“今”も“未来”も満たされる「価値ある10年名品」

時代を超え愛され続ける名品は、その“モノ”自体の持つパワーも手にした時の高揚感も格別。最初は背伸びかもしれない。けれど、「見合う大人になりたい」と身につけるうち、自信が高まり、いつしか“私”を形成する要素のひとつに。流行に左右されない上質な名品だけをピックアップ。20代から投資して時を重ねるごとに愛着を増していってほしい。

DIOR[ ディオール ]- レディ ディオール

究極にエレガントなバッグは全女性の憧れ

ディオール レディ ディオール

繊細な刺しゅうや「カナージュ」柄は、ため息が出るほどの美しさ

大人のエレガンスを体現するハンドバッグ「レディ ディオール」が初めて姿を現したのは1995年。当時フランスのシラク大統領夫人が、パリで行われていた展覧会を訪れたイギリスのダイアナ元妃に贈ったことで一躍有名に。

“D.I.O.R”の4文字をかたどった大きなチャームや、ムッシュ ディオールがコレクションの観客席に用意した籐の椅子から着想を得たという「カナージュ(格子)」ステッチが特徴のバッグは、以降メゾンを代表するピースのひとつとして世界中の女性から憧れの的となっている。

2020年にはそんなアイコンバッグを軽やかなキャンバスでアップデートした「レディ D-ライト」も仲間入り。美しさはそのままに、よりデイリーに使いやすく進化したこちらもまた世の女性を魅了し続ける名作だ。

(右)『ディオール』発祥の地でもあるモンテーニュ通りの周辺図を描いた「プラン ドゥ パリ」の刺しゅうが全面に。7文字までの好きな英字を入れられるサービスも。「レディ D-ライト」バッグ ミディアム(21×24×12)¥765000 ・(左)マットなカーフスキンに金具やチャームも黒で統一し、どんな装いにも。チェーンストラップつき。「レディ ディオール」バッグ ミニ(15×17×7)¥815000/クリスチャン ディオール(ディオール)

ディオールの公式サイト

Photo : Kyosuke Azuma Stylist : Takashi Ikeda  Text : Machi Ito
●本文中( )内の数字は、編集部で計測したバッグおよび小物のサイズ(縦×横×マチ)です ※MORE2025年春号掲載