選べる私、最高だ! MORE45周年 スペシャルインタビュー

「自分で納得して選びたい」
20代の女性たちと話していて、よく耳にする言葉です。自分らしさは、自分が選んできたものの集合体とも言えるから納得して選べれば満足度は上がるし、たとえ失敗しても諦めがつくというもの。では、どうしたら“選べる自分”になれるんだろう? 今回、MORE創刊45周年記念号の巻頭企画として、この疑問に向きあうことにしました。キラキラと輝いている人たちは、何をどう選んでいる? さまざまな分野で活躍する12人の言葉から、素敵な人たちが輝いているのは、特別な何かだけじゃない一歩を踏み出す勇気があるからだと気づかされます。選ぶためのヒントにあふれる、その言葉から、あなたも勇気をもらってください。そして一歩踏み出せば、心の中で言いたくなるはず。
「選べる私、最高だ!」と。

シンガーソングライター 幾田りら

プロフィール

Lilas Ikuta
いくた・りら●2000年9月25日生まれ、東京都出身。中学校3年生の時に、シンガーソングライター・幾田りらとして本格的に音楽活動を開始。2019年には、「YOASOBI」を結成し、“ikura”名義でヴォーカルを担う
チェックのセットアップを着た幾田りら
シャツ¥49500・パンツ¥47300/MAEDA DESIGN LLC.(PONTI) カットソー¥2090/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 靴¥18700/VEGE 太バングル¥19800(NORTH WORKS)・細バングル¥38500(Fork/N)/UTS PR

周りの声を頼りにしつつ、自分と対話して選択する未来

中学3年生の時に受けた今の事務所のオーディションが、私の人生最大のターニングポイント。そこにたどり着くまで何件ものオーディションに挑戦したのですが、落選続き。「私って才能がない?」と落ち込んで、音楽から距離をおくこともありましたが、しばらくすると、「歌を歌いたい。曲を書きたい」という衝動にかられて、またオーディションに挑む日々を繰り返していました。今振り返ると、受ける順番や、選曲……、ひとつひとつの選択が違っていたら、私はこの場所に立っていなかったんじゃないかな。ちなみに今は、何かに行き詰まったら散歩をするようにしています。そうすると凝り固まった考えがほぐれて、また頑張ろうとなれるんです。
チェックのセットアップを着てポケットに手を入れた幾田りら
シンガーソングライターとして活動を始めたばかりの10代を振り返ると、選択の基準はシンプルで、自分の心が震えるかどうかでした。でも、ミュージシャンというお仕事は自分ひとりだけでなく、大勢の人の力を借りてでき上がるもの。20代になった今は、私を支えてくれる方も増えたので、周りの客観的な意見を取り入れることを大切にしています。そうすると、自分ひとりではたどり着けなかった場所に行けたり、新しい自分の扉を開くことができたりと、未来の私が選べる選択肢が増えると気づいて。私が理想とする“選べる私”は、周りの意見に耳を傾けられて、その声を参考に自分と対話ができる人。そうして自分の軸は保ったまま、最終的な答えを出せる人であり続けることを心がけたいです。
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撮影/酒井優衣 ヘア&メイク/YOUCA スタイリスト/藤本大輔(tas) 取材・原文/海渡理恵 構成・企画/福井小夜子(MORE) ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。