選べる私、最高だ! MORE45周年 スペシャルインタビュー

「自分で納得して選びたい」
20代の女性たちと話していて、よく耳にする言葉です。自分らしさは、自分が選んできたものの集合体とも言えるから納得して選べれば満足度は上がるし、たとえ失敗しても諦めがつくというもの。では、どうしたら“選べる自分”になれるんだろう? 今回、MORE創刊45周年記念号の巻頭企画として、この疑問に向きあうことにしました。キラキラと輝いている人たちは、何をどう選んでいる? さまざまな分野で活躍する12人の言葉から、素敵な人たちが輝いているのは、特別な何かだけじゃない一歩を踏み出す勇気があるからだと気づかされます。選ぶためのヒントにあふれる、その言葉から、あなたも勇気をもらってください。そして一歩踏み出せば、心の中で言いたくなるはず。
「選べる私、最高だ!」と。

タレント 大久保佳代子

プロフィール

KAYOKO OKUBO
おおくぼ・かよこ●1971年5月12日生まれ、愛知県出身。お笑いコンビ「オアシズ」のメンバーとして1992年にデビュー。現在はコメンテーターや女優などとしても活躍
ベージュのカーディガンを着た大久保佳代子さん

選択肢がたくさんあるうちはいろいろ気軽に手を出して、失敗したってよくない?

前身頃に柄が入ったカーディガンを着た大久保佳代子さん
たとえば恋人と別れるかどうか、答えを選択するにはエネルギーが必要。傷つくし、傷つけるし、感情が乱れる、イヤな時間。だからこそ、私はそれをできるだけ先延ばしする。恋愛に限らず人生や生活においても選択はいつも先延ばし。私が決断をするのはたいてい機が熟しに熟しすぎた頃。引っ越しも「そろそろだな」と思い始めた2年後、芸人をしながら続けていたOLをやめたのも『めちゃ×2イケてるッ!』のレギュラーになって8年目の頃。会社から「やめてほしい」の圧がかかるまで働きましたからね(笑)。自分らしい選択を即決して颯爽と進んでいく、そんな女性は素敵だなと思うけど、これが私の歩き方。選択のしかたは人それぞれ、全員違っていいと思う。たとえば、世の中には全力で仕事に打ち込むことがよしとされる風潮もあるけれど、私は100点でなく70点でいいと思ってて。100点満点を目指すと力が入ってから回り、結果0点になってしまう可能性も。
笑顔の大久保佳代子さん
でも、ギリギリ合格点の70点を安定して取り続けることでも、周りの方々からの信頼を得ることができると思う。ただしこれは50歳の今の私だからできる選択。経験を重ね自分を知ると選択が楽になる。と同時に自分の選択肢を狭めることにも。新しい何かを選択する体力もどんどんなくなるしね(笑)。まだまだ若くて元気なモア読者のみなさんはたくさんの選択肢に囲まれている。だからこそ、臆せず選び決断し、自分の道を切り開いてほしい。間違えても、失敗しても、20代なんていくらでもやり直しがきくんだから!!


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撮影/Sakai De Jun ヘア&メイク/春山輝江 スタイリスト/野田奈菜子(アップワード) 取材・原文/石井美輪 構成・企画/渡部遥奈(MORE)