【SixTONESインタビュー特集】彼らが共に歩む姿は、見とれるほど美しい
SixTONES 6つの美学、1つの夢。
- SixTONES 6つの美学、1つの夢。
- ジェシーの美学。
- 京本大我の美学。
- 松村北斗の美学。
- 田中樹の美学。
- 森本慎太郎の美学。
- 髙地優吾の美学。
- ジェシーの美しさ
- 京本大我の美しさ
- 松村北斗の美しさ
- 田中樹の美しさ
- 髙地優吾の美しさ
- 森本慎太郎の美しさ
- 6人と夢、6人の夢。
2020年デビューのアイドルグループ。各メンバーが音楽業のほかドラマや映画、ミュージカル、バラエティと各方面でマルチに活躍。好評発売中の最新アルバム『声』や『バリューの真実』(NHK Eテレ・火曜19:00〜)も要チェック!
ジェシーの美学。
夢を叶えるために必要なものを聞かれたら間違いなく「仲間」と答える
同じ空手道場に通う友達に誘われて、ジャニーズ事務所の門を叩いたのは、小4の頃だった。そこで、ジャニーさんから「試しにやってみれば?」と言われ、家族からも同じことを言われ、だから今もオレは試しにやり続けているんですよ。「そろそろ本気出さないと」って思いながらね(笑)。っていうのは冗談だけど、夢や目標とはそれくらいの感覚で向きあったほうがいいと思っている。「この仕事に絶対に向いている!」、「絶対に夢を叶えてやる!」、そう考えると苦しくなるというか。自分の中で「絶対」を決めると、実現できなかった時の悲しみもガッカリ感も強くなってしまうと思うから。
オレね、人生にも、夢にも、他人にも、過度な期待を持たないようにしているんですよ。それはきっと、自分がネガティブな性格だから。そうすることで物ごとをポジティブ変換しているんだよね。期待しなければミスった時も落ち込んだり自分を責めたりせずにすむ。「まあ、そんなもんだろ」って、「まいっか」って、「生きているだけで幸せ!」ってね。テストの点数もさ、「めっちゃできた!」と思いきや45点でガッカリするより、「大丈夫かな」と不安に思っていたら80点だった時のほうが断然うれしいというか。オレはそっちの感覚のほうが好きなんですよ。
ジャニーズJr.時代、周りにいるのは仲間だけどライバルで。出る杭は打たれるじゃないけど、面倒な人間関係に巻き込まれることもあった。それこそ、気づかぬうちに孤立して人間不信になったこともあるしね。そんなオレだけど「夢を叶えるために必要なものは何か」と聞かれたら間違いなく「仲間」と答えるんだと思う。実際、オレに夢ができたのはSixTONESの仲間に出会ってからで。この6人でやりたいという思いが自分の原動力になっている。自分を傷つけるのも人間だったけど、救ったり力を届けてくれるのもやっぱり人間で、人はひとりでは生きていけないのだとあらためて思う。だからこそ、信じることができる人、支えてくれる人、応援してくれる人、仲間は大事にしなきゃいけないんだよね。「目の前のすべてを当たり前だと思うな」も大切なこと。不満を抱きそうな時は「今、自分は地獄にいるんだ」と考える。そうすれば、何もかもに感謝できるというか。大切なものを手にしている自分に気づけるから。
ジェシープロフィール
1996年6月11日生まれ、東京都出身。美しい歌声でSixTONESを引っぱる一方、バラエティなどでは臆せずモノマネなどを披露する三枚目な一面も。劇場版『TOKYO MER ~走る緊急救命室~』が4月28日に公開予定
京本大我の美学。
夢に向かって歩く道の途中で、思わぬ花が咲くこともある
父を通してジャニーさんから声をかけていただき初めて行ったKAT‐TUNのライブ。そこでなぜかステージに立つことに。会場の歓声を浴びた時「またここに立ちたい」と思い、それが僕の夢のスタート地点になりました。ジャニーズ事務所に入所後は夢を転々とした。「ダンスがうまくなりたい」、「歌がうまくなりたい」、それが「デビューしたい」に変わったのは、いつも近くにいた(中島)裕翔君と山田(涼介)君がHey! Say! JUMPとしてデビューした時。「ただ楽しいだけじゃダメなんだ」と、「次こそは自分も」と、強く思った。
今まで心が折れそうになったことは何度もある。それはきっと、夢がいつも微妙に近い場所にあって、手が届きそうになるたびに消えてしまったから。実は僕、今まで何度かデビューのチャンスを逃していて。衣装合わせもしたし、ジャニーさんからデビュー曲のデモももらったのに、ふたを開けたら違う人があの衣装を着てその曲を歌っていた、そういうこともあったんですよ。それでもやめなかったのは、この場所にやりたいことがあったから。夢を叶えるために必要なものは「好き」という気持ち。たとえば「この年齢までに絶対に出世するんだ!!」なんて夢だけが先行するとそれは意地になる。そこに「好き」の気持ちがないと努力もできないし向上心もなくなってしまう。僕自身、デビューだけにこだわっていたらとっくにやめていたと思うしね。大事なのは好きなものに対する熱量を持つこと。僕がその熱量を保てるのは好きなものを信じているから。まだ楽しませてくれる、もっと楽しませてくれるって。それは歌も芝居もSixTONESも同じ。「もっと、もっと」の枯渇感に僕は心を揺さぶられるんです。
夢には苦しめられたけど、それでも僕は夢を持ちたいと思っている。夢は自分の指標にもなるし活力にもなる。また、諦めずに進み続ければ「歩いている途中に想定外の花が開いた」なんてことも起きたりして。僕自身、歌が好きで歌い続けていたら、いつの間にかミュージカルの舞台に立つようになっていた。夢を定めると道がせばまるという人もいるけど、僕は夢に向かうまでの道のりで財産が増えていくような気がしている。叶わなかったこともたくさんあるけど、今の僕は違う何かをちゃんと手にしているから。
京本大我プロフィール
1994年12月3日生まれ、東京都出身。圧倒的なハイトーンヴォイスや、楽曲制作など、SixTONESの音楽の支柱ともいえる存在。ドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系・土曜23:00〜)に出演中
松村北斗の美学。
大事なのは続けること。6人で続けたいからこそ遠い未来の解散時期を考えている
僕の人生を大きく変えたのは小5の頃に観たドラマ『クロサギ』。そこで山下(智久)君を知り、この世の中にNEWSをはじめとするアイドルグループが存在することを知り、ジャニーズへの興味へとつながっていったわけです。当時の僕にとっての「ジャニーズになりたい」は「ウルトラマンになりたい」と同じ。子供は「オレ、変身できないからウルトラマン諦めるわ」なんて考えないでしょ。それと同じで、自分がふさわしいのかどうかなんて考えたりしなかった。ただ、履歴書を送っても返事はこなくて。3回送り、三度目の正直でやっとオーディションに参加。僕ね、諦める勇気を持てない人で。一度始めたら達成するまで続けないと気がすまないタイプなんですよ。小学校の頃に始めた空手がまさにそれ。自分から「やりたい」と言って始めたし、熱中していただけに目標を失うのが怖くて、ずっとやめることができなかった。でも、続けることの大切さを教えてくれたのもまた空手で。最初は苦手だった空手の形で県の代表に選ばれ大会では上位に。続けていたら知らぬ間に形の醍醐味や見せ方をわかっている自分がいた、そんな経験が、あるからこそやっぱり今も思うんだよね、「続けることは大事」だって。
僕はたまに「これが終わったら、やめる」と自分を騙すことがある。緊張やプレッシャーに襲われた時、そう考えると力を振り絞ることができるから。で、終わった瞬間に「ダメダメ、まだやるよ」と自分を現実に突き戻すの。そういう姑息な手を使うくらい、僕は続けることを大切にしている。そんな今の僕の夢はSixTONESを続けていくこと。最近はそのために「解散時期を決めてもいいのかな」と考えていたりする。解散といっても60歳とか80歳とかまだまだ先の話。「いつまで」という約束があれば頑張れる気がするというか。この先、それぞれに何かやりたいことが生まれた時も「わかった。その代わりに5年に一度でいいから時間をちょうだい」と言えるというか“やめる”という選択肢を選ばずにすむ気がするんだよね。ところどころに待ち合わせ場所をつくりながら全員でゴールに向かうのも面白そうだしね。遠い先に解散を考えるのはきっと、誰かが老いて死ぬ前に「もう一度、友達に戻りたい」思いがあるから。それもまた僕のひとつの夢なんだろうな。
松村北斗プロフィール
1995年6月18日生まれ、静岡県出身。近年では、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』や映画『すずめの戸締まり』での声優としての好演が話題になるなど、俳優業でも活躍しマルチな才能を発揮する
田中樹の美学。
夢を見たわけじゃない。気づいたら、これしかなかった。だから今もオレはここにいる
子供の頃から「こうなりたい」という明確な夢を持ったことがなかった。それは、12歳でジャニーズ事務所に入ってからもずっと同じ。なんとなくこの仕事を始めて、なんとなく続けて、それこそ「絶対にデビューしてやる」なんて夢を持ったりもしなかった。なのに、やめずに続けたのは「これしかなかったから」なんだと思う。なんて言うと、まるで「いくつもある選択肢の中から天賦の才でコレを選びました」的にカッコよく聞こえるかもしれないけど、実際はその真逆。勉強もろくにしてこなかったし、多少踊れてもスポーツ選手を目指せるほどの運動神経はない、芸能界をやめたら何も残らない。本当の意味で「気づいたら、これしかできなかったから」なんですよ(笑)。
相変わらず、27歳になった今もオレには夢がない。もちろん「今作は前作のアルバムを超えたい」や、「もっといいライブをつくりたい」など、現実的な目標は常に目の前にある。ただ「いつか叶えたい」と願うでっかい夢がないというか。その理由はきっと、夢が叶わなかった時のしんどさを、人生が思いどおりに進まないことを、知っているからなんだと思う。いいことも起きるし、悪いことも起こる、人生って本当に不確かで不安定だから。そんなものの上に夢を設定するのはめちゃくちゃ難しいとオレは思うんですよ。また、自分の持っている力以上の結果を出せないのは当たり前で。ときに奇跡は起こるのかもしれないけど、その奇跡を夢見るのも自分を苦しめる気がする。そんな曖昧なものを期待するのではなく、目の前の目標を必死に積み重ねる。そうやって前進するうちに「なんかスゲー場所にたどり着いていた」、そんな歩み方が自分には合っている気がする。
夢は持たないオレですが“好きなもの”はある。そのひとつは、もちろんSixTONESで。そこには惜しみなく全力を注ぎたいと思っている。だって、人生は思っているよりも時間がないから。その短い時間を生きて死ぬだけで終わらせるのは面白くない。だから、仕事をするし、仲間と遊ぶし、この先にどんな景色が見えるのか楽しみにしながら目標を積み重ねる。死ぬ時に「なかなか楽しかったな」と思えるように。でっかい夢を掲げなくてもそれさえ叶えば「人生大成功じゃね」ってオレは思うんですよね(笑)。
田中樹プロフィール
1995年6月15日生まれ、千葉県出身。楽曲ではラップを担当、グループのYouTubeなどではMCを担当するなど、言葉を巧みに操りSixTONESをまとめる存在。『オオカミ少年』(TBS系・金曜19:00〜)に出演中
森本慎太郎の美学。
友達が好き、仲間と過ごす時間が好き。今も昔もずっと自分はその延長線上に立っている気がする
放課後は友達と遊んだり、習いごとをしたり、塾に通ったり。9歳という幼さでジャニーズ事務所に入所した僕ですが、普段は普通の少年でした。ありがたいことに、早くからドラマに出たり、映画の主演を務めたり、CDデビューさせてもらったんですけど。自分にとって最優先は友達と過ごす時間で。この仕事も新しい場所でできた仲間と遊んでいるような感覚で楽しんでいたんですよ。
ただ、この世界には長くいるつもりはなかった。最初は抜擢されたものの、中学に入ると急に仕事がなくなって、母親にしょっちゅう言っていましたからね、「もうやめたい」って。ただ、そのたびに言われたのが「キリのいいところまでやってからやめれば」という言葉で。「じゃあ、中学卒業まで」、「高校卒業まで」って自分の中で期限を決めるんだけど、なぜかそのたびに大きな仕事が舞い込んでくるっていう。まさにSixTONESの結成も高校3年生の時でしたからね(笑)。
一度だけ「芸能界をやめて大学に進学しよう」と考えたことがある。その理由は「先生になりたかったから」。オレね、中学の時にすごくいい先生に出会って、めちゃくちゃ支えられたんですよ。だからこそ、自分もそんな先生になりたかったんだけど。先生がオレに言ったのは「森本はジャニーズだろ。その自覚をちゃんと持て」っていう言葉だったんだよね。
今、僕は一度はやめそうになった道を戻り、ジャニーズとして活動している。ただ、先生の言う自覚はまだ持てていないのかもしれない。友達が好き、仲間と過ごす時間が好き、だから僕は学校も仕事場も大好きで、今もその延長線上にいる。SixTONESが好きで、メンバーが好きで、この6人でずっといたいから、この仕事を続けているんだと思う。今も昔も、この世界で絶対に叶えたいと願うような、具体的な夢は特になくて。最近はそれも自分らしくていいのかなと思っている。夢を持つと人はそこに続くレールを敷き、寄り道もせずにまっすぐにその上を歩こうとする。でも、自分はそのレールからはずれたところに面白い何かが待っていると考えるというか。目標を定めてそこから引き算をするのではなく、目標を定めずに足し算をしていくような歩み方をしたいと思うんです。だって、なんかそのほうが面白そうじゃないですか(笑)。
森本慎太郎プロフィール
1997年7月15日生まれ、神奈川県出身。ダイナミックなダンスと、ムードメーカー的な唯一無二の明るさで愛されるSixTONESの末っ子。土曜ドラマ『探偵ロマンス』(NHK総合・土曜22:00〜)に出演
髙地優吾の美学。
ああなりたい、こうなりたい。思いはたくさんあるけど、それを僕は“夢”と言わないようにしている
体育大学出身の母、空手をやっている武道家の父、ゴリゴリの体育会系家庭で育った僕の夢もまた体育教師やサッカー選手で。幼い頃は1ミリも芸能界に興味がなかったんですよ。そんな僕がこの世界に飛び込んだのは『スクール革命!』の公開オーディションがきっかけ。同級生が勝手に履歴書を送りまさかの合格。僕の人生は大きく変わりました。
どこかで「自分で目指した場所じゃない」という気持ちがあったから。正直、最初はやる気がなかった。「いつやめてもいい」と思っていた自分を引き止めたのは「たくさんの人の中から選ばれたことを忘れるな」という親の言葉で。「ここでやめたら選ばれなかった人たちに失礼。せめて『スクール革命!』が終わるまで続けよう」、そう思っていたら、まさかの今も番組が続いているっていうね(笑)。そんなオレがこの仕事に本気になったのは、SixTONESを結成してから。なんだろう、自分がサッカーに夢中になっていたあの頃の感覚に近いというか、自分ひとりではなく全員で前に進んでいく感じがすごく楽しかったんだよね。このグループが存在するから自分は今もここにいる。オレね、照れずに「SixTONESが好き」って言えるくらい好きだし、いちばんのファンだと思っているの。この自由さや奔放なところを最前列の席で見られるの、最高じゃんって(笑)。
こうなりたい、ああなりたい、そんな目標はたくさんある。ただ、僕はそれを夢と呼ばないようにしています。新年ってみんな目標を立てたりするけど、それを達成する人ってごくわずかじゃん。新しいノートも最初は「キレイに書くぞ」と思うけど、後半のページは間違いなく汚いから(笑)。夢も同じで、高く掲げると「あの熱意はどこへ?」になると思うんですよ。最初から高いハードルを跳ぼうとすると転ぶ。すぐに疲れてしまう。焦りや気負いはいつか自分の足を止めてしまう。大事なのは低いハードルから跳び始め、少しずつでいいから理想の自分に近づき続けること。オレね、いつか自分でバイクをフレームから作りたくて。そのためには勉強しなきゃいけないことがたくさんあるんだけど、それをひとつひとつ楽しみながら、年を取った時に1台作れる自分になっていたらいいなって思っているの。人生も夢もそんなふうに一歩一歩楽しめたらいいよね。
髙地優吾プロフィール
1994年3月8日生まれ、神奈川県出身。温泉ソムリエやキャンプインストラクターなど、さまざまな資格を持つ多才な努力家。『スクール革命!』(日本テレビ系・日曜11:45〜)にレギュラー出演中
ジェシーの美しさ
大胆、繊細、心優しい、グループの精神的支柱
雄々しく荒っぽく魅せたかと思えば、どこか繊細さもたたえている。ジェシーのパフォーマンスは美しい。魅せ方はピカイチだなって思う
目に見えない何かをオレたちに信じさせてくれる、ジェシーはそんなエネルギーを持っている人。それはいつもオレたちの背中を押してくれる
ジェシーは心が美しい。本当に美しい。自分の不安を隠してでもオレらの背中を押してくれたり、本当に助けられてばっかりなんですよ
意外と緊張している姿。どっしり構えているように見えて、実はソワソワしている、そういうところも人間っぽくて愛おしい(笑)
自分ではなく人のためにも本気の涙を流すことができる。そんなジェシーの美しさはやっぱり、人の気持ちに敏感で寄り添えるところ
ジェシープロフィール
1996年6月11日生まれ、東京都出身。美しい歌声でSixTONESを引っぱる一方、バラエティなどでは臆せずモノマネなどを披露する三枚目な一面も。劇場版『TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜』が4月28日に公開予定
京本大我の美しさ
内側に熱い情熱をたたえた美しき歌声の王子
京本大我のカッコいいところはいわゆる“2世”に甘えないところだよね。努力を重ねながら、自分の足でちゃんと立ち続けているところ
目を引くルックスの美しさ。でも、そこに頼らず甘えず努力を怠らない。外見も中身も全体のバランスが美しい人だなって思う
好きなものはとことん探求。努力に勝るものはないことを常に体現。その強さはオレにはないからこそ、素敵だと思うし憧れるんだよね
大我はやっぱり歌声かな。いや、歌声だけじゃなく声だな。スパッと透明に響いていく、あの声はやっぱり美しいし彼の魅力だと思う
いろんなことに挑戦して、それを深めるための努力ができる人。オレにはそれができないからこそ、きょものその姿はいつも眩しい
京本大我プロフィール
1994年12月3日生まれ、東京都出身。圧倒的なハイトーンヴォイスや、楽曲制作など、SixTONESの音楽の支柱ともいえる存在。ドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系・土曜23:00〜)に出演中
松村北斗の美しさ
魅力を掘り下げ、磨き続ける、麗しき表現者
北斗の美しいところは表情ですかね。シチュエーションや衣装が変わるたびに表情も変わる。その魅せ方や表現力はいつもすごいなと思う
自分を磨き続けるのって苦しく大変なことなんです。でも、北斗はそれをやり続けている。その隙のなさを僕はカッコいいと思う
やりたいことを諦めない。それを今きちんとやっている。彼には思いを現実にする力がちゃんとあるというか。その姿は美しいよね
言葉のチョイスかな。本を読んだり、いろんな役を演じているからたくさんの言葉を知っていて。不意に出る言葉がキレイなんです
ひとつのものに絞り、深く掘り下げていく。そうやって仕事と向きあうと自分のコンディションが整うらしい。そのストイックさが彼の魅力
松村北斗プロフィール
1995年6月18日生まれ、静岡県出身。近年では、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』や映画『すずめの戸締まり』での声優としての好演が話題になるなど、俳優業でも活躍しマルチな才能を発揮する
田中樹の美しさ
自分を曲げず飾らずわが道を歩く、その姿が美しい
樹は“はかない美しさ”とは真逆にいる人かも(笑)。でもその場所にあえて腹をくくって力強く立っている姿は、ある意味、美しいと思う
メンバーのボケもちゃんと拾い受け止める。とっ散らかってもちゃんとまとめてくれる。彼の言葉の整理整とん能力はいつだって美しい
あえてあげるなら“首”かな、樹の首、長いんですよ。あとは特にナシ。彼は美しさよりも自分の意志を大事に生きている男ですから(笑)
地声も歌声もラップの声も違う。悪そうで、あやしくて、セクシーで、ギャップに満ちあふれた樹の声は美しい。美しいを超えてもはやエロい
樹の美しいところかぁ。あ、指かな。彼はキレイな指を持っているんですよ。ああ見えて、意外とね、美しい手をしているんです
田中樹プロフィール
1995年6月15日生まれ、千葉県出身。楽曲ではラップを担当、グループのYouTubeなどではMCを担当するなど、言葉を巧みに操りSixTONESをまとめる存在。『オオカミ少年』(TBS系・金曜19:00〜)に出演中
髙地優吾の美しさ
染まらない、汚れない、そのまんま100%髙地優吾
そもそも「ジャニーズって何?」という状態でここに来た髙地だから。あのまっさらな感じ。今もそのピュアさ、ちゃんと残っているよね
彼は人を理解しようとする気持ちが強くて。自分の意志を曲げて相手に合わせたりはしないけど、目の前の人とちゃんと向きあえる人
振付けを覚えるまで休憩なしで踊り続けたり、髙地は努力家で。僕の目には、その情熱がいつも美しく魅力的に映るんです
過度に芸能界に染まっていないところ。自分の大切なものをちゃんと守りながらステージに立っている、彼は美しくカッコいい
自分の美学や趣味がちゃんとあって、まっすぐにブレない芯がそこにある。髙地優吾の美しさは完全にその生き方なんだと思う
髙地優吾プロフィール
1994年3月8日生まれ、神奈川県出身。温泉ソムリエやキャンプインストラクターなど、さまざまな資格を持つ多才な努力家。『スクール革命!』(日本テレビ系・日曜11:45〜)にレギュラー出演中
森本慎太郎の美しさ
常に素直で直球。純粋な心を持ち続ける、永遠の少年
友情や情に厚いところですね。ちなみにこれ、本人から聞いた話なので真実はわからないんですけど。本人が言うならそうなのかなって
慎太郎の美しさはやっぱり裏表がないところかな。純粋すぎるところもあるけれど、その危うさも含めて、彼の魅力だと思っています
彼は永遠の少年。そのまっすぐさがいい方向に転がることもあれば、思わぬ方向に転がることも。でも、そこがまた面白いじゃない
ピュアな笑顔かな。慎太郎はね“つくり笑い”が苦手なんですよ。だから、本心で笑っているのがちゃんとわかるの。それはなんかいいよね
本心や本音をオブラートに包まずに直接ぶつける勇気がある人。それは人間関係で大事なことで。彼と向きあう時間はとても心地よい
森本慎太郎プロフィール
1997年7月15日生まれ、神奈川県出身。ダイナミックなダンスと、ムードメーカー的な唯一無二の明るさで愛されるSixTONESの末っ子。土曜ドラマ『探偵ロマンス』(NHK総合・土曜22:00〜)に出演
6人と夢、6人の夢。
「この6人で一緒に活動したい」という思いから始まったSixTONESの夢の軌跡。グループの夢を語る中見えてきた6人の長い歴史、6人の深い絆、6人の熱い思い。
すべては「この6人と一緒にいたい」、そんな思いから始まった。それはSixTONES結成後も、デビュー後も、ずっと変わらない。今の夢は……「この先も6人でメシを食うこと」
——彼らの夢の軌跡がスタートしたのは約11年前。日生劇場の地下にある部屋に6人が呼び出され、ドラマ『私立バカレア高校』への出演が告げられた。そこからSixTONESの物語は始まった。
当時、ジャニーズJr.がドラマに出演するのは本当にすごいことだったから、その話を聞いた時はワクワクしたよね。
ただ、そもそもその前からすでに仲がよかったから。
「この6人で何かできるんじゃないか」とか予感めいたものは特に感じなかったよね。
いや、オレはあったけどね。あの時から「この6人で」っていう思いはあったからね。
嘘つくなよ。あの時、不安げな表情で「オレたち大丈夫かな」って言ってきたの、オレは覚えているからな!!(笑)。
CDデビューではなくこの6人で活動すること、それが全員の夢だった
「この6人でやっていきたい」という思いを抱き始めたのは『私立バカレア高校』が終わった頃。その時に「もう終わっちゃうのか、もっとやりたいな」って。その思いは6人共通であったと思う。
——そこで、互いの思いを確認しあったり、夢を語りあったことはあるのかと尋ねると……。
ジャニーさんちのジェットバスで語りあわなかった?
いや、その前に仕事帰りの新幹線の中じゃない?
あれは、離れるのが寂しかっただけ。寂しさ共有(笑)。
それでいうなら、ウナギ屋じゃないの。そこは間違いないよね。
でも、“ロケバスのいちばん後ろ”もあるよね?
ゲーム大会も忘れないで。
それな!(笑)。
——インタビューそっちのけで想い出話がスタート(笑)。6人の絆と歴史の長さを感じる場面も。
いろんなことがあったけど「6人でやらないか」って声をかけてくれたのはジェシーで。
でも、そこで「全員でデビューしよう!」という空気になったわけではなくて。
当時は、オレもだけど、なかなか思うように進まない現実を前に、やめることを考えているメンバーも何人かいて。
これでダメだったら踏んぎりがつく、それくらいの気持ちで全員でジャニーさんのところに行ったんだよね。「この6人で一曲やらせてほしい」って。
この6人のパフォーマンスに、なんか妙に自信があったんだよね。だからこそ、一曲でいいから、この6人のパフォーマンスをもう一度、見てほしかった。
そしたら「YOUたち、ライブやればいいじゃん」、「じゃあグループ名が必要だね」って、話がトントンと進んで。
:あ、意外とオレたちのことを評価してくれているんだって。あの時はそれがうれしかった。
その“一曲”を披露した場所は『ザ少年倶楽部』だったんだけど。その時リハーサルでオレたちを見守るジャニーさんの後ろ姿の写真、オレね、スマホの待ち受けにしているんですよ。
——彼らを動かしたのは「デビューしたい」という野心ではなく「この6人と一緒にいたい」という強い思い。それはSixTONES結成後も変わることはなかった。
だから、うまくいかない時期もギクシャクすることがなかったというか。本当、オレたち、ずっと仲がいいんですよ。
でも、誰かがデビューを夢に掲げていたら、そこに温度差が生まれてまた違う未来が待っていたかもしれないよね。
——そんな彼らの本気スイッチが入ったのは、応援してくれる人が増え始めた頃。
ひと言で言うと「あ、これはオレたちだけの夢じゃないんだな」って思えたというか。
こんなこと大きな声で言っちゃダメなんだろうけど、オレらね、最初の頃は本当に人気がなかったんですよ。当時は劇場公演の当日券に何人並ぶのか、それが人気のバロメーターだったんですけど。
オレたちの列は圧倒的の最下位で。なんなら、オレのばあちゃんすらも当日券を余裕で買えて会場にいるっていう(笑)。
会場にいる人の顔を覚えてしまうくらい、本当に観客が少ないこともあったしね。
だからこそ、オレたちにとって応援してくれる方々は、今も昔もすごく大切な存在で。そんな人たちが夢見てくれるならって、気持ちが動き始めたっていうか。
自分で火をつけたというより、応援してくれる人たちが火をつけてくれた感じなんですよ。
終わらない、止まらない。パフォーマンスも全力、悪ふざけも全力
——衝撃のデビューから約3年。現在はアルバム『声』を引っさげた全国ツアー『慣声の法則』の真っ最中。今はもう空席なんてひとつもない、満員の観客で埋め尽くされた会場のステージに立ち、圧巻のパフォーマンスを披露している。過去に掲げていたいくつもの目標を達成した今、彼らはどんな夢を見ているのだろうか。
この6人共通の今の夢か。なんだろうね。
忙しい毎日を送りながらも、年に2回くらいは全員でごはんに行けたらいいなって。個人的には、もうそれだけでいいなって思う。
それ、夢じゃないだろ(笑)。
いや、大事よ。この間も6人で肉を食べたんだよね。「最近、集まれてないから」ってマネージャーにスケジュール合わせてあけてもらって。そこでの会話は楽屋トークの延長線上って感じ。いつもと変わらないんだけどさ。それぞれの仕事が忙しくなった今、久々に全員が集まって、うるさいくらいに近況を報告しあう、こういう時間、すげーいいなって思った。
つまりはさ、今も昔も変わらず“この6人でいること”がオレたちの夢なんだよね。
——この関係の何が全員を惹きつけているのか。「この6人でよかったと感じること」を尋ねると、こんな答えが帰ってきた。
MOREに書きづらいことを正直に言ってしまうと……マジで仲がよくてよかった♡
書きやすっ。
とはいえ、やっぱり仕事ですから。仲いいだけではやっていけないのも事実だと思うんですよ。ただ、オレらの場合は仲がよすぎて、やっていけちゃうっていう♡
仲がよすぎるがゆえに破滅している部分も出ていますけどね。自分たちのYouTubeとか観てても思うもん。オレたちは仲がいいから内輪でゲラゲラ笑ってるけどこれ、ほかの人が観たら意味わからないんじゃないかって、たまに不安になるからね(笑)。
昔からずっと、悪ふざけがすぎるというか。
今思い出したけど、“舞台の最終日のヘアは絶対に全員オールバック”っていうルールを決めたことあったよね。
ノリで謎のルールを決めることもだけど、それを見事に守るのが、この6人の恐ろしいところで。
で、見事に全員揃って怒られるっていう(笑)。
衣装じゃなく勝手に私服で出ちゃったり。
仕事のあき時間に本気でかくれんぼを始めたり。ジェシーが大量のすしを買って現場に来て、急にパーティー始めちゃったり。
「やめよう」って言う人がいないの。それがよくも悪くもいいんだよな。って、間違いなく99%悪いんですけど(笑)。
止まらないんですよ、楽しいんですよ、どこまでも突き進んじゃうんですよ(笑)。
6人の熱と勢いに周りをどんどん巻き込み魅了していく
——撮影の合間、インタビューの合間、少しでも時間ができるとメンバーが集まり、雑談が始まる。SixTONESは本当に仲がいい。一緒に歩む中で、それぞれがどんな役割を果たしているのか、グループにどんなプラスの影響をもたらしているのか聞いてみた。
まず髙地優吾はですね、ジャニーさんから「YOUはいるだけでいい」と言われた人間なんですよ。で、彼は本当にいるだけで。いったい、僕たちに何をもたらしているのか、それはもうジャニーさんにしかわからないっていう。
マジでいるだけ(笑)。
(バラエティ番組)『スクール革命!』でも座ってるだけ(笑)。
なのに、なぜだか不思議と彼がいると場がなごむ。そんなSixTONESのマスコット的存在(笑)。
森本慎太郎はプライベートにおけるSixTONESの支柱。たとえば、ごはんに行こうと声かけしてくれたり、あき時間にゲームを作って楽しませてくれたり。輪をつくってくれるというか。
慎太郎はただナチュラルに楽しんでやっているんだろうけど、それが仕事じゃない場所での6人をぎゅっとまとめてる、そういうところはあるよね。
この流れで言うなら、ジェシーは精神的支柱。
彼は思いを言葉にするのが苦手だから、言葉で鼓舞したりはしないんだけど。最終的な判断を下すのはジェシーだっていう意識が全員の中にあるんだよね。
京本大我はクリエイティブな能力に長けていて。グループとは関係のない場所でも自分のカラーを出して多くの人を魅了し、その個人活動をグループにいちばん還元している気がする。
松村北斗はいい意味でナルシストだしジャニーズ愛に満ちている人だから。知識と見せ方でグループを引っぱっていってくれる。
田中樹さんは、とりあえず口が達者ですね(笑)。
やる気を出してくれたら、マジ使い勝手がいいんだけど。
そのスイッチが見つからない時があるんだよ(笑)。
本気を出したらすごいけど、まだ出してない、それが現段階の田中樹(笑)。
オレが本気出したらえぐいよ。まだ3割しか出してないから。
残りの7割、早く出して! 今すぐ出して!(笑)。
——MCが盛り上がり時間を超過してスタッフに怒られることもよくあるという、SixTONESのライブ。実はこのインタビューも同じく時間超過(笑)。自分たちがちゃんと楽しみ、その楽しさに周りを巻き込み魅了していく。それはトークもパフォーマンスも同じ。
楽しみを届けるためにはまずは自分たちが楽しまないとね。ということで、ずっと行けていない“夢の国”にもそろそろ全員で行かないとね。男6人で、耳つけて、想い出づくりするっていう。さあ、いつ行こっか?(笑)。
取材協力/上村祐子 海渡理恵 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年3・4月合併号掲載