アイドル。そして表現者。Travis Japan——夢舞台。

一糸乱れぬパフォーマンスは、見る者の心をとらえて離さない。彼らは、アイドルであり、高みをめざして挑戦し続ける表現者だ。彼らの舞台伝説に迫ってみた。

2022年MORE3月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
中村海人

中村海人 

なかむら・かいと●1997年4月15日生まれ、東京都出身。趣味は、家活動、ゲーム、買物。2020年にはドラマ『ハケンの品格』に出演

Travis Japanは見た 中村海人の舞台伝説

変幻自在のパフォーマーは、終わりなき旅の途中

宮近 海人は、自分で思いついたキャッチコピーはあるの?

中村 あるよ。“旅人進行中”。

宮近 その心は?

中村 酸いも甘いもかみ分けながら、今、人生を楽しんでるから。バックパッカーみたいな旅人って、きっとそうじゃない?

川島 ……っていうイメージでパフォーマンスしてるの?

中村 そう。だから、本番中に足がつっちゃった時は、バックパッカーが登山中にキツくて「ダメだ!」ってなってる時と同じ。旅人が日々いろんな景色に触れるように、いろんな自分を見せたいっていう意味もある。

宮近 同じダンスを踊っても、違った音を取ったり、違う表現に挑戦したりっていうこと?

中村 そういうこと!

川島 海人は、メンバーのカバーに入るのもうまいよね(笑)。

中村 自分で言うのもなんだけど、誰かが落としてしまった小道具を回収する技術はなかなかだと思う!

川島 オレが『虎者 NINJAPAN 2021』の殺陣のシーンで衣装のパーツがはずれちゃった時は、海人がオレの前にスッと入ってくれて、その時間でつけ直すことができた。

吉澤 その時の海人の後ろ姿、めっちゃカッコよかった。

中村 でも、本番が終わったあとに、オレはそれを自分から言ったらしい。

吉澤 自分から!?

川島 オレは、本番中隠してもらってたことに気づいてなかったの。そしたら、海人が「オレが隠してあげたよ」って。

七五三掛 海人っぽい(笑)。

中村 めっちゃ感謝してもらおうとしてた(笑)。やっぱ、そういうところがバックパッカーなんだよ。

松倉 そこ、全然つながんないけど(笑)。

宮近 海人は、テンパり伝説も多いよね。昔『PLAYZONE』で屋良(朝幸)くんがメインでパフォーマンスしていて、われわれがその周りで踊ってた時、位置移動でめちゃくちゃテンパった海人がスポットライトを浴びて踊ってる屋良くんの前を慌てながら通り過ぎたのは、「策士なのかな?」って思うくらい目立ちにいってた(笑)。

中村 あれは、後世に語り継がれるヤラかし伝説(笑)。

川島 テンパり伝説でいうと、『ABC座』の舞台で全編通して1個しかないセリフを飛ばしたこともあったよね。

中村 自分の番だっていうのはわかってたけど、言葉が出なかったんだよね。緊張しすぎて。

松田 2019年の『ジャニーズ IsLAND Festival』で、海人が先頭で「行くぞぉー!」ってメインステージから走り出すところで大コケしたのも印象に残ってる。

松倉 『ジャニーズカウントダウン』の『Lock Lock』でも同じことなかった?

中村 ウソ? オレ、そんなにいっぱいコケてた?

松田 うん。みんな、倒れた海人の上をジャンプして走っていったもん(笑)。

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取材・原文/吉川由希子 構成・企画/渡部遥奈(MORE)