神崎恵さんの名品との出合い方

あらゆるコスメを知り尽くした神崎恵さんが教える「自分だけの名品」との出合い方。美容家として、自身が日々意識していることとは? 7歳から現在に至るまでの“BEAUTY年表”も!

神崎 恵

トップス¥27000/シーニュ ピアス¥9240/アビステ

美容家
神崎 恵

1975年生まれ。美容家。美容誌をはじめ多くの雑誌で連載を持つ。コスメブランドのアドバイザー、アパレルブランドとの商品開発を手がけるなどマルチに活躍中!

たくさん試して、失敗もしてこそ、自分だけの名品に出合えるもの

座って笑う神崎 恵

ジャケット¥49500/TOMORROWLAND(Ballsey) ボディスーツ¥11990/NAVE パンツ¥21890/アンクレイヴ(アンクレイヴ ホワイト) ブレスレット¥66000/ブランイリス トーキョー(ブランイリス)

まず、自分が何が好きで、どんなものをコスメに求めているかを知ることが大切。そのためにも私は、試したコスメの使用感をすべてノートにつけています。たとえば洗顔なら、泡立てやすさ、泡もち、すすぎやすさなど、数ある項目にチェック。それを繰り返していくと、自分の求めるものもはっきりしてくる。そういった項目が示してある『スキンケア化粧品の官能評価ハンドブック』という教科書のような本を参考にしているので、みなさんもぜひ手に取ってみてほしいです。

今のスキンケアは進化が目覚ましくテクノロジーやエビデンスが詰め込まれたアイテムも多いですよね。特にホワイトニングやUVケアものは、新作と呼ばれるもののほうがいいです。でも、長く多くの人に愛されている永遠の名品ももちろんあります。メイクアップはトレンドがさらに速いけれど、アイライナーやマスカラなどは、値段を問わず長く支持されているものも多いです。私自身は名品にこだわっているわけではないのですが、“ないと困る”と思うアイテムがあることは事実。そういうコスメさえあれば絶対的な安心感を得ることができますよね。そんなアイテムに出合うためにも、まずはたくさんのコスメを試してみること。

私は、美容家になる前はセンスを磨く筋トレだと思って、ベストコスメに選ばれたものは、すべて買って試していました。いいものも悪いものも知ることで自分のベストが見つけやすくなりますよ。あとは、自分の好みと似た人なり、媒体なりを追いかけてみるのもおすすめです。(神崎さん、以下同)

神崎 恵 BEAUTY年表

7歳頃 美容に出合う

幼稚園時代から母のコスメをこっそり使っていました。小学生になってからは唇に油を、香水代わりにバニラエッセンスをつけて登校(笑)。気づけば美容の虜になっていました。

15歳頃 スポーツ少女を経て美容力をさらに磨く

メイクもヘアもひととおりできるようになった中学時代。部活後のローションパックも日課に。当時は塗ると真っ白になってしまう日焼け止めも、母の教えでいやいや実践していました。

23歳頃 生活環境が変わり、美容への意識にも変化が

23歳で長男を出産。周りより早く肌の衰えを感じたことで、スキンケアに目覚める。子供と出かける公園で浮かないように、薄メイクやスキンケアにも取り組むように。

26歳頃 美容家として最初の美容本を出版

ママ雑誌の読者モデルになったことで「ママ美容」を編み出し、26〜27歳で美容本を出版。当時はクリームチークもなかった時代。百円ショップからドラコスまで試しまくった!

30歳頃 美容サロンを開くなど、マルチに活躍

メイク、アイラッシュ、アイブロウの学校に通いサロンを開業。マンツーマンで施術&指導をしていました。ブライダル関係の学校にも通い、女性のキレイを磨くことで、さらにブラッシュアップしました。

48歳現在 大人気の美容家へ!

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Photo : Katsuhiko Hanamura(model) Mitsuru Kugue(still) Hair : Yuka Kudo(Un ami omotesando) Make-up&Model : Megumi Kanzaki Stylist : Yasuko Ishizeki Text : Natsuko Tohriyama ※MORE2024年春号掲載