SixTONES 6つの美学、1つの夢。

現状に満足したことなんて一度もない。ヒリヒリとした熱を放ちながら「まだまだ」、「もっともっと」と、走り続けるSixTONES。彼らがずっと追い続けている夢、そして、それぞれの夢の美学。

SixTONES

2020年デビューのアイドルグループ。各メンバーが音楽業のほかドラマや映画、ミュージカル、バラエティと各方面でマルチに活躍。好評発売中の最新アルバム『声』や『バリューの真実』(NHK Eテレ・火曜19:00〜)も要チェック!

SixTONES 

6人と夢、6人の夢。

「この6人で一緒に活動したい」という思いから始まったSixTONESの夢の軌跡。グループの夢を語る中見えてきた6人の長い歴史、6人の深い絆、6人の熱い思い。

すべては「この6人と一緒にいたい」、そんな思いから始まった。それはSixTONES結成後も、デビュー後も、ずっと変わらない。今の夢は……「この先も6人でメシを食うこと」

——彼らの夢の軌跡がスタートしたのは約11年前。日生劇場の地下にある部屋に6人が呼び出され、ドラマ『私立バカレア高校』への出演が告げられた。そこからSixTONESの物語は始まった。

髙地:当時、ジャニーズJr.がドラマに出演するのは本当にすごいことだったから、その話を聞いた時はワクワクしたよね。

田中:ただ、そもそもその前からすでに仲がよかったから。

松村:「この6人で何かできるんじゃないか」とか予感めいたものは特に感じなかったよね。

ジェシーいや、オレはあったけどね。あの時から「この6人で」っていう思いはあったからね。

髙地:嘘つくなよ。あの時、不安げな表情で「オレたち大丈夫かな」って言ってきたの、オレは覚えているからな!!(笑)。

CDデビューではなくこの6人で活動すること、それが全員の夢だった

田中:「この6人でやっていきたい」という思いを抱き始めたのは『私立バカレア高校』が終わった頃。その時に「もう終わっちゃうのか、もっとやりたいな」って。その思いは6人共通であったと思う。

——そこで、互いの思いを確認しあったり、夢を語りあったことはあるのかと尋ねると……。

髙地:ジャニーさんちのジェットバスで語りあわなかった?

森本:いや、その前に仕事帰りの新幹線の中じゃない?

田中:あれは、離れるのが寂しかっただけ。寂しさ共有(笑)。

京本:それでいうなら、ウナギ屋じゃないの。そこは間違いないよね。

森本:でも、“ロケバスのいちばん後ろ”もあるよね?

松村:ゲーム大会も忘れないで。

ジェシー:それな!(笑)。

——インタビューそっちのけで想い出話がスタート(笑)。6人の絆と歴史の長さを感じる場面も。

田中:いろんなことがあったけど「6人でやらないか」って声をかけてくれたのはジェシーで。

髙地:でも、そこで「全員でデビューしよう!」という空気になったわけではなくて。

田中:当時は、オレもだけど、なかなか思うように進まない現実を前に、やめることを考えているメンバーも何人かいて。

森本これでダメだったら踏んぎりがつく、それくらいの気持ちで全員でジャニーさんのところに行ったんだよね。「この6人で一曲やらせてほしい」って。

松村:この6人のパフォーマンスに、なんか妙に自信があったんだよね。だからこそ、一曲でいいから、この6人のパフォーマンスをもう一度、見てほしかった。

京本:そしたら「YOUたち、ライブやればいいじゃん」、「じゃあグループ名が必要だね」って、話がトントンと進んで。

松村:あ、意外とオレたちのことを評価してくれているんだって。あの時はそれがうれしかった。

ジェシー:その“一曲”を披露した場所は『ザ少年倶楽部』だったんだけど。その時リハーサルでオレたちを見守るジャニーさんの後ろ姿の写真、オレね、スマホの待ち受けにしているんですよ。

——彼らを動かしたのは「デビューしたい」という野心ではなく「この6人と一緒にいたい」という強い思い。それはSixTONES結成後も変わることはなかった。

田中:だから、うまくいかない時期もギクシャクすることがなかったというか。本当、オレたち、ずっと仲がいいんですよ。

森本:でも、誰かがデビューを夢に掲げていたら、そこに温度差が生まれてまた違う未来が待っていたかもしれないよね。

——そんな彼らの本気スイッチが入ったのは、応援してくれる人が増え始めた頃。

森本:ひと言で言うと「あ、これはオレたちだけの夢じゃないんだな」って思えたというか。

髙地:こんなこと大きな声で言っちゃダメなんだろうけど、オレらね、最初の頃は本当に人気がなかったんですよ。当時は劇場公演の当日券に何人並ぶのか、それが人気のバロメーターだったんですけど。

ジェシー:オレたちの列は圧倒的の最下位で。なんなら、オレのばあちゃんすらも当日券を余裕で買えて会場にいるっていう(笑)。

田中:会場にいる人の顔を覚えてしまうくらい、本当に観客が少ないこともあったしね。

髙地だからこそ、オレたちにとって応援してくれる方々は、今も昔もすごく大切な存在で。そんな人たちが夢見てくれるならって、気持ちが動き始めたっていうか。

京本自分で火をつけたというより、応援してくれる人たちが火をつけてくれた感じなんですよ。

終わらない、止まらない。パフォーマンスも全力、悪ふざけも全力

——衝撃のデビューから約3年。現在はアルバム『声』を引っさげた全国ツアー『慣声の法則』の真っ最中。今はもう空席なんてひとつもない、満員の観客で埋め尽くされた会場のステージに立ち、圧巻のパフォーマンスを披露している。過去に掲げていたいくつもの目標を達成した今、彼らはどんな夢を見ているのだろうか。

森本:この6人共通の今の夢か。なんだろうね。

松村忙しい毎日を送りながらも、年に2回くらいは全員でごはんに行けたらいいなって。個人的には、もうそれだけでいいなって思う。

田中:それ、夢じゃないだろ(笑)。

ジェシー:いや、大事よ。この間も6人で肉を食べたんだよね。「最近、集まれてないから」ってマネージャーにスケジュール合わせてあけてもらって。そこでの会話は楽屋トークの延長線上って感じ。いつもと変わらないんだけどさ。それぞれの仕事が忙しくなった今、久々に全員が集まって、うるさいくらいに近況を報告しあう、こういう時間、すげーいいなって思った。

髙地つまりはさ、今も昔も変わらず“この6人でいること”がオレたちの夢なんだよね。

——この関係の何が全員を惹きつけているのか。「この6人でよかったと感じること」を尋ねると、こんな答えが帰ってきた。

森本:MOREに書きづらいことを正直に言ってしまうと……マジで仲がよくてよかった♡

京本:書きやすっ。

田中:とはいえ、やっぱり仕事ですから。仲いいだけではやっていけないのも事実だと思うんですよ。ただ、オレらの場合は仲がよすぎて、やっていけちゃうっていう♡

松村:仲がよすぎるがゆえに破滅している部分も出ていますけどね。自分たちのYouTubeとか観てても思うもん。オレたちは仲がいいから内輪でゲラゲラ笑ってるけどこれ、ほかの人が観たら意味わからないんじゃないかって、たまに不安になるからね(笑)。

髙地:昔からずっと、悪ふざけがすぎるというか。

ジェシー:今思い出したけど、“舞台の最終日のヘアは絶対に全員オールバック”っていうルールを決めたことあったよね。

森本:ノリで謎のルールを決めることもだけど、それを見事に守るのが、この6人の恐ろしいところで。

京本で、見事に全員揃って怒られるっていう(笑)。

ジェシー:衣装じゃなく勝手に私服で出ちゃったり。

髙地:仕事のあき時間に本気でかくれんぼを始めたり。ジェシーが大量のすしを買って現場に来て、急にパーティー始めちゃったり。

森本:「やめよう」って言う人がいないの。それがよくも悪くもいいんだよな。って、間違いなく99%悪いんですけど(笑)。

田中:止まらないんですよ、楽しいんですよ、どこまでも突き進んじゃうんですよ(笑)。

>>インタビューの続きはこちらの記事

取材協力/上村祐子 海渡理恵 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年3・4月合併号掲載

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