
【エルメスの名品】シェーヌ・ダンクル、カレ……シルバージュエリー&スカーフの魅力を深堀り
“今”も“未来”も満たされる「価値ある10年名品」
時代を超え愛され続ける名品は、その“モノ”自体の持つパワーも手にした時の高揚感も格別。最初は背伸びかもしれない。けれど、「見合う大人になりたい」と身につけるうち、自信が高まり、いつしか“私”を形成する要素のひとつに。流行に左右されない上質な名品だけをピックアップ。20代から投資して時を重ねるごとに愛着を増していってほしい。
HERMÈS[ エルメス ]- シルバージュエリー&スカーフ
美しく大胆に、メゾンの精神が息づく名作

表情豊かなシルバーを着こなしのアクセントに
1837年、創業者ティエリ・エルメスがパリに小さな馬具工房を開きスタートした『エルメス』。特に3代目エミール・エルメスの娘婿であり、4代目の代表となったロベール・デュマの功績はめざましく、「ケリー」の名で知られるハンドバッグをはじめ、初代のシルクスカーフ「カレ」や船の錨のチェーンに着想を得たシルバージュエリー「シェーヌ・ダンクル」といった数々の名作を生み出した。
ちなみに「カレ」とはフランス語で“正方形”を意味し、現在は定番の90cm×90cmのほかに、よりアレンジしやすい70cm×70cm、45cm×45cmなどさまざまなサイズで展開。長い時間をかけ、染色や縫製などいくつもの工程を経て完成される絵画のようなスカーフ、もともとシルバー製だった馬具製作のノウハウを生かして生み出される至高のジュエリーは、どちらも卓越した職人技あってこそ。
カジュアルにまとっても圧倒的な品が漂う『エルメス』ならでは名作は、まさに一生モノにふさわしい。
(上から)「シェーヌ・ダンクル」のコマを安全ピンのように仕上げたロックなブレスレット。「シェーヌ・ダンクル・パンク」[SV]¥200200・大きさの異なるコマを連ねて華やかに。「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」[SV]¥623700・適度なボリュームのリングは馬具の蹄鉄釘がモチーフ。「クルー・ド・フォルジュ」[SV]¥172700・手が届きやすいピアスから挑戦しても。「シェーヌ・ダンクル・アンシェネ」[SV]¥160600/エルメスジャポン(エルメス)

馬具や野花、馬といったいくつものモチーフをブーケのように見立てた「鞍職人の花束」は今季の新作。『エルメス』らしいオレンジをきかせつつ、モノトーンやグレージュカラーでシックに仕上げた一枚は、10年後も変わらず愛せること間違いなし。
カレ70「鞍職人の花束」 (70×70)¥64900/エルメスジャポン(エルメス) ジャケット¥28600/MIESROHE ルミネ新宿1店(MIESROHE) トップス¥24200・パンツ¥44000/ボウルズ(ハイク)


頭に巻いたり、はおったり……楽しみ方は自在!

RECOMMEND COMMENT
“30歳を過ぎたらいいものを”そんな思いも購入の決め手に
「僕にとって名品とは、時代も世代も性別も超えて、どんな人でも素敵と思えるものという感覚。『エルメス』のシルバージュエリーは十数年前に購入しましたが、今でも魅力がおとろえず、妻とシェアしながら毎日のように愛用しています。比較的手にしやすい価格で挑戦しやすいですし、洋服を選ばないデザインで使いやすいのもいいですね」
── スタイリスト 池田 敬さん
Photo : Kyosuke Azuma Hair&Make-up : Shiho Kato(PEACE MONKEY) Model : Karen Otomo(MORE exclusive) Stylist : Takashi Ikeda Text : Machi Ito
●本文中( )内の数字は、編集部で計測したバッグおよび小物のサイズ(縦×横×マチ)、で単位はcmです。[ ]内のアルファベットは、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、SV=シルバーを表します ※MORE2025年春号掲載