、その金額によってマイホーム予算や老後の準備額などは変わります。ふたりの未来を考え始めたなら、住まいや子どもの希望などのライフプランを立ててみると◎。ライフプランがあると、相手の経済状況を探りあう気持ちが消えて、将来必要なお金を一緒に準備しようと前向きに変われます。ふたりのお金を“見える化”して、楽しくお金が使える毎日にしましょう!」(前野さん)

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監修/前野 彩 イラスト/オガワナホ 取材・原文/野田春香 ●アンケート調査は、パートナーがいる、またはいたことがある23~32歳の全国の女性100名、男性100名の計200名に実施 ※MORE2022年11月号掲載