比留川游×鈴木杏 今月は『カフェ・ド・フロール』のはなし。

比留川游×鈴木杏 今月は『カフェ・ド・フロール』のはなし。_1
比留川游:ひるかわ・ゆう●1986年、神奈川県生まれ。モデルとして『MORE』など各誌で活躍。昨年は映画デビューも果たした。

鈴木杏:すずき・あん●1987年、東京都生まれ。映画、ドラマなどで活躍。出演舞台『海辺のカフカ』の海外公演も決定!

『カフェ・ド・フロール』

比留川游×鈴木杏 今月は『カフェ・ド・フロール』のはなし。_2
© 2011 Productions Café de Flore inc. / Monkey Pack Films
1969年のパリに生きるジャクリーヌ(ヴァネッサ・パラディ)とダウン症の息子。現代のモントリオールに生きるアントワーヌと前妻キャロルと新しい恋人ローズ。ふたつの異なる時代に生きる男女の愛の物語。
●YEBISU GARDEN CINEMAほかにて上映中

予期せぬ展開と結末。まさかこうなるとは!(杏)

考えて、語りたくなる。きっと忘れない作品(游)

游)今月の作品は仏映画『カフェ・ド・フロール』。ヴァネッサ・パラディのお芝居が観たくて、私が選ばせてもらいました。

杏) ヴァネッサ、すごかったなぁ。息子役の男の子との距離感が本当の親子にしか見えなくて。疲れた顔で化粧っ気もないのに、 そこがまたカッコいいんだよね。

游)母の愛って無償の素晴らしいものだけど、この作品では逆に狂気にもなる。それがせつなくて、もし自分が母親になった ら......って考えさせられたな。

杏)ヴァネッサが演じるのは1960年代のパリに生きるシングルマザー。もうひとつ、現代のモントリオールに生きるDJ のアントワーヌと別れた妻、新しい恋人の三角関係という軸があって。並行して描かれる、時代も場所も違うふたつの物語がどうつながるのかわからないまま“巻き込まれていく”感じが面白かったなぁ。集中力が必要な映画、私けっこう好きなんだ。

游)私は今まで、フランス映画って難解な気がして苦手意識があったんだけど、“考えさせられるからこそ記憶に残る”。そんな作品もいいなって思ったよ。

杏)“6割しか教えない。あとの4割は観る側に委ねる”。フランス映画の魅力って、そんなところかもしれないね。

游)そうそう。最後の最後、ワンシーンですべてがつながる瞬間があって「そういうことだったのか!」って感動しちゃった。

杏)カット割りとか音楽とか、 物語のつなぎ方がミステリアスで、だから難しいけど退屈しない。引き込まれちゃうんだよね。

游)うん。音楽、よかった♡ ひとつの曲でふたつの時代が重なりあうのが特に印象的だったな。それがタイトルにもなっているマシュー・ハーバートの名 曲『カフェ・ド・フロール』。

杏)そうなんだ! 素敵!
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MORE2015年5月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!
取材・文/新谷里映
撮影/森脇裕介
イラスト/STOMACHACHE.
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