結成10周年イヤーを駆け抜けた、名古屋発エンターテイメント集団・BOYS AND MEN(通称「ボイメン」)。名古屋という地で観客0人からスタートし、2019年にはナゴヤドーム単独ライブ完遂、現在レギュラー15本など活躍目まぐるしい彼ら。そんなボイメンにMOREが4年ぶりにインタビュー!
つんく♂プロデュースの新アルバムやメンバーが編集長を務める10周年ブック、プライベートなど、3回にわけて魅力を大解剖。第2回目となる今回は、すでに話題になっている新アルバムについて深掘りしました。
名古屋発エンターテイメント集団・BOYS AND MEN

Profile

ぼーいず あんど めん●(右から)本田剛文、田村侑久、平松賢人、小林 豊、辻本達規、水野 勝、吉原雅斗、勇翔。2010年に結成された、東海エリア出身&在住のメンバーからなる名古屋発エンターテインメント集団。通称「ボイメン」。2016年に第58回日本レコード大賞 新人賞を受賞、2019年には夢のナゴヤドーム単独公演を完遂。東海エリアを中心にテレビやラジオなどのレギュラーを多数持ち、歌やダンス、芝居だけでなく、ソロでも幅広く活躍中!

つんく♂プロデュースにより、10年目にして新たなボイメンに出会えるアルバム

──10周年イヤーを飾るアルバム『BOYMEN the Universe』はどんな仕上がりになっていますか?

辻本:つんく♂さんのトータルプロデュースっていうのが一番大きいかな。

平松:基本的には、ボイメンカラーが存分に押し出された元気いっぱいなアルバムになっているんですけど、今回つんく♂さんプロデュース楽曲や僕らがコンセプトから考えたユニットソングなども入っているんです。それにより、これまでのボイメンカラーを越えたというか、これからの可能性や展望なども見える1枚になっているんじゃないかなと。

辻本:つんく♂さんプロデュースのボイメンは新鮮ですよ。自分でもこんな色あったんだって思って、もうびっくり(笑)。10周年を迎えて、またゼロからスタートを切れるような一枚になったと思います。

本田:今回「ワクワクのロケットが宇宙に飛び出していく」っていうテーマがあるので、聞いてくれるみなさんが楽しい気持ちになれるんじゃないかなと思います。

吉原:僕たちにとって10周年イヤーはすごく大事な節目だったんですけど、コロナウイルスの影響で悪あがきはしたけどイマイチ爪痕を残せなかったなというのがあって…。だから締めくくりとしてつんく♂さんがプロデュースをしてくださって、この先また新しいボイメンを創っていけるような“ネオボイメン”という感じのアルバムになった気がしますね。
──つんく♂プロデュース楽曲『どえりゃあJUMP!』は、10周年ツアー「BARI BARI★PARTY」のラストの神戸公演で初披露されましたが、どうでしたか?

辻本:ツアー最終日である程度決まったセットリストや流れがある中で、いきなり新曲が最後に入ったので、ファンもめちゃめちゃびっくりしていて。僕は初披露で余裕がなかったけど、すごく喜んでくれていたのがちゃんと伝わりましたね。

水野:マスク着用、発声禁止でも、「うわぁ~」って声がちょっと漏れちゃってたもんね(笑)。

辻本:ボイメンは普段歓声が上がるグループじゃないので(笑)うれしかったです。

本田:これ謙遜とかじゃなくて、本当なんですよ(笑)。コールアンドレスポンスはあるけど、歓声はない。

辻本:有客ライブはこのツアーが久しぶりだったし、久しぶりに聞いたなって。「うわぁ~」って聞こえて、「は…!」って(笑)。この曲に対する期待感や想いが伝わってきました。

吉原:ボイメンファンにとっては聴きなじみのない初めてのジャンルの曲なんですけど、つんく♂さん節っていうのはやっぱりファンの心をつかむ力があるという風に思っていて。もともとつんく♂さんの曲やハロプロさんの曲が好きなボイメンファンもいると思うんですけど、そうでない方も初見で楽しめる、のるところを掴めている感じがして。会場中を虜にしているような雰囲気はあった気がしました。最初は「とにかくこの瞬間を目に納めなきゃ…」っていう感じはしましたけど(笑)、後半は楽しんでくれている感じがしましたね。

水野:凝視しとったよね。

水野:ぐぅわー!見られてましたね(笑)。

平松:客席を見て「もう踊ってる!」って思いましたもん。今回振り付けもキャッチーだし、早くて真似しづらいかな?と思ってたんですけど、ファンはいち早く「ここを一緒に踊ればいいんだ」をキャッチして踊ってくれていて…!うれしかったですね〜。

田村:初披露の時は自分たちもまだ間に合ってなかったんで(笑)。

平松:間に合わせるんだよ(笑)!

田村:まだギリギリだったので、早く余裕を持ちたいなって。もう大変ですよ。休む間もなく動いているので、きつすぎて2番に入ったあたりで腹痛が起きるんですよ(笑)。

平松:ご飯食べすぎたんじゃなくて?

田村:うん、トイレに行きたいの痛みじゃない。限界を超えすぎて、胃がキリキリする(笑)。

小林:珍しくパフォーマンスに没頭している感じがするよね。この曲のここでファンにアピールしようというよりは集団としてのパフォーマンスをやらなきゃって。1人でも変なことをやったら全部崩れちゃうから、最初から最後まで集中しているんです。ファンサより完璧なものを届けようという気持ちが大きくて、そこが今までとは違うなって。

勇翔:がっつり踊りながらなので、歌も結構キツいですよ。止まってなきゃいけないところでも、息が上がって「ハァハァ…」っていうのを押し殺していて(笑)。パフォーマンスに支障が出ないよう息も静かに整えています。僕が先頭に立っているところがその部分で「このタイミングでこの立ち位置か…」と思いました。そのうち慣れるとは思うんですけど、1曲でここまで息が上がる曲がそんなになかったので、そこも見どころだなと思います。
BOYS AND MENのメンバー

つんく♂さんは曲のプロデュースだけで終わらせないから愛を感じる

──楽曲やMV、個人についてなど、つんく♂さんのセルフライナーノーツも公開されていますが、実際にプロデュースを受けてどうですか?

小林:1人1人をちゃんと見てるな〜っていうのはすごく感じます。そしてそれを発信してくれるほどの愛情を持ってやってくれていて、ちゃんと返していきたいなという気持ちです。タムちゃん可愛いって言われとったなぁ。

田村:うん。ウザ可愛いって(笑)。…う、嬉しいです…。でも図星だなってドキッとしましたね。

平松:みんな納得してたもんね。

田村:僕は基本的にふざけてていいってつんく♂さんに公式に言ってもらったんで、このままでいようかなと思います(笑)。

勇翔:僕は「髪の毛を銀色にすればいいんじゃないか?」っていうビジュアル面を言っていただいていて。普段まったく喋らないっていうのもあるんですけど、みんなが内面のことを言ってもらっているのに僕は外見だけかって(笑)。

平松:内面に踏み込んでないメンバーもいっぱいいると思うよ。

小林:俺もそうだったから大丈夫。だから、今後どこを見透かしてくれるかなっていうのが楽しみだよね。しゃべらんとわからんこともあるから。

勇翔:でも今度もし髪を染める機会がきたら意識しようかなと思いますね。

平松:僕は半分骨折の話だったからなぁ…(苦笑)。そりゃあそうですよねっていう…。でもダンスリーダーだけど、歌のピッチもいいしいいエッセンスになるから歌にも自信持っていいみたいなことも書いてあったんです。つんく♂さんも歌手だし、そんなプロの方に褒められるなんてなかなかないので、すごく嬉しかったですね。

水野:それぞれオーディションタイムを設けてもらって、メンバーの個性を見て、衣装や立ち位置、歌う箇所、ジャケット写真の場所…などを細かく決めてくださって「そこまでしていただけるんだ」と思いました。グループ内で改めてオーディションするようなこともなかったし、名プロデューサーなので緊張感とワクワク感がありましたね。

吉原:これまでのボイメンを崩すじゃないですけど、つんく♂さんの視点で新しいボイメンになれる気がして嬉しかったですね。「どんな曲になるのかな~」とか「振りはどんな感じかな〜」って、僕は緊張というよりワクワクしていました。

本田:つんく♂さんの一言一言が将来に向けた金言の宝庫だなと思いましたし、今回のプロデュースしてもらったということだけでなく、これから先に続く大きな財産をいただいた感じがしましたね。
ボイメンが結成10周年

ユニットソングは、10年間の気持ちを伝えるという部分は同じでもユニットごとにカラーの違う2曲に

──今回のアルバムには、自分たちでコンセプトから考えたというユニットソングも収録されています。まずは、水野さん、田村さん、辻本さん、小林さんのYanKee5が歌う『存在理由 〜I Believe you〜』から聴きどころを教えてください。

小林:「湘南乃風さんみたいな曲を作りたいね」というところから始まって、100曲ぐらい色んなデモテープを聞いたけど、なんか違うな〜ってなり…。結局それっぽいものを探すより本人に作ってもらったほうがいいんじゃないかなって思っていて。その時に勝がちょうど若旦那さんと映画の撮影をしていたので、その縁で作ってもらうことになって。

水野:そうね。実は、つんく♂さんも僕の出ている番組をたまたま見てくださって…というところから始まってるんですけど、若旦那さんも撮影中に仲がよくなって「今湘南乃風さんみたいな曲を作りたいって言ってるんです」と話をしたら、「あ、じゃあ作ろうか?」って言ってくださって。

田村:本当にそれすごいよね!

水野:縁だよね。その場の一体感が出つつ言葉で想いを伝えられる曲がいいっていうのを伝えました。

辻本:今まで踊らずマイク一本だけで頑張って伝えるっていう曲はなかったよね。名古屋感もあるし、俺たちが歌いたかった熱い想いみたいなのも入っている歌詞で本当に新境地な感じ。

小林:僕は、愛や仲間とか温かい言葉を入れたいっていうのを言ったんですけど、それも反映してくれていて。それぞれのパートはそれぞれが言った言葉を残してくれているんですよね。

辻本:歌詞もパフォーマンスも新鮮だし、初のレゲエ調っていうのもまたね…。

田村:ラップ難しかったな〜…。今まで挑戦したことがなかったので、レコーディングでめっちゃダメ出しされたんですよ。結局ワンフレーズずつ色んなパターンで歌ったので、仕上がりを聴いたらすごいことになっちゃってて正直焦ってます(笑)。

水野:タムタムのパートも個性というか、曲の味になっていると思います(笑)。
田村侑久さん、吉原雅斗さん、勇翔さん平松賢人さん
──本田さん、勇翔さん、平松さん、土田さん、吉原さんの誠が歌う『道』はどうですか?

平松:誠はライブをすることが多いんですけど、ライブで足りない部分やこんな曲があったらいいなというのを話して、最終的に“パワーバラード”っていう言葉を歌で伝える曲を作りたいという話になって。色んなデモを聴いて最終的に残った3曲全部が作詞作曲ヒロイズムさんで、「じゃあ作ってもらおうよ」ということでお願いしたんです。でも丸投げではなく、僕らの想いや方向性などを話してできたので、レコーディングも気持ちがのったし…。あれ、ひとりで言いすぎ?勇翔言う?

勇翔:もう、どうぞ(笑)。

平松:僕らが送ったまま入っていたり、僕らの想いを汲み取っている歌詞になってるんですよ。

勇翔:僕はそのまま採用というのはなかったんですけど、メンバーみんな言葉は違っても伝えたいことは同じ雰囲気だったと思うので、それを汲み取っていただいたのかなと。僕は負けたくないっていう気持ちを箇条書きで送らせていただきました。

本田:本当にストレートな曲だよね。これまでの10年間とこれから先への想いをヒロイズムさんにうまく整理していただいていて。だから、自分のこととしてちゃんと歌えるなぁって。

吉原:感情がしっかりのるから歌い終わった後に息が切れる感じよね。

本田:だから、今回はダンスを見せたいっていうのじゃないんですよね。歌詞に深みが出るならやるし、そうじゃないならやらなくていいって感じで。 

吉原:そうね〜。今回は、自分で書いた歌詞のようでみんなで1つのフレーズを書き上げたような融合感ある歌詞に注目してほしいです。
本田剛文さん、小林 豊さん、辻本達規さん、水野 勝さん
つんく♂さんのプロデュース、メンバー渾身のユニットソングなどが収録されたアルバムで、10年目にして新たな一面を見せた可能性無限なボイメン。第三弾では、そんなボイメンの10年間が詰まった写真集と10周年イヤーについてお伺いします!

NEWアルバム『BOYMEN the Universe』1/27発売

つんく♂プロデュースのリード曲『どえりゃあJUMP!』を始め、メンバープロデュースのユニットソングや人気楽曲などを収録した約3年ぶりのアルバム。
NEWアルバム『BOYMEN the Universe』
【通常盤】¥3,000(税込)/ユニバーサルミュージック
新曲5曲含む全13曲収録(全形態共通)
1.どえりゃあJUMP!(Produced by つんく♂)  ★新曲
2.Oh Yeah
3.ZOKKON!
4.ガッタンゴットンGO!
5.道 [誠] ★新曲
6.頭の中のフィルム
7.粋やがれ
8.存在理由 ~I believe you~ [YanKee5]  ★新曲 
9.大阪府
10.ONE WAY
11.あしあと ★新曲
12.夢Chu☆毒 
13.D.T.G.

写真集『BOYS AND MEN 10th Anniversary Book(仮)』3/9発売

メンバーの平松賢人を編集長に迎え、平松が約7年間撮り溜めてきた写真や5日間におよぶ新規撮り下ろし、10万字インタビューなど、ボイメンの10年間が詰まった1冊。¥3200+税/小学館/絶賛予約受付中!
10周年ブック詳細:https://cancam.jp/boymen10th
10周年ブック公式Twitter:@BOYMEN10th
10周年ブック公式Instagram:@boymen10th
写真集『BOYS AND MEN 10th Anniversary Book(仮)』

BOYS AND MEN Information

オフィシャルHP:https://boysandmen.jp
オフィシャルTwitter:@BOYSANDMENinfo
オフィシャルInstagram:@boysandmen_official
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撮影/MISUMI 取材協力/佐藤彩花 取材・文/田中涼子 ※土田拓海さんは休養中