アイドル。そして表現者。Travis Japan——夢舞台。

一糸乱れぬパフォーマンスは、見る者の心をとらえて離さない。彼らは、アイドルであり、高みをめざして挑戦し続ける表現者だ。彼らの舞台伝説に迫ってみた。

2022年MORE3月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
松倉海斗

松倉海斗

まつくら・かいと●1997年11月14日生まれ、神奈川県出身。最近のおもな出演作に、ドラマ『世にも奇妙な君物語』 、『神様のカルテ』(第3話)、『刑事7人 SEASON7』(第8話)がある

Travis Japanは見た 松倉海斗の舞台伝説

同じ彼は二度と見られない感性のグラデーション

松田 (松)倉は、作詞作曲ができて、独自の世界観を持ってるから……“令和の尾崎豊”。

松倉 尾崎豊さんは、踊らないじゃん(笑)。

松田 じゃあ、“踊る尾崎豊”。

松倉 あ、でもけっこうインパクトあるね。好きかも(笑)。

宮近 “踊る個性豊か”のほうがいいんじゃない?

吉澤 ハハハ! うますぎる!

松田 でも、本当に感性が踊ってるよね。ステージに立ったら、存在がグラデーション!

川島 グラデーションだけちょっとよくわかんないから(笑)、1回もんでもらっていい?

松田 パキッとしすぎず、波があるっていうか。マーブル。マーブルマーメイド……。

川島 さっきから何を言ってるんですか?(笑)。

七五三掛 海斗は曲の雰囲気によって、表現のしかたをガラッと変えられるのがすごいよね。

宮近 いろんな色になれるし、その色を調整もできる。

松倉 あ〜、めっちゃうれしい。

松田 たしかにYouTubeチャンネルの『+81 DANCE STUDIO』で『ファンタスティポ』を踊った時、倉は完コピしつつ自分の味をめっちゃ出してて、過去一アガった!

松倉 ありがとう。『+81 DANCE STUDIO』は基本3日練習して4日目に撮ることが多いけど、『ファンタスティポ』は5日くらい練習させてもらえたから、たっぷり吸収できたっていう感覚があったかも。

中村 逆に『Johnny'sWorld Happy LIVE with YOU』で山下(智久)くんのバックで踊らせてもらった時は、急遽出ることになったから2〜3日で振りを覚えなきゃいけなくて、倉はけっこうテンパってたんだよね。本番で山下くんの隣でめちゃめちゃ失敗してるところがYouTubeに残ってる(笑)。

川島 『+81 DANCE STUDIO』もそうだけど、1列目になると間違えるよね(笑)。

松倉 しっかり練習を重ねれば大丈夫なんだけど、スパンが短いとテンパっちゃう。自分で覚えてる恥ずかしい失敗は、舞台『Endless SHOCK』に出させてもらった時のこと。オレ、右目にものもらいができやすくて、でも前髪を左に流すから、隠せないんだよね。その時も公演期間中にものもらいになって、一緒にいた元太に相談した結果、前髪を逆に流すことにしたの。そしたら、オープニングの大階段から横向きで下りてくるシーンで動きも逆になっちゃって、めっちゃテンパった想い出がある(笑)。

松田 そのあとも、右回りのターンをひとりだけ左回りでやってたし(笑)。

七五三掛 そんなことあるの!?

中村 おもしろ!(笑)。

宮近 別に初日とかじゃなかったんでしょ? 体の仕組みと関係あるのかもね。

松倉 とにかくそれがトラウマになっちゃって、その日以来、前髪を流す方向は絶対逆にしないって決めた(笑)。

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取材・原文/吉川由希子 構成・企画/渡部遥奈(MORE)