最初の転職で念願の仕事に就いたものの、残業&セクハラ地獄! 友人がの一言で目を覚まして……【転職リアルストーリー】
なんでしたの? した後はどうなった? 転職した女子に聞いた「リアル転職エピソード」
連日の残業や人間関係でストレスを感じるたびに頭をよぎる「転職」の2文字。実際に転職した人は、どうだったの? 気になることを転職経験者女子に色々きいてみました! 今回登場するのは、地方銀行総合職→カフェスタッフ&EC企画→ウェブ制作会社の事務へと転職した女性のエピソードです。
【中田裕恵さん(仮名・28歳)】夢だった世界に飛び込んだはずが残業&セクハラ地獄の独裁国家! 友人のひと言が目を覚ますきっかけに
<Before>
職種:カフェスタッフ・EC企画(正社員)
勤続年数: 2 年
月収:20万円(手取り)
ボーナス:12万円/年
年収:300万円(額面)
●勤務時間は8 :30〜深夜まで。週2 日の平日休み。社長以外は全員女性。
<Now>
職種:ウェブ制作会社の事務(正社員)
勤続年数: 1 年
月収:23万円(手取り)
ボーナス:10万円/年
年収:300万円(額面)
●勤務時間は9 :30〜18:30で残業は月20〜30時間。ECサイトの運営サポートも。
職種:カフェスタッフ・EC企画(正社員)
勤続年数: 2 年
月収:20万円(手取り)
ボーナス:12万円/年
年収:300万円(額面)
●勤務時間は8 :30〜深夜まで。週2 日の平日休み。社長以外は全員女性。
<Now>
職種:ウェブ制作会社の事務(正社員)
勤続年数: 1 年
月収:23万円(手取り)
ボーナス:10万円/年
年収:300万円(額面)
●勤務時間は9 :30〜18:30で残業は月20〜30時間。ECサイトの運営サポートも。
感覚がマヒした暗黒時代を脱出して日々楽しさを実感
2度の転職を経験した中田さん。就職氷河期だったため、業界を絞らず活動し、関西の地方銀行へ総合職で入行した。やわらかな笑顔は、前職の話になると途端に曇り始めた。
――最初の転職を決めた理由は?
「企業モデルの不透明さ、ですね。たとえば、本部が売りたいのはスマホを使う新商品だけど、地方の小さな支店に来るおじいちゃん、おばあちゃんには使いこなせません。でも売らないと支店の評価が下がってしまう。まるで、いらないゴミを売っているような後ろめたさに耐えられなかったんです。備えとして3年で200万円貯めてから退職し、昔からやりたかったECサイトの世界に飛び込みたいと思って職業訓練校へ。画像加工などを半年間学びました」
――どんなふうに転職活動を?
「ネットで求人検索しました。4社受けたら全部受かって、“氷河期終わった!”と思いましたね(笑)。選んだのは、東京にあるカフェのECサイト立ち上げスタッフ。未経験者OKで、『女性が活躍している』とも書かれていたんですが……」
――現実は違っていた?
「ブラックすぎました。人手が足りず、カフェの店内をまわすのに精いっぱい。定時後に残ってECサイト業務をしていたら、深夜まで残る前提でシフトを組まれて残業は増える一方。しかも、社長はスタッフにお互いを監視させ、厳しく指導して密告する人ほど評価が上がる独裁国家のような仕組みをつくり上げていたんです。密告しないと自分が叱責されるので、違和感に気づかないフリをするうちに私もパワハラをする側になっていました。今思えばセクハラもされたけど、社長の『ただのコミュニケーション』という言葉を鵜呑みにしてしまうぐらい感覚が麻痺していて」
――そこから抜け出せたのはなぜ?
「友達との電話で『私がダメなの。至らないから』と繰り返していたら、『その仕事、大丈夫なん?』って心配してくれて。その言葉を聞いた途端に涙があふれて、“私、大丈夫じゃないんだ”と気づけました。同じ頃、実は多くの社員が社長からひどいセクハラを受けているという話を聞いて、完全に目が覚めましたね」
――再転職活動で意識したことは?
「企業のクチコミをチェックしたり、周囲に客観的なアドバイスをもらうよう心がけました。今は念願だったECサイト運営の仕事ができ、努力した分スキルも磨けるので、日々穏やかな気持ちで働いています。いずれはディレクションできるようになるのが目標です。カフェ時代は一日一食、3時間睡眠で時間に追われるように生きていたけど、今はメイクや友達との時間、買物や家事など、楽しいと感じる瞬間が増えました」
2度の転職を経験した中田さん。就職氷河期だったため、業界を絞らず活動し、関西の地方銀行へ総合職で入行した。やわらかな笑顔は、前職の話になると途端に曇り始めた。
――最初の転職を決めた理由は?
「企業モデルの不透明さ、ですね。たとえば、本部が売りたいのはスマホを使う新商品だけど、地方の小さな支店に来るおじいちゃん、おばあちゃんには使いこなせません。でも売らないと支店の評価が下がってしまう。まるで、いらないゴミを売っているような後ろめたさに耐えられなかったんです。備えとして3年で200万円貯めてから退職し、昔からやりたかったECサイトの世界に飛び込みたいと思って職業訓練校へ。画像加工などを半年間学びました」
――どんなふうに転職活動を?
「ネットで求人検索しました。4社受けたら全部受かって、“氷河期終わった!”と思いましたね(笑)。選んだのは、東京にあるカフェのECサイト立ち上げスタッフ。未経験者OKで、『女性が活躍している』とも書かれていたんですが……」
――現実は違っていた?
「ブラックすぎました。人手が足りず、カフェの店内をまわすのに精いっぱい。定時後に残ってECサイト業務をしていたら、深夜まで残る前提でシフトを組まれて残業は増える一方。しかも、社長はスタッフにお互いを監視させ、厳しく指導して密告する人ほど評価が上がる独裁国家のような仕組みをつくり上げていたんです。密告しないと自分が叱責されるので、違和感に気づかないフリをするうちに私もパワハラをする側になっていました。今思えばセクハラもされたけど、社長の『ただのコミュニケーション』という言葉を鵜呑みにしてしまうぐらい感覚が麻痺していて」
――そこから抜け出せたのはなぜ?
「友達との電話で『私がダメなの。至らないから』と繰り返していたら、『その仕事、大丈夫なん?』って心配してくれて。その言葉を聞いた途端に涙があふれて、“私、大丈夫じゃないんだ”と気づけました。同じ頃、実は多くの社員が社長からひどいセクハラを受けているという話を聞いて、完全に目が覚めましたね」
――再転職活動で意識したことは?
「企業のクチコミをチェックしたり、周囲に客観的なアドバイスをもらうよう心がけました。今は念願だったECサイト運営の仕事ができ、努力した分スキルも磨けるので、日々穏やかな気持ちで働いています。いずれはディレクションできるようになるのが目標です。カフェ時代は一日一食、3時間睡眠で時間に追われるように生きていたけど、今はメイクや友達との時間、買物や家事など、楽しいと感じる瞬間が増えました」
迷っているなら、すべき!? 転職について、今こそ考えてみよう!
中田さん(仮名)の体験談のように、ブラック企業で働いていると身も心もボロボロに……。転職した先が合わずに、再度転職した方がイキイキできる場合もあるんですね。あなたも今こそ、転職について考えてみて。
次回以降、さらなる転職経験者のリアルエピソードを紹介予定。見逃さないよう、毎日DAILY MOREのサイトをチェック!
次回以降、さらなる転職経験者のリアルエピソードを紹介予定。見逃さないよう、毎日DAILY MOREのサイトをチェック!
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MORE2018年8月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・原文/国分美由紀 千吉良美樹 イラスト/二階堂ちはる
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