気の合う2人の胸アツすぎる対談第2弾

映画『アキラとあきら』で初共演ながら、「最初から驚くほど共通点があった」と声をそろえる竹内涼真さんと横浜流星さん。お互いの考え方に共感できて、リスペクトしあえる。そんなふたりのスペシャル対談はさらに盛り上がり・・・。
【竹内涼真・横浜流星】スペシャル対談の前編はこちら

竹内涼真と横浜流星は、ひとりよりふたりのほうが熱くなれる

失敗を恐れずに、挑戦してみることが大事 —— 横浜

竹内涼真と横浜流星
竹内 流星くんとは話していて「わかるな」って共感することが多かったり、気になるポイントが似ていたから、とてもスムーズでした。現場で「ここ、もうちょっとこうしたほうがいいよね」っていうところとか。

横浜 お互い、作品をよりよくするためにどうすればいいかは常に考えていました。仕事をしていて気が合うところだらけだったから、プライベートで遊んでも絶対楽しいはず! 僕、竹内くんとジムに行ってみたいです。映画がクランクアップする日に竹内くんからトレーニング用の手首のサポーターをもらったので、それを使って(笑)。

竹内 行きたい! 僕は、ひとりでやるより誰かに鼓舞してもらいながらトレーニングしたほうが頑張れるタイプで。

横浜 すごいわかる。自分との戦いに燃えるのも好きだけど、誰かと一緒のほうがより力を発揮できるんじゃないかなって。

竹内 僕が流星くんとやりたいのは、古民家レストラン。シェフを雇って土日だけ営業する。

横浜 お〜、いいですね! いい、いい!

竹内 店の場所は毎週違って、予告しないの。だから、まずどこでやっているか探さなきゃいけないっていう。

横浜 それ絶対おもしろそう!

竹内涼真と横浜流星は、“スポーツ愛”を共有している

本気でスポーツに打ち込んでいた人に魅力を感じる—— 竹内

横浜 僕は子どもの頃から空手を習っていて、将来は格闘家になるつもりだったんです。だけど、この世界に入るチャンスをいただいて、挑戦してみたことで芝居をやりたいと思えた。そう考えると、失敗を恐れずなんでもやってみることが本当に大事なんだなってしみじみ思うんですよね。

竹内 僕ももともとサッカーをやっていたから、その気持ちよくわかるな。何歳になっても、常にいろんなことにアンテナを張っていたいと思ってます。

横浜 お互いスポーツに打ち込んでいたっていう共通点も、気が合った理由のひとつかもしれないですよね。

竹内 それはかなりあると思う。スポーツを本気でやっていた人って、それだけで親近感がわく!(笑)。

竹内涼真と横浜流星は、オンオフの切り替えが得意ではない

自分の人生だから、後悔しないように進んでほしい —— 横浜

竹内涼真と横浜流星
竹内 オンとオフの切り替えって、どう? 自分でしっかりコントロールしている?

横浜 いやー、あまりできてないかも。ただ、なんかちょっと仕事モードから切り替えたいなって思った時は、高校時代の同級生と会うようにしていて。その中のひとりがジムでパーソナルトレーナーをやっているので、話しながら体も鍛えられて、一石二鳥なんです(笑)。

竹内 それ最高だね(笑)。僕も同じかな。運動したり、よく一緒にいる友達と会って話して、フラットな自分を確認するというか。

横浜 いつも頭の大半を占めている仕事のことを、その時間だけ片隅に置くことができますよね。

竹内 でも、結局スイッチのオンオフって、自分ではよくわからなくて。ずっとフルゲージでオンなわけではないけど、次の日もいい状態で現場に行きたいからこそ完全なオフにはならないし。無意識のうちにバランスをとっているのかも。

似たもの同士のふたりが正反対の役を熱演

必死に戦う姿は、きっと誰かが見てくれている —— 竹内

竹内 僕が演じたアキラ(山崎瑛)は、人を救うバンカーになるという理想を胸に、どんな案件にも全力でぶつかる熱い銀行員。困難な状況に立ち向かうことって大変だし、苦しいことだけど、みんながやりたいと思ってはいるけどできないことと恐れずに向きあう山崎の姿は本当にカッコいいなと思います。

横浜 アキラの中に曲げられないものがあって、誰が何と言おうと自分の置かれている状況がどうなろうと、信念に基づいて動くところに僕もすごく共感できました。竹内くんが演じるアキラは、最初に台本を読んだ段階ですぐに想像できたんです。同時に、パブリックイメージ的に僕が正反対なキャラクターで、冷静沈着に仕事をこなそうとするもうひとりのあきら(階堂彬)を演じることになるのも、よくわかったんですけど(笑)。でも、お互いの役が逆だったらどうなっていたんだろうっていうのはちょっと考えました。

竹内 それもおもしろそうだよね。僕も、そっちのあきらもやってみたいなって思った!

横浜 この映画は、悪役が出てこないんです。アキラとあきらの目線だからそういう描かれ方をする人たちはいるけど、みんなそれぞれの正義を貫きながら動いているだけで。

竹内 そうそう。実際の社会においてもそうなんじゃないかと思っていて。ひとりひとりに意志があって、成し遂げたいゴールがあるからこそ、ぶつかりあってしまうことがあるのかなと。

横浜 組織に所属して働いている人たちの中には、きっと思いどおりにいかないことに苦しんでいる人も多いだろうし。

竹内 そうだよね。僕たちには計り知れない悩みやストレスを抱えているかもしれない。

横浜 そんな中で竹内くんが演じたアキラのまっすぐな生きざまは、見ていて背中を押されるんじゃないかなと思う。特に若い世代の人には自分の人生を後悔しないように進んでほしい。

竹内 そうやって戦っている姿って、必ず誰かが見ているから。アキラとあきらもお互いをずっと意識しあっていたからこそ、最後に大きな難問をクリアすることができた。自分の信念やこだわりを貫き通していれば、同じ方向を向いている人が自然と集まったり、周囲が助けてくれたりして、高い壁も乗り越えられる。そんなメッセージを受け取ってもらえたらうれしいよね。

横浜 ですね。この映画を観て、熱い気持ちになってもらいたいです!

竹内涼真さん&横浜流星さんプロフィール

竹内涼真と横浜流星
(左)Ryoma Takeuchi
たけうち・りょうま●1993年4月26日生まれ、東京都出身。ドラマ『テセウスの船』や『君と世界が終わる日に』など話題作で主演を務める。現在はテレビ朝日系連続ドラマ『六本木クラス』に出演中
シャツ¥73700・パンツ¥86900・靴¥128700/マルニ ジャパン クライアントサービス(マルニ) 時計¥1276000/LVMHウォッチ・ジュエリージャパン ゼニス(ゼニス)

(右)Ryusei Yokohama
よこはま・りゅうせい●1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。今年はドラマ『DCU』、『新聞記者』、映画『嘘喰い』、『流浪の月』など話題作に多数出演。映画『線は、僕を描く』が10月21日、『ヴィレッジ』が2023年に公開予定
ジャケット¥363000・シャツ¥53900・パンツ¥130900/エトロ ジャパン(エトロ) その他/スタイリスト私物

映画『アキラとあきら』

映画『アキラとあきら』
池井戸潤の小説を映画化。山崎瑛(竹内涼真)と階堂彬(横浜流星)。同じ名前を持ち、メガバンクに同期入行したふたり。銀行員として真っ向から対立するが、会社と階堂家の危機的状況を前に彼らの人生が交差し、奇跡の逆転劇が始まる。公式ガイドブックも発売中。●全国東宝系にて公開中
映画『アキラとあきら』
©2022「アキラとあきら」製作委員会

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撮影/森脇裕介 ヘア&メイク/吉村 健(竹内さん分) 永瀬多壱(Vanites/横浜さん分) スタイリスト/徳永貴士(竹内さん分) 伊藤省吾(sitor/横浜さん分) 取材・原文/吉川由希子 ※MORE2022年10月号掲載