俳優・東啓介「たとえキャンプでテントを忘れたとしても困らない」
東 啓介連載「tone0714」vol.7
夏もいよいよ終わり、行楽の秋へ。
現在放送中のドラマ『チェイサーゲーム』や、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の稽古など、多くの作品に精力的に取り組んでいる東さんは、プライベートな旅はしばしお預け?
でも、幼い頃から家族キャンプを楽しみ、仕事で各地に赴くことも多い東さんに、今回は「旅」についてじっくり聞いてみました。
東 啓介が旅に出るなら
旅の荷造りは、出発の日の朝に
――旅といえばまず荷造りですが、パッキングは得意ですか?
東:マジ得意っす!「明日から泊りのお仕事、出張です!」ってなっても、すぐに荷物をまとめられます。なんなら、当日朝にパッキングします。
朝10時に家を出るとしたら、当日7時くらいに起きれば大丈夫。2泊3日ぐらいだったら、キャリーケースは使わないですね。ちょっと大きめのボストンバッグで行きます。
――荷物は少ない方なんですね。
東:はい。地方公演だと衣装は現場で用意されてるんで。スマホや財布、普段持ち歩いているものに加えて、化粧品とパジャマみたいな部屋着と着替えくらい。
プラス、カメラとパソコン。あ! あと充電器もだ。いつもマネージャーさんとかスタイリストさんとかに借りてるから、とっさに出てこなかった(笑)。なければ一番困るのものなのに!
プライベートの旅支度だと、さらに荷物は減りますね。普段の荷物+着替えだけ。パジャマも……持ってかないか。旅館なら「浴衣があるからいいや」とか思っちゃう。浴衣なら、サイズが合わなくて全く着れないってことはないので。
――高身長ゆえの苦労が。でも本当にパッと荷造りできちゃうんですね。
東:普段から荷物が少ないんで。だから、当日一気に荷物をまとめたい派。スマホの充電器みたいな日用品って、当日の朝まで使うじゃないですか。前日にまとめた荷物を、また朝開けて入れるより、朝起きてバンバン1度に入れてったほうが早いし、確実なんで。
忘れ物、割り切れる? 割り切れない?
東:でも、1回だけ、やらかしたことがあって。出張先で観ようと思って家からPCとDVDを持っていったのに、(PC外付けの)DVDプレーヤーを忘れちゃった。即、量販店に買いに行きましたけど。あの時は、ほんとにやらかしたなぁ。
――買ったんですか!? どうしても観たかったんですね……。
東:長めの出張だったし、DVDもけっこうな枚数を持っていきましたもん。当時はサブスクも今ほど盛んじゃなかったから。でも、失敗はそれくらいです。ちなみにキャンプのパッキングも早いですよ。
ちょっと変わった(?)“旅の流儀”
東:何かを忘れたとしても、「それはそれ」って考えること。別になかったらなかったで、何とかなるんですよ、キャンプは。
仮に、なかったら困るような致命的なキャンプグッズ、例えばテントを忘れてしまったとしても、僕は「どっかで焚火でもして、夜は旅館に泊まればいいじゃん」って言いますね。
――それは、もはや旅行なのでは(笑)。
東:そうかも(笑)。でも、何が何でもテントを張ってキャンプをしなくちゃならない理由があるわけじゃないですし、そこは臨機応変に(笑)。
それに、何かする時、アレもしてコレもしてって “詰め詰め”にするのは、あんまり好きじゃないんですよ。「別になくてもいいや」というか「まぁなんとかなるだろう」っていう、ゆるいキャンプが好きだなあ。
東:ですね。大枠というか、行先だけ決めて、あとは行き当たりばったりになることが多いです。友達と温泉旅行に行って、箱根に着いたとしましょう。まずホテルに行って、荷物を置きますよね。そこで、「〇〇に着いたけど、さてどうする?」と、今後の予定について話し合いながら、宿の外へ出る。散歩しながら、いい感じのお店を見つけたら入って、食べて、お酒を飲んで。その後、宿に戻ってお風呂に入って、またお酒飲んで……、みたいな感じになることが多いので、旅先でなりゆきで楽しく過ごせちゃいます。
――それって……(笑)!
東:あはは、場所を変えて飲みに行ってるだけ、とも言えますけど(笑)。でも、僕は旅ってそれぐらいがちょうどいいなと思うんです。旅で何かを「する」んじゃなく、なにかを「感じ」られれば。普段と同じようなことをしても、旅先だからこそ違う何かがあるな、と肌で感じるような。
あー旅行したいなー!!
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