デビュー10周年を迎え、ますます目が離せないGENERATIONSから白濱亜嵐さん、数原龍友さん、中務裕太さん(写真左から)が登場。グループを代表して、新しい試みがつまった最新アルバムのことをはじめ、10周年への率直な想いまで熱く語ってくれました! ずっと一緒に歩んできたからこそわかる、お互いの変化にまつわるエピソードは必読です。

白濱亜嵐、数原龍友、中務裕太の上半身のスリーショット

初の試みも。最新アルバム『Ⅹ』はグループが持つ無限の可能性を秘めている!

――3月8日に発売された7枚目のオリジナルアルバム『Ⅹ』には、メンバーのみなさんが作詞や作曲を手がけられた曲も収録されています。まずは、白濱さんが作詞作曲された『NOW or NEVER』についてお聞かせください。

白濱 『Ⅹ』がデビュー10周年を記念するアルバムになるということで、ライブやフェスで盛り上がりを見せつけられるような曲を入れたいなと思ってスカパンクの曲調でデモを作ったんです。歌詞には、コロナ禍を経てもう一度GENERATIONSを輝かせたい、まだまだいくぞっていう僕らの覚悟がつまっています。

中務 僕たちは決められた道をたどるだけじゃなくて、あえてはずれてみたりもしながらここまでやってきたグループ。だから、この曲の“前がダメなら逆走するさ”っていう歌詞がめちゃくちゃGENERATIONSっぽいなって思いましたね。ライブでやるのが楽しみです。

白濱 僕が今まで作ってきた曲って、パソコンでしか鳴らせない音ばっかりだったんです。でも、今回はライブを意識して、ギターとベースとドラムとホーンセクションっていう演奏できる音だけで作りました。せっかくこういう曲をやるなら、ロックが好きな層にも届いてほしいなと思いながら。それくらいガラッと変えても、龍友くんと(片寄)涼太の歌声があればGENERATIONSのポップスに持ち込める確信があったんですよね。

――数原さんは『Ⅹ〜未来への手紙〜』の作詞を担当されていますが、どんな想いを込めて歌詞を書かれましたか?

数原龍友の上半身ソロカット

数原 ここから20周年に向けて頑張りましょうといっても、きっと一筋縄ではいかないと思うんです。でも、途中でくじけそうになった時にこの曲を聴いて、心に刻まれた悔しい想いを思い出すことで、またグループの力になるんじゃないか。そう想像しながら、未来の自分たちに向けて書かせてもらいました。

中務 龍友くんの歌詞って、まわりくどい言い方をせずまっすぐに伝えてくれることが多いので、すごい刺さりますし、あらためて自分にも言い聞かせるような気持ちでいつも聴かせてもらっていて。これもまた『NOW or NEVER』とは違う角度で今のGENERATIONSを表現した曲だなと思います。

――白濱さんは『to U』も作詞作曲されて、さらにこの曲ではリードボーカルもつとめられていますね。

白濱 『to U』は、メンバーや応援してくださっているファンの方たちへ、普段なかなか言いづらい「ありがとう」がつまった曲にしたかったんですよね。ラップで(関口)メンディーくんと(佐野)玲於が参加しているんですけど、玲於が最初に自分のパートの歌詞で“All I need is your love”って書いているのが、そのあとの僕のパートで“All you need is love”になって伏線を回収するっていうクリエイティブな曲になったと思います。

数原 この曲、最初は僕と涼太に歌ってもらうつもりで作ってきてくれたんだよね。でも、デモを歌っていたのが亜嵐くんで、聴き終わってすぐに僕も涼太も「これで完成してるから、このままやったほうがいいよ」って伝えました。

白濱 この曲でまさかの僕が歌うっていう偶然が起こったからこそ、初めて7人全員が歌とラップに参加した『PICTURE PERFECT』が生まれたなと思っていて。「全員頑張っていきなりマイク持ちます!」じゃなくて、徐々に段階を踏んで自然とそうなっていったのがよかったです。

白濱亜嵐の上半身ソロカット

――7人でスタジオに入った『PICTURE PERFECT』のレコーディングは、いかがでしたか?

中務 僕はこの曲で初めて歌ラップのパートを録らせてもらったんですけど、龍友くんがディレクションをしてくれて、いろんなパターンで歌いました。まず最初に録ったのが、かっ飛ばしたバージョン。でも、全体を通して聴いたらそこだけ浮いている感じで、そのあとテンションをちょっと抑えたやつを録って聴いてみると、すごいなじんでよくなったので、やっぱりディレクションって大事なんだなって思いましたね。ひとりだったら、たぶん一生完成してないです(笑)。

数原 裕太くんはどんなオーダーにも応えてくれるから、「一回じゃあ振り切ったのやってみて」って言ったら本当に振り切ってくれて、「こんなの使えるわけないでしょ!」ってゲラゲラ笑ったりして(笑)。でも、そこまでいけるっていうことはそこから引き算していけばいいので、最初にとんでもないNGテイクを出してくれた瞬間にこれはイケるなって思いました。

白濱 そうやってみんなでスタジオに入ると、いろんなアイデアも生まれて楽しかったですね。サビ前に入っているシャッター音も、話しているうちに「入れたほうがいいよね」ってなって、その場で僕が音を探してトラックメーカーの方に送って入れてもらったんです。

数原 2番のサビの前に入っている、集合写真を撮る前のガヤガヤした雰囲気をパフォーマーのみんなにやってもらったのもその場で思いついたアイデアだったんですけど、バッチリはまりました!

――数原さんは、作詞をされた『Fiction』で佐野さんと初めてペアを組んで歌われていますね。

数原 『Fiction』は、かなり前のデモ試聴会で出ていた曲で、個人的にすごい好きだったので歌詞を書いていたんです。でも、曲自体が短いこともあって何かもっとできないか考えていた時に玲於が『to U』や『My Turn feat. JP THE WAVY』で歌っているのを聴いて。そういえば玲於が歌う大人なR&B調の曲って聴いたことないなと思って、今回誘ったんですよね。ラップパートに関しては、玲於と歌詞を書いてくれたワンくん(ELIONE)とスタジオに入って、「朝まで飲んでしまった時の“うわ~感”ってなんだろうね」っていう話からでき上がった、とあるバカな男どものストーリー。聴いていただくと、女性の方にもわかるなって共感してもらえるようなおもしろい言葉がいっぱい入っていると思います。

――10周年を記念したアルバムで、ここまでさまざまな挑戦ができたのは?

数原 亜嵐くんがPKCZ®で歌ったり、裕太くんがヒューマンビートボックスをやったり、そういう個々の活動がGENERATIONSに返ってきているなと思うんです。だから、その集大成となると、おのずとこうなるよなっていうアルバムというか。もしかしたら、今後パフォーマーの5人が歌って僕と涼太が踊るっていうこともあるかもしれないし……。

白濱 新しいな!

数原 絶対イヤですけど! ハハハハ‼ でも極端な話、それくらい可能性は無限にあるなっていうのは自分たちがいちばん感じていて。今のは、本当に極論ですけど(笑)。

白濱 そういえば、この間涼太に「龍友くんと玲於で『Fiction』やったみたいな感じで、今度メンさん(関口メンディー)と僕でやりたいなと思ってて、そのトラックを亜嵐くんにお願いしようかな」って言われましたね。

数原 お! 何があるかわかんないね。

中務 そうなると、俺は(小森)隼と、か……。

白濱 ハハハハハ!

数原 ふたりがしゃべってる後ろで、亜嵐くんが作ったトラックを流したら? 音楽の概念をくつがえしそう(笑)。

デビューからの10年を振り返って、大人になったメンバーは?

中務裕太さんの上半身ソロカット

――あらためてデビュー10周年おめでとうございます! 10周年を迎えた今の率直な気持ちを聞かせていただけますか?

中務 もう10年かっていう想いと、まだ10年かっていう想いがあって、不思議な感覚なんですけど、GENERATIONSって人との出会いにすごい恵まれているグループだなっていうのは感じていて。11年目はその運に頼るだけじゃなくて、自分たちの力でしっかり結果もたぐりよせるために、泥臭くゼロから頑張りたいです。

白濱 たくさんの夢を叶えてきて、いつの間にか後輩も増えて、いろんな出来事がつまった10年でしたね。後輩たちの中に埋もれることなGENERATIONSがこうして活動できていることがうれしいですし、まだまだチャレンジャーな気持ちも大切にしていきたいです。

数原 『Ⅹ 〜未来への手紙〜』の歌詞にも書いたんですけど、デビューした頃に思い描いていた未来とこの10年はかけ離れていて、華やかな場所であぐらをかいているようじゃいつどこで足元をすくわれるかわからない世界だなと思いました。その経験ができたのは、10年間の大きな収穫です。

――ともに過ごしてきた10年を振り返って、それぞれの大人になったと思うところはありますか?

白濱亜嵐、数原龍友、中務裕太のスリーショット

数原 裕太くんは、変わらへんからなぁ。どんどん逆にいってるんですよね。

中務 前がダメって気づいたんで、逆走してるんです(笑)。

数原&白濱 ハハハハハハ!

中務 人生、一生逆走っす(笑)。

数原 レギュラー番組を長くやらせてもらって、ゲストとしてもいろんな番組に出させていただいてるのに、裕太くんに関してはいまだにカメラに背中を向けるとか初歩的なミスが多すぎて(笑)。偏食なのも、ずっと変わらないですし。この間も、朝ごはんを食べたあとにマネージャーさんからゼリー飲料をもらって飲み始めて……あれって食事する時間がない人が10秒チャージするやつじゃないですか。2回朝ごはん食べてるやん! みたいな。

中務 僕からしたら、おやつなんですよね。おいしいんですよ♪

数原 食べ合わせも、よくわかんない。さんざんごはんを食べたあとにグミをバクバク食べて、あめもなめたと思ったら2秒くらいでかむし。

中務 僕は、あめを最後までなめてる人がおかしいと思ってるんですけど。

数原 逆やからな。あと、風邪ひくやつはなんやっけ?

中務 あぁ~、「風邪ひくやつは意味わからん」やろ?

数原 そうそう。そう言ってて、本人がガッツリ風邪ひくんですよ。

白濱 なんなら体調崩しやすいタイプね(笑)。

中務 そうなんです。自分でもなんでそんなこと言っちゃったのか、よくわからないんですよね。最近は、もう体調崩すってわかってるから言わないです。年も重ねてきて免疫力も落ちてきたんで。

白濱 年齢とともに現実を知っていってるっていう意味では、大人になってるかも(笑)。

中務 龍友くんの大人になったところは……あんまりないですね。ガキっす。

数原&白濱 ハハハハハハ!(爆笑)。

数原 あ~、おもしろ。アホやな(笑)。

白濱 ガキって、そうそう言わない(笑)。

中務 でも、ガキやったのが今は大人ガキになりました。

数原 なんやねんそれ、ややこしいな(笑)。マセガキってこと?

中務 マセガキになりました(笑)。だって最近、色気がすごいっすよね、龍友くん。

白濱 ね、たしかに。いい色気が出てきたよね。

数原 ウソ?

中務 僕、ビブラートきかせる時にマイクをちょっと離して顔を上げる龍友くんが好きなんですよ。あの瞬間の横顔がいちばんエッチです。

数原 ありがとうございます、うれしいです!

白濱 あと、龍友くんは、面倒見がすごいよくなってますね。もともといいタイプなんですけど、昔は金銭的な事情とかもあって面倒を見るのはメンバーくらいだったんです。でも、その範囲がどんどん広がって、今はマネージャーさんまでごはんの時に呼んで可愛がってて、僕らの界隈では面倒見がいいおじさんみたいになってる(笑)。

数原 コミュニケーションを取った分だけお金がかかるんで、最近はもうあんまり取らないようにしてます。来る者は拒みませんが、自分から行くことはもうなくなったかな。こっちも生活かかってますから(笑)。

白濱 ハハハ! 本当そうだよね(笑)。でも、妹にもすごいやさしいし。

数原 妹の家賃、僕が出してますからね。

白濱 それ、すごいよ。

数原 その代わり仕事を頑張りなさいという意味で。亜嵐くんの変化はね、ちゃんと仕事をするようになってくれた。

白濱 ハハハハハ! なんやそれ(笑)。

数原 みんなで飲んだ時とか、僕は「次行こうぜ~!」って言えるタイプなんですけど、彼はマジで普通に帰ろうとするんですよ。

白濱 眠気に勝てないんですよねぇ。

数原 そこはもちろん強引に引きとめないですし、EXILEと兼任で去年だってライブの本数も僕らの倍やってて、それプラスPKCZ®の活動とか作曲もってなると仕事してる時間が圧倒的に長いので、そこは理解してるんですけど。逆に言うと、本当に仕事するようになったな、大人になったなって思うんですよね。

白濱 たしかに。でも、今年はめちゃくちゃ“飲みニケーション”しようと思ってます! メンバーだけじゃなくて、いろんな人と。

数原 そうね。もうぼちぼち、そういうのもやっていきたいよね。

白濱 昔、先輩方がいろんな人と会わせてくれたので、それを今度は僕もやっていきたいんです。社会の潤滑油を使って。

数原 アルコールっていうのは、本当に社会の潤滑油ですから。

中務 でも、亜嵐くんは……ガキっすね。

白濱 ハハハハ!

数原 その言葉しか知らんお前がいちばんガキやろ!

中務 っていうのは置いといて(笑)、亜嵐くんは親孝行がとてつもないっすね。お父さんに腕時計を買ったり、お母さんに別荘を買ったり。

白濱 でも、最後の親孝行はもうしたんで、これからは一生やらないです。

中務 それはそれであかんやろ(笑)。

白濱 母親が地元でやってるバーに出資したんですけど、本人にも「これがマジで最後やから」って言ったんですよ。そしたら、「このお金は返すから親孝行に入らない」って言われて、そういうところちゃんとするんかいって(笑)。

数原 でも僕、この間亜嵐ママのお店に遊びにいって、過去イチの売上げをたたき出しました!

白濱 そうなんですよ。それで、僕にお金返ってきましたからね。

中務 どこでお金まわしてるねん(笑)。

――では、最後に今後のグループとしての目標を聞かせてください。

中務裕太、数原龍友、白濱亜嵐の座っているスリーショット

中務 また5大ドームツアーをやりたいですし、ヒット曲を出して、どこの都道府県に行っても「GENERATIONSだ!」って言われるようなグループになりたいです。

白濱 そうですね。もう一回ツアーの規模をドームに移したいなと思ってますし、海外のイベントにも呼ばれるようになりたいです。

数原 僕は、同業の方たちからも「GENERATIONSっておもしろいよね」とか「ライブ行きたい」って思ってもらえるグループになりたい。去年「ABEMA」の24時間テレビ(『GENERATIONS 24時間テレビ 24時間いろんなライブできるかなぁ?』)で「新しい地図」のお三方と共演させていただいた時、国民的グループになるための努力を惜しまなかったみなさんのすごさを感じたんですよね。だから、同業者にもファンが多いんだと思いますし、自分たちも大好き。GENERATIONSもそういうグループを目指して頑張っていきたいです。

GENERATIONS 『Ⅹ』

2022年11月21日に10周年を迎えたGENERATIONSにとって7枚目となるオリジナルアルバム。タイトルの『X』には、10年間の活動を振り返り、これからも夢に向かってひとつひとつの活動をつないでいくという想いが込められている。ドラマ主題歌に起用された『愛傷』や『チカラノカギリ』など話題のシングル曲のほか、新曲6曲を含む全14曲を収録。●3月8日発売 ¥3630 rhythm zone

撮影/望月宏樹 スタイリスト/Keisuke Yoshida ヘア&メイク/Fuyuka Yonemochi (JYUNESU) 取材・文/吉川由希子