乃木坂46キャプテン、秋元真夏のリーダー論「いい人ぶっていたら絶対に信頼してもらえない」
秋元真夏(乃木坂46) 自然体のリーダー論
総勢41名、最年少15歳。個性豊かな乃木坂46のメンバーを率いる最年長キャプテンの、優しくて頼もしい、やわらかな吸引力の秘密──。
秋元真夏さんプロフィール
あきもと・まなつ●1993年8月20日生まれ、埼玉県出身。2011年に乃木坂46 1期生オーディションに合格。2019年に2代目キャプテンに就任した。ラジオ『秋元真夏(乃木坂46)卒業アルバムに1人はいそうな人を探すラジオ サンデー』(文化放送)に出演中
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チームをまとめるということ
“強さで引っぱるだけがリーダーじゃない。ひとりひとりに寄り添うのもリーダーの形”
もともと私は、みんなをまとめるのが苦手なタイプ。3年前、キャプテンに任命された瞬間は、「私にできるかな」、「私でいいの?」と不安しかなくて。前のキャプテンの桜井玲香ちゃんは、カッコいい背中を見せて引っぱっていってくれた人。でも私は、そういうタイプにはなれない気がして……。「グループとしてこうしたほうがいい」という漠然とした思いはあるのに、言い出せずに心の中にモヤモヤとためたままの時期が何カ月もありました。引っぱるのが苦手な私らしいリーダー像は……? と模索していくうちに、「ひとりひとりに寄り添って悩みに耳を傾ける役割」だと思ったんです。だから、キャプテンという肩書ではあるけれど、実際はちょっとした相談役(笑)。みんなと同じ立ち位置で一緒に走っている感覚です。就任してしばらくして気づいたのはリーダーって嘘がバレてしまうポジションだということ。取りつくろっていい人ぶっていたら絶対に信頼してもらえない。私自身のことを全部さらけ出す覚悟がないと、みんなも本気で心を開いてくれないんだなと感じました。いいことも悪いことも嘘をつかずに伝えようと決めたし、「私も実はこんな悩みがあって」と、不安や本音を自分から打ち明けるようになりました。そうやって自然体でいることを心がけてからは、アイドルとしての意識にも変化が。昔は完璧な自分しか見せたくないと思っていたけれど、無理にギアを上げようとせずに、素の自分でステージに立てるようになったしそんな私を好きと言ってくれるファンの方も増えました。キャプテンになれたことで、アイドルとしても人間としても、成長できた気がします。
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撮影/新田君彦(えるマネージメント) ヘア&メイク/野口由佳(ROI) スタイリスト/辻村真理 取材・原文/松山 梢 ※MORE2023年2月号掲載