12星座全体の運勢

「快活さの追求」 

暑くも寒くもない、過ごしやすい時期ではあるものの、暦の上ではもう晩秋に入っていく10月6日にてんびん座13度(数えで14度)で新月を迎えていきます。 

今回の新月のテーマは、「力の抜き方を知ること」。人間は、というより、生物は、休息なしに健全な生活サイクルを維持できませんが、コロナ禍が長期化してきた今だからこそ改めて、質の良い休息の仕方だったり、休息にどれだけ創意工夫を凝らしていけるかということに取り組んでいきたいところ。 

例えば、一日のなかで感情的に落ち着かせるためにゆるむ時間をきちんと作るということだったり、そもそも身体のリズムを尊重することだったり。いずれにせよ、ただでさえしんどい現実のなかで喜ばしくない側面を追い払い、生命としての健全なリズムに入っていくための自分なりの切り口をひとつでも明確にしていくことが大切になってくるはず。 

スポーツの秋というように、今では秋の季語になっているものに「運動会」がありますが、官僚としての最高職まで昇りつめた富安風生が引退後に詠んだ「秋晴の運動会をしてゐるよ」という、まるで子どもみたいな一句などは、力の抜け加減としては大いに参考にしていきたいところ。 

そうして、今期はすこしでも朝起きたときにざらりとした不快な目覚めを迎える瞬間を減らし、自分のために快活な人生を組み立てていくことを大事にしていきましょう。 
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山羊座(やぎ座)

今期のやぎ座のキーワードは、「自然と自然はよくなじむ」。

山羊座のイラスト
ただ「くつろげ」とか「休日を増やしました」などと言われても、実際のところ空いた時間や休日に、何をどうしたらいいのか分からないという人は少なくないのではないでしょうか。 
 
ただ、質のよい暮らしにおいて大事なのはリズムを作ることであり、その柱となるのは食事と睡眠でしょう。特に、自分自身のこころの置きどころや、心地よい居場所となってくれるのは一回一回の食事です。 
 
とはいえ、一人暮らしだと自分で食べるためだけに手の込んだ料理をするのは億劫ですし、誰かのためとはいえ、何品もおかずを用意しなければいけないという出自不明の呪縛は大いに負担となります。そうした意味で、現代日本の食事文化における大きな転換点となったのは2016年に出版された土井善晴の『一汁一菜でよいという提案』でした。 
 
土井は昔の庶民の暮らしでは、おかずはつかないことの方が多く、実際には「味噌汁」「ご飯」「漬け物」だけで一汁一菜の型を担っていたと指摘しつつ、こう述べています。 
 
一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。」 
 
それは具体的には、いったい何を考え、どのように感じることなのか。「食べ飽きないもの」という章で、人工的に味をつけられたものは、食べてすぐにおいしいと感じる一方、またすぐに違う味つけのものを食べたくなるのだとして、次のように続けています。 
 
食べ飽きないご飯とお味噌汁、漬け物は、どれも人間が意図してつけた味ではありません。ご飯は、米を研いで、水加減して炊いただけ。日本で古くから作られてきた味噌は未生物が作り出したもので、人間の技術で合成したおいしさとは別物です。人間業ではありません。(中略)自然は自然とよくなじむ、このことを心地よいと感じます。その心地よさに従って、命を育んできたのです。」 
 
今期のやぎ座もまた、そうした二つの自然を無理なく重ねたり、繋いでいく営みを改めて大切にしていくといいでしょう。 
 
 
参考:土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社) 
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<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。
文/SUGAR イラスト/チヤキ