なんでしたの? した後はどうなった? 転職した女子に聞いた「リアル転職エピソード」

連日の残業や人間関係でストレスを感じるたびに頭をよぎる「転職」の2文字。実際に転職した人は、どうだったの? 気になることを転職経験者女子に色々きいてみました! 今回登場するのは、アパレル系からアパレル系に転職した女性のエピソードです。

【斎藤明美さん(仮名・29歳)】一対一の接客ができずストレスに……。転職後は仕事のやりがいを感じられるので満足

<Before>
職種:路面店のアパレル販売(契約社員) 
勤続年数: 4 年 
月収:16万円(手取り/時給1250円) 
ボーナス:なし 
年収:240万円(額面)
●週4 日勤務のシフト制。繁忙期は出勤時間が早くなるが、基本的に残業なし。

<Now>
職種:百貨店内のアパレル販売(正社員) 
勤続年数: 1 年 
月収:17万円(手取り) 
ボーナス:50万円/年 
年収:300万円(額面)
●月8 日休みだが連休はほぼなし。毎月30日頃まで翌月のシフトが出ない。
雇用条件は変わらずとも、転職後は
接客の楽しさを感じられない職場に疑問を感じてしまった

ぱっちりした目もとが印象的な斎藤さん。大学院を中退後、大好きだった接客業で得意の語学を生かそうと、ファストファッションブランドの路面店に契約社員として就職。しかし想像以上の忙しさに、思い描いていた接客ができなくなってしまった。

――前職は何が大変でしたか?

「入社した当時は、お客様ひとりひとりに対してきちんと接客ができていたんです。それが、爆買いする外国からのお客様が増え始めた頃から、ひたすら品出ししてレジ打ちするので精いっぱいになってしまって。しかも、マナーが悪いお客様も多く……。列に並んでくれないのは当たり前で、売場でお弁当を食べたり、トイレを汚したり、エレベーター前でスーツケースの荷物整理を始めたりと、毎日格闘していました。大学時代にパン屋さんでアルバイトをしてたんですが、常連のおじいちゃんの顔を覚えて、『これですよね』なんてコミュニケーションできるのが接客の楽しさだと思っていたのに、お客様を注意するために外国語を覚えなきゃ、というのはちょっと違うなと」

――転職を決意したきっかけは?

「年末恒例の大きなセールの時に、ふと、『このままでいいのかな?』と不安がよぎったんです。契約社員なのも不安だったし、そのお店でこの先5年、10年続けるモチベーションもなかった。セールが終わってすぐに転職サイトの『エン・ジャパン』に登録し、最初に受けた会社から、面接の3日後に内定が出ました。転職活動は実質2週間ほどでしたね」

――現在は理想どおりの接客を?

「最初はお客様との距離の取り方に苦労しましたが、今ではおすすめのレストランを教えてもらったり、ネイルやコスメの情報交換をしたりと接客のやりがいを思い出せました。前の職場にも今の職場にも、いやな上司はいますけど、仕事なので『そういうもんだな』と思ってやってます(笑)。それよりも、前はファストファッションだったので制服代も安かったんですが、今のブランドでは制服代で毎月3万〜4万円の出費があって……。最新作を着ていないと、店長から注意されるんです。ボーナスが支給される分、年収は上がったんですが、制服代のために貯蓄が全然できていません」

――売上げノルマもあったり?

「私、入社してまだ1年なんですが、先輩方がどんどんやめてしまって、今お店で上から3番目のポジションなんです。なので、売上げノルマも月に1人で300万円以上。ただ、買ってくれそうなお客様を見分けるのが得意なのか、入って2カ月目から、ちゃんと達成できてるんです。少ないですけど、“自分のお客様”と言える方もできましたし、今のほうが、仕事を楽しめていると思います」

迷っているなら、すべき!? 転職について、今こそ考えてみよう!

斎藤さん(仮名)の体験談のように、金銭面や勤務時間ばかりでなく、"やりがい" を求めて転職するのもアリなんですね。あなたも今こそ、転職について考えてみて。


次回以降、さらなる転職経験者のリアルエピソードを紹介予定。見逃さないよう、毎日DAILY MOREのサイトをチェック!

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MORE2018年8月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀 千吉良美樹 イラスト/二階堂ちはる
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