自律神経を整えよう! 感情をキャッチ&リリースするストレスケア

ふとした時に感じるモヤモヤ=ストレスは、放っておくと心や体のトラブルに直結。モヤモヤ卒業のための自律神経ケアには、わき上がってきた感情と向きあうことが大切です。感情を受け止めながら次の一歩を踏み出すためのリリース法をご紹介。
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教えてくれたのは 関屋裕希さん
臨床心理士。東京大学大学院医学系研究科客員研究員。専門分野は職場のメンタルヘルス。著書に『感情の問題地図』など

とにかくパニック! な時はわからないことを書き出す

「わからない事柄を『明確にできること』、『“実は”わかっていること』、『本当にわからないこと』の3つに分けて書き出しましょう。書き出すうちに客観視でき、冷静になれることもあります。想定外のトラブルなど、本当にわからないことは“具体的に予測できるようになったら対応する”と考え、いったん手放しましょう」(関屋さん、以下同)
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★必要な作業のプロセスを書き出してみると、やるべきことや優先順位の整理がスムーズに。作業時間の目安をつければスケジュールの見通しも立てやすくなる。想定できるトラブルがあれば、事前の対策を練ることも可能。

★作業のベースとなる納期や仕事の内容、関わるメンバーとそれぞれの役割など、すでに明確なことを書き出してみる。漠然とした不安を感じたままでいるよりも、明確にできることが増えれば具体的に動きやすくなる。

関係性を壊さずに断る意思を伝えたい時はDESC法を取り入れてみる

「環境や状況をよりよくするために、モヤモヤ感情を相手に伝えることが必要な場合もあります。そんな時におすすめなのがDESC法。客観的な事実を伝え、自分の気持ちを説明し、解決案を提案。最後に選択肢を伝えることで主張を伝えつつ相手も尊重できます。最初は『Explain』や『Suggest』まで伝えられれば十分!」
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カッとなって攻撃的になるのではなく客観的かつ具体的に表現することで、伝えたいことがスムーズに伝わりやすくなる。我慢しなくてすむので、同じことの繰り返し予防にも。

失敗が頭から離れない時は視点や行動を変えてみる

「落ち込むと自分を責め続けてしまいがち。同じ状況の友人にアドバイスするつもりで考えると視野が広がります。また、自分の意思で変えられるのは思考より『行動』。好きな音楽を聴く、部屋を掃除するなど、楽しさや達成感が得られることをひとつずつ実践してみましょう。行動することで気持ちも変化し、落ち込みから回復できます」
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取材・原文/国分美由紀 撮影/河野 望 イラスト/sino