消費税はいったい何%まで上がるの?日本の税制をお金のプロが解説!
そのモヤモヤ、きちんと知れば解決できる! やさしく学ぶ!「私たちの暮らしと経済」
あなたが日々の生活で感じている“モヤモヤ”は、実は経済学と密接な関係にあるかも。知識ゼロからでもわかるやさしい経済の話、スタート!
教えてくれたのは経済評論家 横川 楓さん
お金の専門家・金融教育活動家として「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに、お金や経済の知識の普及に取り組む
【モヤモヤepisode】なんだか税金って損してる!?
税金が何にどう使われているか、しっかりチェックすることで政策が変わっていくかも!
このモヤモヤに関わるキーワードは【 日本の税制 ー にほんのぜいせい ー 】
日本の社会保障を維持するために国民が支払う会費のようなもの
国の主な収入の柱となるのが、法人税や所得税、消費税などの税金。「税金は、日本社会を支える会費のようなもの。たとえば公立の小中学校に無償で通えるのも、救急車や地域の図書館が無料で利用できるのも、医療費を全額負担せずにすむのも税金の恩恵です。特に消費税はほかの税金と比べて景気に左右されにくく、特定の人に負担が集中せず国民からまんべんなく回収しやすいので、段階的に税率が上げられています」(横川さん、以下同)
消費税はいったい何%まで上がるの?
欧州並みの20%近くまで上がっていく可能性あり
1989年に3%が導入されて以来、1997年に5%、2014年に8%、2019年に10%へとアップ。「諸外国と比べても10%は低いほうなので、今後検討される可能性は十分あります。だからこそ、税金の使い道をチェックし、理想の社会に向けて選挙で意思表示をすることが重要に」
税金は本当に私たちのために使われているの?
行政が提供するサービスに自らアクセスして調べよう
主な使い道である社会保障費のうち特に多いのが「年金・医療への支出」。「すべてとは言いませんが、高齢者のための保障が多いのも事実です。ただ、国や都道府県、市区町村などで私たちが受けられるサービスも少なくないので、積極的に利用してみてください」
関連リンク
イラスト/sino 取材・原文/国分美由紀 ※企画内に記載のある為替相場や税率などは2022年11月時点のものです ※MORE2023年2月号掲載