【韓国ドラマ】幼なじみとの恋愛を描くおすすめ5選!友達から恋人、14年ぶり再会……“じれキュン”ストーリー
友人関係から、いつの間にかドキドキの恋愛関係に!? 見ているこっちもキュンキュンしてしまう、幼なじみから恋愛へと発展する、胸キュンロマンスを描いたおすすめの韓国ドラマをご紹介します。
※記事発信時点での情報のため、最新情報は公式サイト等でご確認ください
韓ドラマニアのライターがおすすめ!
Kカルチャー・旅・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。最近の趣味は「各国でローカライズされた韓国料理を食べること」。
- チョン・ヘイン×チョン・ソミンのケミに胸キュンが止まらない♡『となりのMr.パーフェクト』
- 過酷な境遇も、一途な愛も、全部吸い込んで前に進むヒロインがクール『サムダルリへようこそ』
- 懸命に生きる私たちの心にじんわりと響く、ヒーリングロマンス・ドラマ『ドクタースランプ』
- 高校時代の元カップルが大人になって再会する、繊細なラブロマンス『その年、私たちは』
- 19年来の親友の男女が紡ぐミュージックロマンスドラマ『サウンドトラック #1』
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チョン・ヘイン×チョン・ソミンのケミに胸キュンが止まらない♡『となりのMr.パーフェクト』
『となりのMr.パーフェクト』
全16話
出演:チョン・ヘイン、チョン・ソミン、キム・ジウン、ユン・ジオンほか
Netflixシリーズ「となりのMr.パーフェクト」独占配信中
あらすじ
アメリカの大学を卒業し、グローバル企業で働くペ・ソンニュ(チョン・ソミン)。気鋭の若手建築家としてアトリエの代表を務めるチェ・スンヒョ(チョン・ヘイン)。家が隣同士で幼なじみとして育った2人は、いつもそれぞれの母親にとって自慢の娘・息子だった。ある日、結婚を控えたソンニュが突然アメリカから帰国する。何かを隠している様子のソンニュを放っておけないスンヒョ。30代で再会したことをきっかけに、幼なじみだった2人の関係に変化が訪れる。
ここが見どころ!
『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズで脱走兵を捜索する憲兵を演じ、三池崇史監督による日韓合作のSFスリラー『コネクト』で不死身の新人類を演じるなど、近年は繊細かつシリアスな演技を披露してきたチョン・ヘイン。その安定した演技力が高く評価される彼が、『となりのMr.パーフェクト』で久しぶりにロマンスドラマに帰ってきました。
これまでも『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『スノードロップ』などの純愛ラブストーリーで多くの視聴者をメロメロにしてきたチョン・ヘインですが、ラブコメディは俳優歴10年にして今回が初めて! そして、ヒロインは『この恋は初めてだから ~Because This is My First Life』、映画『ラブリセット 30日後、離婚します』など数多くの作品をヒットに導いた“ラブコメクイーン”のチョン・ソミン! 実力・人気ともにトップクラスの2人によるラブコメは、初共演とは思えないほど胸きゅんなケミに仕上がっています♡。
チョン・ヘインが演じるスンヒョは、整ったルックスに温厚な性格、国立大学の建築学科を首席で卒業し、韓国建築界から期待される若手建築家として活躍中。ソンニュ(とその家族)からすると、まさに“隣の家のパーフェクトな息子”なわけです。
韓国の原題は『お母さんの友達の息子』(オンマチングアドゥル)。もともと韓国にはこの頭文字をとった「オムチナ」という造語があり、「〇〇さんの家の〇〇くんはこんなにすごいことをしたというのに、あんたは……」と、友達の息子と比較するように母親が子供を叱ることから、“品行方正で何でもできる理想的な息子”という意味を持っています(『ドラえもん』の出木杉くんのような感じ)。
筆者は「オムチナ」と聞くと爽やかな好青年を思い浮かべるのですが、白シャツが似合う上品で清涼感のあるオーラ&親しみやすい柔和な笑顔が魅力的なチョン・ヘインは、そのイメージにぴったり!チョン・ソミンとロリポップを持って並んでいるポスタービジュアルが公開された時の“しっくり感”といったら、そのまま辞書の挿絵にしてほしいくらいです。
チョン・ソミンが演じるのは、ブルドーザーのようにエリートコースを駆け抜けてきたエネルギッシュなソンニュ。スンヒョが「オムチナ」なら、試験では常に1位、その優秀な成績で奨学生としてアメリカの大学に留学、世界的企業でバリバリ働くソンニュは「オムチンタル」(タルは日本語で娘という意味)。アメリカで出会った国際弁護士のヒョンジュンとの結婚も決まり、仕事もプライベートも絶好調……のはずが、仕事も結婚もやめてニートに。
自由奔放に見えて実は繊細なソンニュが本音を吐き出すシーンでの、感情のボルテージを一気に最高潮まで上げるチョン・ソミンの瞬発力ある演技が秀逸。全部解決してから話そう……と色々なことを一人で抱えるうちにキャパオーバーになってしまった姿が共感を呼びます。
ソンニュを心配してスンヒョも実家に戻ったことで、十数年ぶりに再びお隣さんになった2人。4歳から家族同然のように育ったのでお互いに容赦なし(笑)。スンヒョは遠慮なくソンニュの首根っこを掴むし、ソンニュもスンヒョにヘッドロックをかけるし、2人にとって悪口交じりの口喧嘩はおはようの挨拶レベル。すぐ悪口が飛び出すちょっぴり短気なソンニュと、それを受け止めつつも負けないロジカルなスンヒョのケミが最高! 高校時代にタイムカプセルを埋めたり、部屋が窓越しに会話できる距離だったり、古典的な“幼なじみあるある”もしっかりあってたまりません♡。
そうしているうちに、スンヒョは何年も前に封印したはずのソンニュへの恋心が再び膨らみ始めるのを自覚するわけですが、幼なじみモードと片思いモードを行き来するスンヒョの戸惑いやドキドキを表現するチョン・ヘインが新鮮ながらも絶妙。くすっと笑えるコメディ演技も含めて、確かな演技力から繰り出される“新しいチョン・ヘイン”を楽しめるはず。韓国メディアのインタビューで「これまでは撮影現場を引っ張っていく立場が多かったけれど、今回はチョン・ソミンもよくリードしてくれて、彼女を信じて頼りました」と語ったチョン・ヘイン。役作りのためにクランクイン前から役者陣で集まって親睦を深めていたそうで、視聴者たちが熱愛を疑う(というより希望する)くらいリアルな空気感にキュンキュンしてしまいます。
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『となりのMr.パーフェクト』
全16話
Netflixシリーズ「となりのMr.パーフェクト」独占配信中
過酷な境遇も、一途な愛も、全部吸い込んで前に進むヒロインがクール『サムダルリへようこそ』
『サムダルリへようこそ』
全16話
出演:チ・チャンウク、シン・ヘソン、キム・ミギョンほか
Netflixシリーズ「サムダルリへようこそ」独占配信中
あらすじ
フォトグラファーになる夢を叶えるため、大都会ソウルで過酷な生活を送ってきたチョ・サムダル(シン・へソン)。実力と根性でトップの座に上り詰めたものの、思わぬスキャンダルで名声を失い、逃げるように故郷の済州島へと戻る。一方、サムダルの幼なじみで気象予報士のチョ・ヨンピル(チ・チャンウク)は、済州の気象庁で働いていた。都会での生活に身も心も傷だらけになったサムダルは、ヨンピルと気まずい再会を果たすが……。
ここが見どころ!
都会で成功した主人公サムダルが、ある日突然ドン底につき落とされ、逃げるように戻ってきた故郷の海辺の田舎町で、大好きだった幼なじみや家族に支えられて、本来の自分を見つけていくという物語。主人公のラブストーリーだけではなく、夢と挫折、家族や仲間の絆といった、登場人物たちの人生が丁寧に描かれているロマンチックコメディでした!
近くて遠い、幼なじみという存在
“ロマンス職人”チ・チャンウクと “最強コメディエンヌ”シン・ヘソンによる“ケミ”も見逃せません!
年齢=幼なじみ歴のサムダルとヨンピルは、もはや切っても切れない深い関係ですが、序盤は、破局済みの元カレカノらしい、近すぎて逆に遠い距離感でした。
思わぬ再会に、最初はよそよそしい雰囲気。一緒に過ごす時間が増えると口数は増え、次第に遠慮がなくなって(笑)、過去の別れについて、互いに「そっちがフッた!」と主張をぶつけ合う2人。そうかと思えば、小学生たちがじゃれ合うような無邪気な素顔を見せあったり、38年(!)も寄りそってくれているヨンピルの優しさに、サムダルがほだされたり……。「あんた以上のいい男を見つけようと思ったのに、あんなクズ男と付き合ってしまった」というサムダルのボヤキには共感しかありません(笑)。
なんてことのない場面に“2人が紡いできた特別な糸”が浮かび上がっては涙腺や笑いのツボを刺激するので、ハンカチ必携でご視聴ください。
どこまででも“守る男”、チ・チャンウク
サムダルと同じ日(の5分遅れ)に生まれた運命の相手であり、彼女のことをひたすら思い、守り続ける幼なじみ兼元カレのヨンピルを演じているのがチャンウク。“ロマンス職人”として名を馳せている彼が、ここぞとばかりに本領発揮!
気象庁のジャンバーを羽織り、ハイエース風の庶民的な車(しかも演歌歌手の衣装のようなスパンコールジャケットを常備)を乗り回しているだけで、もうキラッキラ。サムダルを見つめ、声がけするかどうか迷っている姿を見ているだけで甘酸っぱい気持ちにさせてくれる、職人ぶりにきゅん♡
またヨンピルは、過去に気象予報の誤報で、海女だった母を亡くした経験から、愛するサムダルリの人たちを守ろうと今の職業に就いた正義感の強いキャラクター。予報を巡って上司……よりも、はるかに上の役職だろう本庁のお偉いさんと何度もぶつかり合い、まわりに羽交い絞めにされている姿にも、きゅん♡ 誠実だからこそ歯止めが利かなくなるヨンピルの"クセ強め"なところも愛おしいです。
サムダルとヨンピルだけでなく、故郷の仲間たちや親きょうだいといった脇役たちの物語も、しっかりと描かれている本作。
星になった最愛の妻を思い続けるヨンピル父(ソ・ヒョンチョル)や、周囲には気丈にふるまいつつも親友の死の責任は自分にあると自らを責め続けているサムダル母(キム・ミギョン)、財閥2世の元夫との関係に悩むサムダル姉(シン・ドンミ)や、サムダル妹でシングルマザーのへダル(カン・ミナ)とその娘ハユル(キム・ドウン)の切ない気遣い、一瞬であの頃に戻れる地元の同期のありがたさなどなど。
どのストーリーも、切なさや悲しみが温かな絆となって心に染みていきます……。
済州島の美しい海や山の絶景、島の人々の情深いやり取りなど、心癒されるポイントがいっぱいの本作。手作りキムチやチゲ、獲れたての貝の和え物といった食事風景や、サンドの家が営む食堂、住民御用達のシュポ(小さな個人商店)の角打ちなど、旅への要素も盛りだくさん! 済州の旅に出かけるような気持ちで、気軽にご視聴くださいね。
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『サムダルリへようこそ』
全16話
Netflixシリーズ『サムダルリへようこそ』独占配信中
懸命に生きる私たちの心にじんわりと響く、ヒーリングロマンス・ドラマ『ドクタースランプ』
『ドクタースランプ』
全16話
出演:パク・ヒョンシク、パク・シネほか
Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中
あらすじ
高校時代、学年1位を争うライバル同士だった、人気美容外科医のヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)と麻酔科医のナム・ハヌル(パク・シネ)。ふたりは、同じタイミングで人生最悪のスランプに陥り、14年ぶりに再会する。最も輝かしい時にそれぞれ別の道を歩み、そしてどん底の時に鉢合わせた彼らは、互いに寄り添いながら、スランプという山を乗り越えていく。
ここが見どころ!
高校時代のライバル同士が14年ぶりに再会、とあらすじで紹介しましたが、実は本作の主人公を演じるパク・シネとパク・ヒョンシクも、2013年に放送された人気ドラマ『相続者たち』以来、約10年ぶりの再共演ということで話題となっていた本作。思った以上に癒されるドラマでした。
以下、見どころポイントをお伝えします!
ライバルたちの今昔物語
まずは、作品のストーリーから。
天才高校生ヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)の高校に、全国模試で同点1位だったガリ勉の美少女ナム・ハヌル(パク・シネ)が転校してくる。以来、成績1位をめぐり、ふたりは何かと競い合うように。
その後、ジョンウは国内のトップ医大を経て、実力と人柄を備えたスター美容外科医として順風満帆な日々を歩んでいたある日、不可解な医療事故によって人生が一変する。汚名を着せられ、周囲にいた人々も離れてしまう。さらに莫大な借金を抱えて、車も家も売るハメに。
一方、学生時代から勉強漬けだったハヌルは、大学病院で麻酔医師として働いていた。しかし、度を増していく上司のモラハラやパワハラ、病院内での孤立によって心身に不調をきたし、バーンアウト(燃え尽き)症候群の “うつ病”と診断されてしまう。
それぞれが人生のスランプ期に落ち込む中、ハヌルの実家の屋根部屋にジョンウが引っ越してくる。突然の再会に戸惑うふたりだったが……。
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転校初日のハヌル。この時点では美少女扱いだったが……
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学年1位のジョンウは、転校生ハヌルへの敵対心を隠さない。
本作では、ハヌルとジョンウの心が折れてしまいそうなとき、追い打ちをかけるような残酷な展開にはなりません。寄り添い、ゆっくりと休んでいきながら、癒し合い、恋愛をしていく過程を、丁寧に、ドラマチックになりすぎないようなリアルさで描いているのです。その中には、心を掴まれるセリフもたくさん。
「高校生に戻れたら何がしたい?」と問うハヌルに、ジョンウは「あまりにも無念なお前を抱きしめてやりたい」と言い、さらに「お前は自分をないがしろにしすぎだ。周りよりも、自分を大事にして」「明日の自分のために、今日を乗り越えろ」とハヌルのみならず、視聴者の心にも深く染み込む言葉を畳みかけます。
小さな頃から勉強に打ち込み続けて進学、家族や周囲の期待と重圧を背負いながら就職したものの、激務に追われパワハラとモラハラで燃え尽きたハヌルに、思わず共感してしまう方も多いはず。
また、医者の両親を持つジョンウは医療事故後、スター医師から一転、犯罪者の汚名を着せられ希望の見えない暗闇のような日々を送っていました。そんな彼に、母親は労わりの言葉ひとつかけるどころか、「父親の功績に傷をつけるな」と怒りをぶつける始末。
しかし、ハヌルは彼を信じて支え、励まし、「どうやって耐えてきたの?」と、孤独の中で耐え続けるジョンウの代わりに涙を流すのです。その姿は、ジョンウにとって、暗闇を照らす一筋の光に見えたに違いありません。
人生は非情で、「自分ではどうすることもできないこともある」とジョンウが言うように、才能にあふれ、努力家のふたりでさえ、ある日突然、奈落に突き落とされてしまいます。だからこそ、“スランプ”や“心の不調”は、現代を生きる私たちからは切り離せないものになっています。
しかし「お前は間違ってない」と信じ、身を案じてくれる人がひとりいるだけで、人は救われるし強くなれる。だからこそ、再びどん底に落とされると思いながらも前に踏み出そうともがく姿に、勇気づけられること間違いなしです!
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スター美容外科医として表彰されるジョンウ。
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上司から理不尽な扱いを受けるハヌル。寝る間を惜しんで業務を続けていたが……。
この作品、シリアスとサスペンスだけでなく、ラブコメ要素もかなり高い!
パク・シネとパク・ヒョンシクの掛け合いが、とにもかくにもキュート。特に制服姿でじゃれあうふたりの温度差のあるコメディ演技にニヤニヤが止まりません♡
同じ優等生でも、闘争心をむき出しにするのはジョンウ。ハヌルに対抗して、ある時は大量の粉末コーヒーを口にかっこみ、またある時はクールを決め込みつつ、足もとでは貧乏ゆすり。また、消しゴムを忘れた彼女に「消しゴムをあげる」と言いつつ、ひと文字も消せないほど小さな欠片だけ渡すなど、まるで小学生のような意地悪も(笑)。試験でハヌルに負けたとわかるや否や気絶するシーンは、もはやコントです。
そんな、天才なのにどこか子供じみているジョンウを、パク・ヒョンシクが生き生きと演じています。
そして、パク・シネの演技もさすが。 勉強どころか、かけっこから飲めるお酒の量まで、どこまでも負けず嫌いなハヌルを、究極の“ツン”で表現しています。学校では、ジョンウのみならず同級生や上級生など、勉強の邪魔をする者をみな「うるさい」「邪魔」と一刀両断。自宅でも、母親と親戚の叔母たちがちゃぶ台をひっくり返すほどのバトルを繰り広げているのに、どこ吹く風で、参考書を手放しません。人生のすべてを勉強に捧げるほどのガリ勉具合がふり切れすぎていて、逆に笑ってしまいます(笑)。
滑稽に見えるくらい、真摯に努力し続けてきたジョンウとハヌル。それぞれの痛みを共有しながら、人生の“スランプ”を、どう乗り越え、どのような感情を抱き、最終的にどんな決断をするのか、本編を観てぜひ確かめてみてください!
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どんな不幸が訪れても耐えられる、と信じる力を得たハヌルとジョンウ。
配信サイト
『ドクタースランプ』
全16話
Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中
高校時代の元カップルが大人になって再会する、繊細なラブロマンス『その年、私たちは』
『その年、私たちは』
全16話
出演:チェ・ウシク、キム・ダミほか
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
あらすじ
高校時代、成績トップの生徒とビリの生徒が一緒に学校生活を過ごすドキュメンタリーに出演したことがきっかけでカップルになったクク・ヨンス(キム・ダミ)とチェ・ウン(チェ・ウシク)。10年後、ヨンスは広告代理店のチーム長としてバリバリ働き、ウンは正体を明かさない覆面画家として活躍していた。そんな折、当時の映像がSNSで話題となり、29歳になった現在の生活を撮影することに。5年前に別れてから一度も会っていなかった2人は、気まずい再会を果たす。
ここが見どころ!
元恋人同士が再会するラブストーリー。一見よくある設定に思えますが、本作はそこに“ドキュメンタリーの撮影”というエッセンスが加わり、ヨンスとウンの初々しい高校生時代、そして大人になった現在の姿が平行に描かれているところが新鮮! 双方の視点から「あの頃」を振り返り、ナレーションによって語られる主人公たちの“相手には言えない本当の気持ち”は、どれもリアルで胸に刺さるものばかり。主人公たちと一緒に思い出の映像を見ているような気持ちになりながら物語に没入することができるドラマです。
主演を務めるチェ・ウシクとキム・ダミは映画『THE WITCH/魔女』以来、3年ぶりの共演。『THE WITCH…』ではアサシンとして対立する関係だった2人が、本作では素直になれない元カップルを等身大で演じ、新たなケミを見せてくれています。
『THE WITCH…』以降も親交が続いていたそうで、ジャンルが180度異なる甘酸っぱくて切ないラブロマンスの演技も息がぴったり。本人たちも「最初からとても気楽だった」(キム・ダミ)、「お互いを信じて撮影することができた」(チェ・ウシク)とインタビューで語っています。
ウンは、両親の愛情をたっぷり受けて育ち、争いごとを嫌うマイペースな性格。自分を捨てたヨンスと再会したら水をかけて塩を撒くんだ!とずっと練習していた(そして実践する)という少し不思議ちゃんな部分や、ふわふわのパーマヘアがよく似合う柔らかい雰囲気などが、バラエティ番組で垣間見えるチェ・ウシクのいたずらっ子で人懐っこい素顔と重なります。
チェ・ウシクの出演作は『パラサイト…』しかり、『狩りの時間』(2020)、配信がスタートしたばかりの『殺人者のパラドックス』(2024)などがっつり&どっしり系が多いので、かわいいチェ・ウシクを堪能したいならぜひ本作を! また、“ウガウガファミリー”として親交の深いBTS・Vが歌うOST「Christmas Tree」にも注目です。
人に弱みを見せられない不器用なヨンスは、ウンへの当たりがまあまあ強め。“ツン”が多いからこそ時折見せる“デレ”な姿がかわいくてキュンときちゃいます。いつもはシャキッとしているけれど、酒に酔って感情がダダ漏れになってしまったり、大好きなおばあちゃんの肩でわんわん泣いたりと、人間味溢れる演技で『梨泰院クラス』のイソとはまた違ったキム・ダミの魅力に魅了されました。
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かわいいとかっこいいのギャップに沼落ちする視聴者続出!
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素直になれない2人の関係がムズキュンすぎる!
高校生から29歳までの10年間を描くため、チェ・ウシクもキム・ダミも高校生役に挑戦しているのですが、制服姿がとっても似合う! 違和感ゼロ! ちょっかいを出して追いかけっこしたり、手洗い場で水をかけ合ったりする姿がとってもキュートです♡
一方で、現在のヨンスとウンのシーンでは、それなりに社会人としてキャリアを積んだ20代後半の落ち着きを漂わせていて、しっかり大人になっているんです。撮影当時チェ・ウシクは31歳、キム・ダミは26歳でしたが、10代から20代までの10年という時間のギャップを自然に演じ分ける表現力は、さすがの一言。
ヨンソとウンが別れた理由、そして大人になって再会してからも素直になれない2人が迎える結末とは? それぞれが抱える心の傷、将来への不安、挫折など、恋と共に人生の成長痛を経験していく主人公の姿は、誰しもがどこかで共感できることでしょう。
配信サイト
『その年、私たちは』
全16話
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
19年来の親友の男女が紡ぐミュージックロマンスドラマ『サウンドトラック #1』
『サウンドトラック #1』
全4話
出演:ハン・ソヒ、パク・ヒョンシクほか
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
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あらすじ
写真家のソヌ(パク・ヒョンシク)と作詞家のウンス(ハン・ソヒ)は19年来の親友。ある日、ウンスは有名な作曲家から作詞の依頼を受けるが、歌詞から切ない片思いの感情が感じられないとダメ出しされる。ソヌが誰かに片思いをしていることを知ったウンスは、「片思いの歌詞を書く手伝いをしてほしい」とソヌに2週間限定の共同生活を持ち掛ける。
ここが見どころ!
各地で街を彩るイルミネーションが始まり、いよいよ冬がやって来る! 季節によってファッションが変化するように、寒い季節だから聴きたくなる音楽、見たくなるドラマ・映画ってありますよね。『サウンドトラック #1』は、冬の感性がたっぷり詰まったラブストーリー。全4話の短編ドラマですが、センチメンタルな気分に浸ったり、心がじんわり温まったりと、まるで劇場で1本の映画を観たかのような満足感と余韻が残るドラマです。
演出を手掛けたのは、『ヴィンチェンツォ』(2021)のキム・ヒウォン監督。韓国ドラマはシーンを彩るOST(挿入曲)もストーリーと同じくらいの大役を担っていますが、本作はその“音楽”の部分によりフィーチャー。“ミュージックロマンス”という新たなジャンルに挑戦し、SUPER JUNIORのキュヒョン、NCTのドヨン、イ・ハイといった人気アーティストたちがOSTに参加しています。そのどれもが世界観とマッチしているのはもちろんのこと、歌詞が字幕で表示されるところもポイント。ソヌの心情を表したようなOSTに感情を揺さぶられます。
活発な性格のウンスは「なんで片思いなんてするの?好きになったら思いを伝えればいいし、告白して断られたことがないもの!」と片思い経験ゼロ。いつものようになじみの店にソヌを呼び出し、歌詞に真実味がないとダメ出しされたことを愚痴っていましたが、どうやらソヌには好きな人がいるみたい。しかも、長い間片思いをしている模様。2週間で歌詞を書き直す条件でもう一度チャンスをもらったウンスは、ソヌに「うちに泊まり込みで作詞作業の手伝いをして!」とごり押しします。(すんごい酔っ払いながら(笑))
ソヌは「嫌だ。家汚いじゃん」と、今日も今日とて自由奔放なウンスをあしらっていましたが、翌朝、荷物をまとめてウンスの前に現れます。そう、ソヌの片思いの相手はウンスでした。片思い中であることを勘づかれたことに焦って、相手は留学先で出会ったジェニファーだと嘘をついてしまいますが(そもそもジェニファーはウンスが当てずっぽうで言った名前)、海外でも活動するソヌは、2週間後の出国までにウンスに告白しようと決意して助手を引き受けたのでした。
こうして共同生活がスタート。作詞の参考にしようとウンスが片思いの心情についていろいろと尋ねるのですが、ソヌの答えが秀逸で……。
「片思いには恥ずかしさもあるけど、胸が痛む時もある。自分にできることは相手と指先が触れ合うことだけだから」
「好きな相手と何もできないことよりも、その人が望むことを何もしてあげられないことのほうが切ない」
表現が美しいがゆえに切ない……。しかも、ソヌにとって片思いは人生の一部のようなものだから、自分の気持ちをアピールすることもなく淡々と答えるところがもっと切ない! それに対してウンスは、「手を握っちゃえばいいじゃない」とソヌの手を握るし、「私も望みがあるんだけど……チョコレートが食べたい」と、無自覚な小悪魔っぷりでソヌの心を揺さぶりまくり。時折ラブコメチックなシーンもあり、喜怒哀楽で言ったら“哀”の演技が魅力的なハン・ソヒのイメージとは少し違う、“喜”と“楽”が多めの軽やかな演技も新鮮で似合っています。
出国前に告白すると決めていたソヌですが、その前にウンスがソヌの気持ちに気づいてしまいます。19年来の仲でお互いを知り尽くしているけれど、唯一知らなかったソヌの思い。2人の関係に変化は訪れるのか、それとも……。後半から片思いの景色がガラリと変化する吸引力のある展開が、静かで優しい物語に心地よいドキドキをもたらしてくれます。
そして、韓国ドラマの隠れた見どころであるエピローグも、これまたいい仕上がりになっています。作品の世界観に合わせて“ボーナストラック”と呼んでいるところもおしゃれで、かゆい所に手が届くような内容に「そうそう!それが見たかった!」と心を掴まれっぱなし。
また、有名プロデューサー役に『今、別れの途中です』『無人島のディーバ』などの話題作で活躍する名バイプレイヤーのキム・ジュホン、ウンスの母親役に映画『パラサイト 半地下の家族』で家政婦役を演じたイ・ジョンウン、大物歌手ジェイジュン役にソ・イングクが登場するので、そちらもお楽しみに。
鑑賞のお供はマッコリがおすすめです。
配信サイト
『サウンドトラック #1』
全4話
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
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