殿堂入り

大学時代に整形で100万円。「ありのままが美しい」なんてきれいごと?【モア・リポート35】

1980年──、いまから40年前。女性の「性」の本音を語る「モア・リポート」が誕生し、2017年までに延べ1万2千人を超える女性たちの性を見つめてきました。

そして、恋愛やセックスがいっそう多様化している現在。MORE世代の体験談を取材した新「モア・リポート」をお届けします!

「ありのままが美しい」なんてきれいごと

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ーDATAー
夏野さん(仮名)26歳 /未婚 /会社員
初体験:19歳 /経験人数:6人
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整形にお金をつぎ込んだ大学時代

大学時代に整形で100万円。「ありのままが美しい」なんてきれいごと?【モア・リポート35】_1
――大学生の時に整形を?

はい。二重整形、小鼻縮小、エラのボトックス、肌のレーザー治療をしました。

整形費用は総額100万円くらい。現在26歳になりますが、すべて大学生だった20代前後に経験しました。(以下、夏野さん)

――容姿に悩んでいた?

そうですね。今考えると異常だったと思うのですが、家族にすらすっぴんを見せられなくて……。高校3年生でメイクを覚えてから、夕飯時もメイクをしていました。親に「おかしいよ」と言われたり、醜形恐怖症(※体の一部分、あるいは複数の部分が醜く感じたり、異常である、あるいはゆがんでいるなどと感じたりする障害)を疑われたりしました。

どんな時もメイクをしていたので、いつの間にか「化粧をした自分」=「本当の自分」だと思うようになっていたんです。当時流行っていた整形漫画の影響もあったと思います。

ーーなぜ、そこまで悩んでいたのですか?

容姿ですごく嫌な思いをした経験はないのですが、元々鼻がコンプレックスで。ノーズシャドウをがっつり引いていました。目は、アイプチで一重を二重にしていました。

友人と温泉に一緒に入るときも「生理被ってていけないわ~」と嘘をついたり。とにかくすっぴんを晒したくなかった。大学生になると、さらに容姿に対して悩むようになりました。

そのくらいの年代って、友達を容姿で選ぶ傾向にあるじゃないですか。インスタには映える友達を載せて、サークルでは可愛い子がもてはやされる。そういうところで、私も辛い思いをして。大学2年生の時に整形することにしたんです。

高額な整形代は、こっそりバイトで稼いだ

大学時代に整形で100万円。「ありのままが美しい」なんてきれいごと?【モア・リポート35】_2
――整形代はどうやって捻出した?

とにかく整形や美容系のためのお金を効率よく稼ぎたかったので就活で言えるバイトも、言えないようなバイトもやりました。

週2の高級和食店のバイトに加えて、メンズエステ、ホテルヘルスなどの風俗店。忙しいゼミに入っていたし、就活もしていたので固定のバイトはあまり入れず。

一番てっとり早く稼げるのはホテルヘルスなのですが、少しやってみて身体を酷使するし病みそうだなと思って。すぐにやめて最終的にM性感のお店で働くようになりました。

ーーM性感って?

女性に「攻められたい」「いじめられたい」Mな男性向けのサービスです。基本的に、男性からのお触りは禁止なので、長く続けることができました。

日によってテーマがあって。たとえば「赤ちゃんの日」は、お客さんは赤ちゃんになります。爽やかイケメンが赤ちゃんプレイを楽しんだ後「ありがとうございました~!」って、颯爽と帰っていくのを見ていると人間の性癖は無限大なんだって思います(笑)。

一度で2万円くらいもらえるので、効率よく稼げましたね。

「整形したい」は本当に悩んでいたら人には言えない

大学時代に整形で100万円。「ありのままが美しい」なんてきれいごと?【モア・リポート35】_3
ーーバイトや整形のことは誰かに話しましたか?

いいえ。話していません。

バイトは「飲食店で」と言っていました。当時付き合っていた彼に、あまりに手慣れすぎてて「そういう仕事してないよね?」って冗談交じりに聞かれたことはあります。「いやいや、女の子ってみんなそんなもんだよ~」って適当にごまかしました。

整形についても、直接私に「整形した?」って聞いてくる人はいなくて。

ただ、仲の良い子と旅行に言った時に「私、整形しようと思ってるんだけどさ……」ってアドバイスを求められることがあって。「あ~いいんじゃない」って感じで返しましたけど、私にアドバイス求めてくるってことは、気付いてるなとは思いました。

でも「整形したい」って他人に相談する子って、結局しないと思うんです。「えー可愛いのに!」みたいな返答待ちだと思います。

「転職したい」って言う人がなかなか転職しないのと同じで「整形したい」は、ライトな悩み。転職も整形も、本当に悩んでたら人に言えない。こっそりするんです。

整形後の変化「ありのままが美しい」はきれいごと?

大学時代に整形で100万円。「ありのままが美しい」なんてきれいごと?【モア・リポート35】_4
――整形して変化がありましたか?

就活が終わった頃に「可愛くなったよね?」と言われることが増えました。卒業した後も大学の友人に会うと「大学時代から可愛いポジションだったよね」って。整形する前の私もいつの間にか美化されているんです。

大学を卒業してからは、バイトは完全に辞めて会社員になり、同じ会社に彼ができました。社会人は、学生時代より楽しいです。

ーー社会人が楽しいのは、整形をしてきれいになったから?

もちろんそれもありますが、社会人って、仕事ぶりというか人となりというか……。そういうところも大事だし、ちゃんと見てもらえるんだなって。仕事や他の関心事ができたからか、いつの間にか悩まなくなっている自分に気づきました。

恋人も仕事がきっかけでできて「見た目がすべてじゃないんだな」と思えるようになったのも大きいです。大学の時は「みんな可愛いのに、なんで私は……」って思ったりもしたけれど、今になってインスタを見ると案外そんなことない? と思えたり。

でも、そう思えるようになったのは、やっぱり整形して、周りの目が変わったからだと思います。よく「ありのままが美しい」ってよく言うじゃないですか。でもあれって、きれいごとだと思うんです。

整形をあまり推奨してはいけないのかもしれないけれど、私は整形して良かったなと思います。

百貨店に並んでいる高級化粧品をいくら使っても、ナチュラルにきれいな人には敵わない。やっぱり"元”って大事だと思うから。

ーー今後、結婚することになったら、結婚相手に整形のことを話しますか?

う~ん、多分言わないと思います。友人からのリークでバレるとかはあるかもしれないですけど、聞かれても「違うよ」で通すと思います。

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