口内の5大トラブル! 起こる原因と、今からできる対策をプロがレクチャー
キレイと免疫力UPは“オーラルケア”から始まる説。
長引くマスク生活も相まって、口臭や口もとのたるみ、歯の黄ばみなど、お口まわりの悩みやトラブルが気になる今日この頃。オーラルケアはキレイと免疫力UPに不可欠だからこそ、正しい方法を覚えて健康で美しい口もとをキープしよう!
教えてくれたのは……歯学博士 照山裕子先生
「健康で美しい笑顔創り」をコンセプトに診療を行う。メディア出演も多数。著書は『歯科医が考案 毒出し歯みがき』(アスコム)など
あなたの歯と口は大丈夫? 今、私たちのお口の中で起こりうる、5大SOS
では実際、口内ではどんな問題が起こっている? 特に多い5つのトラブルをピックアップし、トラブルが起こる原因と、今からできる対策を照山先生に教えてもらいました!
トラブル(1) マスク下の“口呼吸”で体調を崩しやすくなる!?
マスクをつけていると息苦しいので口呼吸になりやすく、これが免疫力低下の原因に。
「本来の鼻呼吸なら、鼻毛がフィルターの役割をしてくれるので、ウイルスやほこりなど異物の侵入を防げます。一方、お口がぽかんと開いた状態の口呼吸だと、異物が口から入ってのどの粘膜にダイレクトに付着し、病気にかかりやすくなって体調不良を引き起こす一因に。マスク装着中も鼻呼吸を心がけて」(照山先生、以下同)
「本来の鼻呼吸なら、鼻毛がフィルターの役割をしてくれるので、ウイルスやほこりなど異物の侵入を防げます。一方、お口がぽかんと開いた状態の口呼吸だと、異物が口から入ってのどの粘膜にダイレクトに付着し、病気にかかりやすくなって体調不良を引き起こす一因に。マスク装着中も鼻呼吸を心がけて」(照山先生、以下同)
トラブル(2) 口まわりの筋力低下でほうれい線やたるみが……!
マスク生活によって口もとの筋肉が衰えている人も急増。
「マスクをしていると口まわりが押さえつけられたり、口を動かさずに無表情でいることが多いので口まわりの筋力が低下。その蓄積がほうれい線やフェイスラインのたるみを招きます。※1の予防も兼ねて、うがいをする時に口をなるべく大きく動かしてブクブクすることを習慣に。こまめに行うと口まわりの筋力低下を防げます」
「マスクをしていると口まわりが押さえつけられたり、口を動かさずに無表情でいることが多いので口まわりの筋力が低下。その蓄積がほうれい線やフェイスラインのたるみを招きます。※1の予防も兼ねて、うがいをする時に口をなるべく大きく動かしてブクブクすることを習慣に。こまめに行うと口まわりの筋力低下を防げます」
トラブル(3) だ液不足は歯の黄ばみを促進させる
歯の黄ばみは、だ液不足の可能性が。
「口をしっかり閉じていれば口内にだ液が行き渡り、天然のシャワーとなってバイ菌や食べカス、着色汚れなどを洗い流してくれます。でもマスク装着中に口呼吸をしてしまうと、知らぬ間に口内が乾いてだ液が不足。歯の表面についたコーヒーなどの着色汚れが流れにくくなって黄ばんでしまうのです。口呼吸にならないよう注意を」
「口をしっかり閉じていれば口内にだ液が行き渡り、天然のシャワーとなってバイ菌や食べカス、着色汚れなどを洗い流してくれます。でもマスク装着中に口呼吸をしてしまうと、知らぬ間に口内が乾いてだ液が不足。歯の表面についたコーヒーなどの着色汚れが流れにくくなって黄ばんでしまうのです。口呼吸にならないよう注意を」
トラブル(4) 口内の出血は歯周病リスク。病気や妊活にも悪影響
歯磨き中に出血をする人は歯周病の可能性が。
「歯周病は細菌に感染して歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまう病気。歯周病は100以上の病気とリンクし、特に妊娠中の場合は低出生体重児を産むリスクが飲酒以上に高いと言われています。歯と歯の間や歯ぐきの奥などの歯垢が取りきれていないと、若い世代でも起こりうる病気なので、歯間の汚れをこまめに除去する心がけを」
「歯周病は細菌に感染して歯ぐきや歯を支える骨が溶けてしまう病気。歯周病は100以上の病気とリンクし、特に妊娠中の場合は低出生体重児を産むリスクが飲酒以上に高いと言われています。歯と歯の間や歯ぐきの奥などの歯垢が取りきれていないと、若い世代でも起こりうる病気なので、歯間の汚れをこまめに除去する心がけを」
トラブル(5) 歯磨きの磨き残しや舌の汚れが口臭のいちばんの原因
マスクのせいで、自分の口臭が気になるようになったという人が増加。
「口臭は、歯と歯の間などに汚れが残っていると発生しやすくなりますし、舌の汚れも原因です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスも使って歯と歯の間の汚れを取るようにし、舌ブラシなどで舌の汚れも取り除きましょう。また、だ液不足で口が乾いていると口臭が生じやすいので、口をよく動かして分泌を促して」
「口臭は、歯と歯の間などに汚れが残っていると発生しやすくなりますし、舌の汚れも原因です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスも使って歯と歯の間の汚れを取るようにし、舌ブラシなどで舌の汚れも取り除きましょう。また、だ液不足で口が乾いていると口臭が生じやすいので、口をよく動かして分泌を促して」
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イラスト/川原瑞丸 取材・原文/和田美穂 ※MORE2023年2月号掲載