興収収入100億円突破! 『ONE PIECE FILM RED』Ado&山田裕貴インタビュー
『ONE PIECE FILM RED』出演Ado&山田裕貴インタビュー
先日興行収入100奥円を突破した映画『ONE PIECE FILM RED』。連載開始から25年がたった今もなお話題が絶えない『ONE PIECE』のアツさの理由を、映画キャラクターウタ歌唱パート役・Adoさんと『ONE PIECE』好き俳優の山田裕貴さんにひもといてもらいました! まだまだ勢いの止まらない『ONE PIECE FILM RED』の世界を、今こそのぞいてみて。
あのAdoが教えてくれた、『ONE PIECE』が現代に、大人に響く理由
Ado
2002年10月24日生まれ。歌い手。2020年に『うっせぇわ』でメジャーデビューし、社会現象に。その後も『ギラギラ』や『踊』などもヒット。『ONE PIECE FILM RED』では主題歌と劇中歌の歌唱、ウタの歌唱を担当している
希望だけを描いていないからこそ、現代の私たちに重なるんです
「主人公・ルフィをはじめキャラクター全員の意志が揺らがないこと。そして、キャラクターたちのつながり。このふたつが『ONE PIECE』最大の魅力であり、大人にもぐっとくるポイントだと思っているんですが、今回の映画もそんな『ONE PIECE』の“つながり”に、より感動できる作品です」
「今作の注目キャラクターであり、私が歌唱を担当したヒロインのウタはシャンクスの娘で、ルフィの幼なじみで、そして歌姫。家族、友達、仲間、ファン……ウタを通していろいろな“人と人とのつながり”が描かれています。ちなみにウタは元気で可愛くておちゃめで、破壊の大魔王みたいなイメージの私とは正反対(笑)。でも、実は彼女も怒りや悲しみのような感情を抱えていて、それらを歌うエネルギーにしている。そこは私の歌に対する信念と近いのかも。そんなふうにウタはヒロインだけど希望に満ちあふれているだけではない、完璧じゃない、というのが私たちにも近いものを感じさせてくれる。ある意味救いだと思いました」
「あと劇中の楽曲も本当に豪華で。今までのAdoとしての活動ではなかなか出せない一面や楽曲を、『ONE PIECE』のおかげでみなさんにお届けできると思うので、ぜひ映画館の大画面と高音質で聴いていただけたらうれしいです」
映画内でAdoさんが歌う楽曲は、豪華アーティストが楽曲提供!
1♪『新時代』中田ヤスタカ
2♪『私は最強』Mrs. GREEN APPLE
3♪『逆光』Vaundy
4♪『ウタカタララバイ』FAKE TYPE.
5♪『Tot Musica』澤野弘之
6♪『世界のつづき』折坂悠太
7♪『風のゆくえ』秦 基博
2♪『私は最強』Mrs. GREEN APPLE
3♪『逆光』Vaundy
4♪『ウタカタララバイ』FAKE TYPE.
5♪『Tot Musica』澤野弘之
6♪『世界のつづき』折坂悠太
7♪『風のゆくえ』秦 基博
『ONE PIECE』マニア山田裕貴が『ONE PIECE FILM RED』を全力ナビゲート
山田裕貴
1990年9月18日生まれ。愛知県出身。2011年俳優デビュー。現在はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』などに出演。2023年大河ドラマ『どうする家康』への出演も予定。ラジオ『山田裕貴のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送・月曜深夜0:00〜)も放送中。今作にはクラゲ海賊団船長・エボシの声優として出演
そこの読者さん、『ONE PIECE』の“ライブ”、観にいこうよ! 映画館でやってるらしーよ!!!
「僕、好きな理由がひとつに絞れないくらい『ONE PIECE』のすべてが好きで。挙げるとするなら『人生で悩んだり考えたりすることの答えがここにあるから』。たとえば、ルフィはただ単にてっぺんを目指しているわけではなく“本当はオレもみんなもそうしたいんだよな”という本質を、自然と思い出させてくれる。そんなふうにルフィの生き方って自己中なようでいて“誰かのために”が原動力になっているんですよね。そういう当たり前のようでとても大切なことを明るく教えてくれる、大好きな『ONE PIECE』に声優として出演させてもらえると聞いた時は“夢は叶うんだ”と強く感じました。短い出演シーンの中でも、“覇気(※1)を使いてェ”と思って『見聞色(※2)!』とか言ってたらやんわり監督に注意されました。浮かれすぎました(笑)」
※1 誰しもに秘められたパワー。鍛錬でより強力に引き出せるようになる
※2 “覇気”の一種で、相手の気配や心の声などを強く感じ取れる能力
※1 誰しもに秘められたパワー。鍛錬でより強力に引き出せるようになる
※2 “覇気”の一種で、相手の気配や心の声などを強く感じ取れる能力
「といっても、しっかり『ONE PIECE』を読んだことがない……という読者さんは“見聞色って何?”って思いますよね。そういう方でもこの映画、大丈夫です! 今まで『ONE PIECE』を読んでいなくても、楽しめます。ぐっときます。この映画は、現代を映し出している作品。SNSの普及で受け取れるものが多くなった今、自分が信じているものだけが正しいと思い込んでしまいがち。それを信じていない人は悪だって思い込んでしまうこともある。そういう現代の問題にも通じる作品なんです。そしてさらに、この映画はある種の“ライブ”なんですよ。一本の映画の中で、たくさんの曲が聴けます。しかもAdoさんの声で! 深く考えずに、“ちょっとライブ観にいってみようかな”くらいの気持ちで観にきていただいても大丈夫です。観て、聴いて、感動して、この映画から『ONE PIECE』を好きになってください!」
映画がもっと楽しくなる! 『ONE PIECE FILM RED』3キーワードで予習
はじめましての人もご無沙汰の人も安心♡ 実はこの3つさえ押さえておけば、今作をより楽しめるはず! なワードを解説します
【能力者】
不思議な能力を手に入れられる実“悪魔の実”を食べた者のこと。しかし実を食べた者は超常的な能力を手に入れられる代わりに、海に嫌われてしまうというリスクが。海に入ると力が入れられず、泳げない体になる。ウタの能力とは……?
【シャンクス】
ルフィの憧れ&海賊になるきっかけとなった人で、ルフィの代名詞ともいえる麦わら帽子は実はもともと彼のもの。第1話ではルフィをかばって左腕を失う。赤髪海賊団の大頭であり、四皇(皇帝のように君臨している大海賊4人)のひとり。
【エレジア】
『ONE PIECE FILM RED』の舞台となる島の名前が“エレジア”。Adoさんが歌唱キャストを担当したキャラクター・ウタが初めてのライブを行う、“音楽の島”として知られる場所であり、その島には古くからの言い伝えがあって……。
『ONE PIECE FILM RED』
音楽の島・エレジアで行われる世界的歌姫ウタの初ライブ。そのライブに麦わらの一味も参加、しかもウタはルフィの幼なじみで、なんとシャンクスの娘!? ウタは“みんなを幸せにしたい”という気持ちで行動するが……。8月6日(土)~公開中
©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会
関連リンク
撮影/KOBA ヘア&メイク/小林純子 スタイリスト/森田晃嘉 取材・原文/東 美希 ※MORE9月号より掲載 ※掲載内容については変更等の可能性があります。公式HP等で最新情報をご確認ください。