ラクしてお金に“強く”なるNEWルール
教えてくださったのは

大手英会話学校の運営に携わった後、企業系FPに。“より中立的なFP”を目指して『FPバンク』入社。年間約100世帯の個別相談を担当する

銀行業務を経て、独立系FPオフィス『あしたば』に参画。女性ならではのお金の悩みに応えながら、わかりやすく等身大のアドバイスを行う
ルール:オンラインでプロに相談してみる

「人は幸せになるために生まれてきています。盤石なライフプランをつくるには、キャリアも含めてどういう人生を送りたいのか、生き方をデザインしたうえで万が一のリスクも含めたお金のことを考えていくのがFP相談。早く知るほど、時間をかけて準備ができます」(松嶋さん)
Q:老後資金はいくら必要ですか? ちまたで聞く2000万円で本当に足りるの? 夫婦ふたりならもっと必要ですよね?(28歳・金融)
「人生100年時代。老後が長くなる分、お金も必要です。物価上昇や消費税アップなどの要素を考えていくと、緊急時の支出や旅行などを楽しむ余裕も含めてふたり世帯で3000万円ぐらいあるといいですね。貯める方法はいろいろあるので、決して不可能な額ではありません。希望を持って!」(福永さん)
「現役時代の働き方でも変わるので要注意。60歳で退職すれば65歳までは年金収入がなく、厚生年金の額も5年分でかなりの差が出ます」(松嶋さん)
Q:うちの会社には401k(確定拠出年金)のような企業年金がありません。個人で入るべき?(27歳・営業)
「税制優遇のある『iDeCo』や『つみたてNISA』などの個人で使える制度を活用しましょう。女性はライフスタイルが変化する人も多いので、原則途中解約できない『iDeCo』と制約の少ない『つみたてNISA』、それぞれ上手に使いましょう」(福永さん)
Q:親や友人にすすめられるがまま、死亡保険、医療保険、がん保険など保険にいくつも入っています。安心な反面、多すぎるような……。(30歳・事務)

「死亡保険は誰に残すかが問題なので、独身であれば必要ないのでは? 病気する、しないは誰にもわかりませんが、貯蓄があれば医療保険も必須ではないと思います。ただし、がんは治療費にお金がかかるうえ、今までどおりには働けないため年収が3割ぐらいは減るといわれています。特に、がん家系なら独身でも備えは必要。まずは貯蓄でベースをつくりつつ、貯蓄型の医療保険や三大疾病対応の保険をかけておくと安心です」(松嶋さん)
Q:生命保険料に使っていいのは給料の何%ですか?(29歳・医療事務)
「まず会社の福利厚生にどういう保障があるのかを調べたうえで、必要なものだけに加入しましょう。掛け捨てタイプなら、月収の4%までが目安です。ただ、毎月5000円の支払いでも40年間で240万円。掛け捨ての場合、入院など何もなければ残ることなく消えてしまいます。入院・手術は短期化しているし、医療保険や高額療養費制度などで個人の負担も少なくなっていることを考えると、同じ240万円分の貯蓄があれば十分に対応できると思います」(松嶋さん)