選べる私、最高だ! MORE45周年 スペシャルインタビュー

「自分で納得して選びたい」
20代の女性たちと話していて、よく耳にする言葉です。自分らしさは、自分が選んできたものの集合体とも言えるから納得して選べれば満足度は上がるし、たとえ失敗しても諦めがつくというもの。では、どうしたら“選べる自分”になれるんだろう? 今回、MORE創刊45周年記念号の巻頭企画として、この疑問に向きあうことにしました。キラキラと輝いている人たちは、何をどう選んでいる? さまざまな分野で活躍する12人の言葉から、素敵な人たちが輝いているのは、特別な何かだけじゃない一歩を踏み出す勇気があるからだと気づかされます。選ぶためのヒントにあふれる、その言葉から、あなたも勇気をもらってください。そして一歩踏み出せば、心の中で言いたくなるはず。
「選べる私、最高だ!」と。

プロテニス選手 大坂なおみ

プロフィール

NAOMI OSAKA
おおさか・なおみ●1997年10月16日生まれ、大阪府出身。世界を代表するプロテニス選手。昨年は自身が立ち上げたスキンケアブランド『KINLÒ』をローンチするなど活動の幅を広げている
黄色いトップスを着てテニスコートに立つ大坂なおみさん

歴史上これほどまでに自分の運命を、自分で選択できる時代はない

今の私は“最高のテニスプレーヤーでいること”と、“コートの外では自分の興味のある事業にたくさん取り組むこと”、その両方の自分を選択しています。多くのアスリートはオフの時間をリラックスして過ごすと思いますが、私は『KINLÒ』というコスメブランドを立ち上げたりと、テニス以外で自分の個性をかき立てられる挑戦をするのが好きなんです。アスリートとしての活動とビジネスの活動は、一見まったく違う道に見えますよね。でもテニス以外で取り組んでみたいことを自ら選び、そこでコートの中では得られない刺激を受けることで、今まではプレッシャーの中戦っていた試合が、最近また楽しくなってきました。つまり、自分の違う一面が、最高のプレーへと導く活力になっていたのです。
ブルーのテニスウェアを着てコートに立つ大坂なおみ選手
今はSNSや動画サイトなどで、成功のために必要なことを誰もがどこでも学べるようになりました。だからこそ努力次第でどんな人生も自分で選ぶことができる。ただ人生は“一回きりのゲームやセット”ではなく、長い目で見るべき“試合”。その過程で自分自身を大切にすることも忘れないでほしいと思います。


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ⒸNaomi Osaka 翻訳/上野愛英 企画・原文/渡部遥奈(MORE)