パク・ヒョンシク&パク・ボヨンが御曹司×怪力女性に⁉ 名作ラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』で心のお洗濯を!【韓ドラオタクおすすめの1本】
“お姫様だっこ”されるパク・ヒョンシクの尊さを噛み締める
韓国ドラマ大好き!なライターがおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回はパク・ボヨン演じる怪力女子と、心に傷を持つ御曹司(パク・ヒョンシク)が巻き起こすサスペンス・ラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』を紹介します。
『力の強い女 ト・ボンスン』
全16話(U-NEXT版は全24話)
出演:パク・ボヨン、パク・ヒョンシク、ジスほか
©Jcontentree corp. all rights reserved / JTBC / 2017
U-NEXTにて独占配信中
あらすじ
先祖代々続く怪力を持つ女の子、ボンスン(パク・ボヨン)。ある事情があり、能力を隠して生きてきた。そんな彼女は幼なじみの刑事グクドゥ(ジス)に片想いしながら、就活に励む日々を送っていたある日、ゲーム会社のCEOで大企業オソングループの御曹司ミンヒョク(パン・ヒョンシク)が、偶然ボンスンの怪力を目撃する。脅迫犯に悩まされていたミンヒョクは、自分のボディーガードにボンスンを採用、さらに脅迫犯を捕まえたら企画開発チームに採用すると提案する。そんなとき、殺人事件が起き、ボンスンは犯人の目撃者に。ボンスンを心配するグクドゥは、何かと彼女を気にかけるようになり……。ミンヒョクを守るボンスン、ボンスンを守るグクドゥ。果たして、3人の明日はどっち?!
ここが見どころ
みなさん、こんにちは!
今回は、泣いても笑っても、ただ普通にしゃべっているだけでも透き通るように美しい、屈託のないピュアな表情を見せてくれるアイドル(ZE:A)出身のパク・ヒョンシクの作品を紹介します。
パク・ヒョンシクといえば、SBS新ドラマ『宝島』(原題/2025年2月14日、韓国で放送スタート)で、野心に満ちたハッカー、ドンジュ役を演じるということで話題に。古くは『相続者たち』や『花郎<ファラン>』で存在感を知らしめ、最近では『ドクタースランプ』『サウンドトラック #1』も。話題作をあげたらキリがないのですが、今回おススメするのは、「ギャップ萌え♡」や「そっちの胸キュン⁉」シーンが多い、『力の強い女ト・ボンスン』。2017年の作品ですが、彼のスマイルの癒し度はエターナル! そんなわけで見どころを紹介します。
※本記事はネタバレがありますので、ご注意ください。
ヒロインのクセ強ギャップが、かわいいくてカッコいい!

ネグリジェ姿のボンスン。凛々しいです!
パク・ヒョンシクを語る前に、パク・ボヨン演じるヒロインのボンスンについて語らせてください。
ボンスンは小柄でキュートで、料理上手で、ゲーム大好きで、夢は自分を主人公にしたゲームを開発すること。そして、大好きな幼なじみ、グクドゥの前では瞳をウルウルさせちゃう、ザ・乙女ちゃん。さらに、困っている人を助けずにはいられない心やさしい性格。普段は能力を隠して暮らしているけれど、一度正義感に火がついてしまうと、ビンタひとつで敵をふっとばし、いろんなものをへし折る、超ド級のパワーが! 歯や骨はもちろん、鉄骨、鉄パイプだってグニャグニャにし、車も軽々投げ飛ばします♪ 158cmのボンスンが183cmのミンヒョクをお姫様抱っこするシーンも痛快(笑)。怪力シーンでは、ボンスンに悪い奴らがスパーン!と、けちょんけちょんにされるので気分爽快、スカッとします♪
それもそのはず、「もし女性が男性より力が強かったら、この世はどうなるだろう?」というところから生まれたドラマだそう。古い固定観念や世の中の不条理や悪いヤツも、全部ヒロインがドカーン! バコーン! とふっとばしてくれるのが、めちゃめちゃ気持ちいいんです。
パク・ヒョンシクのハニー・ビームにメロメロ♡

本作の主人公ボンスン(パク・ボヨン)とミンヒョク(パク・ヒョンシク)。
写真のミンヒョクをご覧ください。
頬のラインのシュッとした美しさ! ミルクのようにしっとりとした肌がきれい! まとう雰囲気は颯爽としていて、清潔感もあって、それでいて華やか! そこにたたずむだけでも美しいパク・ヒョンシクですが、放送当時、韓国で話題になっていたのが、ミンヒョクがボンスンに向ける「はちみつのようなまなざし」でした。恋に発展していない段階から、甘い蜜があふれているかのようなとろんとした目で見つめているんです……! そう、ハニービームですよ!!! 自分のような者がその目で見つめられた日には、秒で溶けるというか、はちみつ化すると思うんですが、ボンスンは片思い中だから、忍び寄るスイートビームに気づきません。すると、ミンヒョクはこう続けるんですよ……。
「片思いをやめろ。おまえが好きみたいだ」
OMG!! と、溶ける……。
本編を観て、みなさんも溶かされてみてください。
“デレ職人”、パク・ヒョンシクあらわる

こちらの左端のメンズは、ボンスンの幼馴染で刑事のグクドゥ(ジス)。序盤のミンヒョクの“ツン”がよく出ております。
ミンヒョクは、一見、自由気ままで自信家で生意気で、ひょうひょうとしていますが、その心はさびしさでいっぱい。自身が置かれてきた環境のせいで家族の情に飢えているんです。
「俺の家にしばらく住め」
このひとことをキッカケに2人の奇妙な同居(同棲じゃないですよ~)生活がスタート。クールなはずのミンヒョクの新たな一面が見え始めるのもこの頃からで、視聴者のハートのど真ん中を正確に狙い撃ちしてきます。
「怖いから家で一緒に寝よう」
「ひとりでいたくないんだ」
かっ、かわいすぎる……♡
こんな感じなのに、仕事をしている姿もちゃんとかっこいいのも反則です。怖がりで、さみしがりやで、仕事もやるときはやるですって⁉ そんな社長が自分の会社のトップだったら、気になって気になって仕事が進みませんっ!
後半になるにつれ、ミンヒョクのデレ具合が右肩爆上がりになるところも注目ポイントです。序盤は塩のちツンデレだったんですが、結果デレ100%に。
「ボンスン 俺を好きになれ。今日は一緒にいろ」
「いくらお前が強くても俺が守りたい」
「俺がお前を守る。誰も手が出せないように」
という、少し強気というか強引なデレもあれば、ボンスンが「よしよし~」とミンヒョクの頭をなでてあげると「そんなふうに笑うな。心臓が破裂しそう」と照れのデレも。なんなら恥じらうボンスンをみて「く~かわいい~」と悶絶するミンヒョクのデレまくりのデレもあります。しかし、デレのトップ・オブ・トップは、ウェディングドレス姿のボンスンを見て、「かわいすぎて、目が潰れちゃう」と言い放ったことでしょうか。
あの手この手でデレまくるミンヒョクは永久保存版です。
さあ、まだまだミンヒョクほめは続きますよ!
このドラマの魅力は、「小柄でキュート、でもちょっと個性的な力を持つ女性と、心に傷のあるイケメン御曹司が、紆余曲折を経て結婚」というシンデレラストーリーだからではありません。
それは、2人がお互いの強さや弱さを理解し、認め合い、愛する気持ちが心の深いところで繋がったからこそ結ばれている、という部分がきちんと描かれているから。
たとえば、世間一般的に、「女は男よりも弱い」とされているから、ボンスンは秘密を隠して生きてきたわけです。でも、ミンヒョクは、彼女が悪い男を投げ飛ばすところを見て「カッコいい!」とひとめぼれ。「君の力を生かしていけるように助けるから」とまで言うんですから、すばらしいですよね。つまり、ミンヒョクは、「ありのままの君を受け止める」度量のある人間だということ。うん、やっぱりカッコいい!

写真左はグクドゥ。重要なキーマンなんですけど、全然言及しなくてごめんなさい……。
クセ強キャラを探せ!
実は本作、名バイ・プレーヤーたちのカメオ出演がざっくざくなんです!
写真がないのが残念ですが、見たら一発で「名前は思い出せないけど、この人知ってる!」というベテランたちがあちこちに登場、物語のスパイスになってくれています。
ここでは、特に印象に残った4人を紹介しますね。
■ボンスンの父親役のユ・ジェミョン:『梨泰院クラス』、『ヴィンチェンツォ』『恋のスケッチ~応答せよ1988~』など。
→この方はドラマによってガラリと印象を変える、とんでもない俳優でして。本作では娘を見守る優しいパパですが、自宅では妻にやられっぱなし(笑)。そして、劇中ではよく、煮干しの頭をとっています(笑)。
■ボンスンにボコボコにされたならず者役のキム・ウォネ:『シグナル』、『花郎<ファラン>』、『キム課長とソ理事 ~Bravo! Your Life~』、『熱血司祭』、『スタートアップ: 夢の扉』など。
→嫌な上司役も、寡黙な男も、朴訥な父親役など、幅広い役を見せてきた名バイ・プレーヤーのキム・ウォネが、とんでもない仕事をしております! ひとことで言えば、イッちゃっております!ボンスンにめっためったにボコられるチンピラ役を、文字通り体を張って熱演。それだけではありません。ミンヒョクに思いを寄せる企画チーム長との2役をこなすというベテランの力の入れっぷりに涙が止まりませんでした(笑いすぎて)。大人の全力ってすごい!
■ミンヒョクの秘書役のチョン・ソクホ:『イカゲーム』シーズン2、『キングダム』など。
→最近では『イカゲーム』シーズン2でコン・ユとデスゲームを繰り広げた方です。憎めないビビリと言いますか、彼が醸し出す小者感は一級品。ここではミンヒョクの秘書役で、考えていることがまるわかりの顔芸がすばらしかったです。
■組長のブレーン役のユン・サンヒョン:『シークレット・ガーデン』、『君の声が聞こえる』、『ショッピング王ルイ』、『18アゲイン』など。
→『シークレット・ガーデン』のオスカー役でスターダムにのし上がった主演クラスの俳優なのに、ここではただのインチキインテリキャラでした(笑)。ならず者組織唯一のMBA持ちということで、衣装も黒のタートルネックにジーンズ。残念なスティーブ・ジョブズっぽさが、よりバカバカしさを引き立てていました。
いかがでしたか?
本作は、まるでマンガのようなありえないシーンがある一方、「えっ、ラブコメじゃなかったの⁉」と思うような本格的なサスペンス要素も加わっていて、甘いものとしょっぱいものを、交互に食べてしまうようなメリハリ感がちょうどいい作品。「ラブコメは苦手……」という方でも、犯人当てやカメオ出演者探しなど、別の要素も詰まっているので最後まで楽しく完走できると思います!
ちなみに、ボンスンの親戚にあたる怪力女性がヒロインのスピンオフ作品『力の強い女 カン・ナムスン』(※記事URL)もあるので、そちらもチェックしてみて。ボンスン&ミンヒョクもカメオ出演してます♪
作品概要

『力の強い女 ト・ボンスン』
全16話(U-NEXT版は全24話)
出演:パク・ボヨン、パク・ヒョンシク、ジスほか
©Jcontentree corp. all rights reserved / JTBC / 2017
U-NEXTにて独占配信中

Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。さらに東アジア最大のレインボーパレードである、台湾LGBTプライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加。2025年の“海外旅はじめ”はソウル&プサン(韓国)。6月にはシアトル(アメリカ)へ。ミズーリ州まで足を延ばして「水月観音像」を拝めたらいいのだけど……。