SixTONES 6つの美学、1つの夢。

現状に満足したことなんて一度もない。ヒリヒリとした熱を放ちながら「まだまだ」、「もっともっと」と、走り続けるSixTONES。彼らがずっと追い続けている夢、そして、それぞれの夢の美学。

SixTONES

2020年デビューのアイドルグループ。各メンバーが音楽業のほかドラマや映画、ミュージカル、バラエティと各方面でマルチに活躍。好評発売中の最新アルバム『声』や『バリューの真実』(NHK Eテレ・火曜19:00〜)も要チェック!

髙地優吾の美学。

SixTONES 

ああなりたい、こうなりたい。思いはたくさんあるけど、それを僕は“夢”と言わないようにしている

体育大学出身の母、空手をやっている武道家の父、ゴリゴリの体育会系家庭で育った僕の夢もまた体育教師やサッカー選手で。幼い頃は1ミリも芸能界に興味がなかったんですよ。そんな僕がこの世界に飛び込んだのは『スクール革命!』の公開オーディションがきっかけ。同級生が勝手に履歴書を送りまさかの合格。僕の人生は大きく変わりました。

どこかで「自分で目指した場所じゃない」という気持ちがあったから。正直、最初はやる気がなかった。「いつやめてもいい」と思っていた自分を引き止めたのは「たくさんの人の中から選ばれたことを忘れるな」という親の言葉で。「ここでやめたら選ばれなかった人たちに失礼。せめて『スクール革命!』が終わるまで続けよう」、そう思っていたら、まさかの今も番組が続いているっていうね(笑)。そんなオレがこの仕事に本気になったのは、SixTONESを結成してから。なんだろう、自分がサッカーに夢中になっていたあの頃の感覚に近いというか、自分ひとりではなく全員で前に進んでいく感じがすごく楽しかったんだよね。このグループが存在するから自分は今もここにいる。オレね、照れずに「SixTONESが好き」って言えるくらい好きだし、いちばんのファンだと思っているの。この自由さや奔放なところを最前列の席で見られるの、最高じゃんって(笑)。

こうなりたい、ああなりたい、そんな目標はたくさんある。ただ、僕はそれを夢と呼ばないようにしています。新年ってみんな目標を立てたりするけど、それを達成する人ってごくわずかじゃん。新しいノートも最初は「キレイに書くぞ」と思うけど、後半のページは間違いなく汚いから(笑)。夢も同じで、高く掲げると「あの熱意はどこへ?」になると思うんですよ。最初から高いハードルを跳ぼうとすると転ぶ。すぐに疲れてしまう。焦りや気負いはいつか自分の足を止めてしまう。大事なのは低いハードルから跳び始め、少しずつでいいから理想の自分に近づき続けること。オレね、いつか自分でバイクをフレームから作りたくて。そのためには勉強しなきゃいけないことがたくさんあるんだけど、それをひとつひとつ楽しみながら、年を取った時に1台作れる自分になっていたらいいなって思っているの。人生も夢もそんなふうに一歩一歩楽しめたらいいよね

髙地優吾さんプロフィール

こうち・ゆうご●1994年3月8日生まれ、神奈川県出身。温泉ソムリエやキャンプインストラクターなど、さまざまな資格を持つ多才な努力家。『スクール革命!』(日本テレビ系・日曜11:45〜)にレギュラー出演中

取材協力/上村祐子 海渡理恵 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年3・4月合併号掲載

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