ブランドディレクター三條場夏海の「デニムルール」

センスがいい人は、デニムをどう選んでどう着てる? そこには、デニムをおしゃれにはくための秘訣が凝縮されていた! オール私物のデニムでこだわりをお届け。

どこかに女らしさのあるスタイルが人気

どこかに女らしさがある、三條場さんのデニムルールは、今すぐマスターするべき!

ブランドディレクター
三條場夏海

さんじょうば・なつみ●4月に自身がディレクターを務める新ブランド『Gajess(ガジェス)』をローンチ。シンプルさの中に、大人の可愛げがグッドバランスで配合された着こなしに、SNSでもファン多数。身長は158㎝

“デニムはずっと大好きなアイテムだけれども、今年はこれまでとはちょっと選び方が変わってきていて。前は色が濃くてハイウエスト、タイトめなシルエットが絶対だったのが、今気になるのはローライズや少しゆるめのシルエット。でも、どこかに必ず「女らしさ」は入れて、自分らしい着こなしを意識しています”

RULE1 自分の中のベーシックを旬のデニムでアップデート

黒タンクトップとデニムパンツをあわせたコーデの三條場夏海

「アメスリのトップス、バッグ、ストラップサンダルは私的な王道ベーシックのアイテム。そこに、これまでは選ばなかった、薄色のローライズデニムを合わせたこのコーディネートが今の気分にピッタリ。シンプルなものが好きだから、基本のアイテムは毎年変わらないけれども、そこに新顔のデニムを入れるだけで、トレンドを自分らしく。デニムは『リーバイス®』のもの」

RULE2 長めのシャツには長めのデニムが新・グッドバランス

シャツとデニムパンツをあわせたコーデの三條場夏海

「大きめなトップスにはコンパクトなパンツが鉄則だと思っていたけれども、最近はなんだかそのバランスがしっくりこなくなってしまい……。『Gajess』のオーバーシャツに思いきって丈が長めな『アンスクリア』のデニムを合わせてみたら、むしろこのほうがスタイルよく見えるかも、ということを発見。フレアデニムだから丈が長くてもだらしなくならないのがお気に入り」

RULE3 クラッシュデニムも甘めトップスで自分らしく

花柄ブラウスとデニムパンツを合わせたコーデの三條場夏海

「『NEEDBY』のクラッシュデニムにシルバーのバッグとシューズで、自分の中ではかなりハードなアイテムでまとめたスタイル。だからこそ、トップスは『Gajess』の花柄ブラウスで甘さをしっかり足してみました。花柄は春になると着たくなるけれども、今年は特にシルエットも華やかなものが気になるから、デニムには思いきりエッジをきかせるのがちょうどいい」

RULE4 デニムオンデニムには白より“なじみ色”を合わせる

デニムジャケットとデニムパンツをあわせたコーデの三條場夏海

「濃い色のデニムには白Tを合わせることが多かったけれど、今の気分の薄色デニム(RULE1と同じ)だと、カジュアル感が増す気がして。特に、デニムオンデニムでいっそうラフになりそうな時に、インナーを、この『Gajess』のアメスリのような絶妙なベージュにすると、大人に仕上がることに気づきました。デニムのジャケットはUSEDの『カルバン・クライン』で発見」

RULE5 デニムのカジュアルさにワンハンドルでクラシックさをプラス

ミュウミュウのバッグをあわせたデニムコーデ

「このバッグは『Miu Miu』でゲット。デニムの薄いブルーに、バッグのビビッドなブルーのグラデーションが可愛くてこの組み合わせ、ヘビロテしそう。パッと持つだけで、ゆったりしたボーイッシュなデニムに、女らしさをぐっと足してくれるところもポイント。バッグの色とサイズ感が、トレンドのY2K感もあって、さりげなく旬の要素を取り入れることもできます」

RULE6 ロゴTにトライするなら安心感のあるハイウエスト

白Tシャツとデニムパンツをあわせてコーデの三條場夏海

「ロゴTをデニムに合わせるのって、私にとってはわりと難易度が高い着こなし。でも今年は古着屋で出合ったこのTシャツをデニム(RULE3と同じ)と着たくって。どうはこうと考えた時に、ハイウエストなデニムなら、これまでのきれいめなスタイリングの感覚を少し残せるんじゃないかと思ったんです。何かにトライする時こそ、自分の王道を頼りにするのがいいのかも」

撮影/山根悠太郎(TRON) ヘア&メイク/鈴木海希子 ●本文中クレジット表記のないものはすべて私物のため、現在発売されていないものも含まれます ※MORE2023年6月号掲載