ネクスト主人公・神木隆之介が語る、朝ドラ撮影秘話!

神木隆之介のバストアップカット

4月3日スタートの連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)で、主人公の植物学者・槙野万太郎を演じる神木隆之介さん。昨年10月から始まり、長い作品では約1年にも及ぶといわれる朝ドラの撮影。かなり過酷なイメージがあるけれど、神木さんが主演する『らんまん』の現場では、常に笑顔が絶えないそう。その理由とは……?

主演がいちばん楽しむ、ふざける、アドリブも満載に

───『らんまん』の主演として、現場で心がけていることはありますか?

「長丁場の撮影なので、真面目に取り組むだけだときついと思うんです。まず、ふざけていないといられない僕が、誰よりもきついんで(笑)。なるべく楽しく進めていけるように、リハーサルやテストの合間に変顔をしてみたり、アドリブを適当に入れてみたり。遊び心を大切にしています。もちろん真面目なシーンでは気合を入れますけど、共演者の方々が『あ、この作品は軽やかで気楽な現場なんだ、よかった』と思ってくれる状況をつくりたくて。その空気をつくることができるのは主演だと思うので、僕がやってもらえたらうれしいなと思うことを、意識して実践するようにしています」(神木さん、以下同)

 

神木隆之介さんが木鉢を抱えるカット

浜辺美波さんと志尊淳さんが大きな支えに

──現場には笑顔があふれているんでしょうね。

「まず僕自身がめちゃくちゃふざけているので、共演者の方々やスタッフさんも、みなさん笑ってくれていますね。建前的には僕が主演ではありますが、役者チームの代表なだけであって、関わってくださるスタッフさん全員含めてひとつのチーム。みんなが余計な気を使わずに笑って現場にいてくれる姿を見るとすごくうれしいし、僕自身も元気をもらえます。

キャストに関していうと、僕が演じる万太郎が生まれた酒蔵の番頭の息子・竹雄を演じる志尊(淳)君とか、妻の寿恵子を演じる浜辺(美波)さんとか、大半が過去に共演させていただいた方ばかりで。特に志尊君と浜辺さんは物語の中で常日頃一緒にいる設定なので、信頼しているふたりが近くにいてくれることが、僕にとってすごく大きな安心感につながっています。まあ、ふたりは僕の扱いに慣れていますしね(笑)」

──神木さんの扱い方とは……?

「僕はよく、同じ話を何回もしちゃうクセがあるんですけど、あのふたりはそれを何回目だろうと適当に聞き流し、あしらってくれるんです(笑)。『そっかそっか、へー』みたいに。めちゃくちゃゆるいけど、それでOK。僕にとってはその関係性がありがたいんです」

神木隆之介さんのバストアップカット

真面目に恋をする、初々しいシーンが見どころ

──浜辺さんとは、映画『屍人荘の殺人』で共演されていましたね。

「『屍人荘の殺人』はコメディタッチだったので、『キスしそうな距離までもっと近寄って!』みたいに監督から言われても、照れることなく、面白おかしく撮影していました。今回は可愛らしい部分もありながら、真面目に恋をして、信頼しあって結婚していく関係性になるので、お互いにドキドキするシーンではちょっと照れるんです(笑)。『屍人荘の殺人』では見られなかった、そういう初々しさを楽しんでもらえると思います」

──浜辺さんは、神木さんから見てどんな存在? 

「将来が楽しみな妹って感じですね。『屍人荘の殺人』の頃から感じていましたけど、みーちゃん(浜辺さん)はエッジのきいた感性の持ち主というか。僕の中には全くない表現方法や言葉の使い方をする方だし、すごく面白みのある唯一無二の存在だなと思っています。演じる寿恵子にどうやって自分の感覚を取り入れていくのか、夫役としてすごく楽しみにしています」

らんまん - NHK
ドラマ『らんまん』イメージ画像

@NHK

撮影/大辻隆広 ヘア&メイク/MIZUHO(vitamins) スタイリスト/カワサキタカフミ 取材・文/松山梢

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