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扉の向こう、物語まで徒歩0分。大竹昭子さんの『 間取りと妄想』 【今月のイチオシ★BOOK】

【今月のイチオシ★BOOK】扉の向こう、物語まで徒歩0分。大竹昭子さんの『 間取りと妄想』

『 間取りと妄想』大竹昭子 亜紀書房 ¥1400

近年、部屋の間取り図を見るのが好きな人を「マドリスト」と呼び、変わった間取りを愛でる会なるものもあるらしい。間取りを眺めながらめぐらせる想像には、自分だったらどう暮らすのかと、どんな人が住むのかの2種類あると思うけれど、その後者の想像、もとい“妄想”を13の物語に昇華させたのが本書。日常と非日常を行き来する竿(さお)つき三角旗のような部屋、四角窓がひとつもない部屋、左右対称な双子の部屋、身も心も迷子にさせる寄せ木細工のような部屋、“天”から降りる部屋。どの部屋の間取りもありそうでなさそうで、でもどこかに……という可能性を秘めていてワクワクする。まったく同じ間取りでも、住む人次第で部屋の表情が千差万別なのも面白い。ネットで、不動産屋さんの店先で、これから間取り図を目にするたびに“妄想”して楽しめそう!

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