• 『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志 「多発性骨髄腫を発病した写真家である著者に寄せられた人生相談。『もしこの質問が自分の息子から向けられたものだったら』と考えながらその相談に答える幡野さんの視点は、どこまでも静かで嘘がない。豊かな人間関係は、そこに嘘がないことから始まります」(吉満さん)。
    なぜみんな著者に相談をするのか。その答えに、人間関係のヒントが隠れている。
    (幻冬舎 ¥1500)
  • 『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』劇団雌猫 「なぜメイクをするのかという話から、面倒くさい上司や後輩に対する悩みや、それに対処するヒントが浮かび上がる」(新井さん)。
    コスメオタクからバリキャリOL、子育て中のママまで、女性たちがそれぞれに抱えている「美意識」と「メイクをする(しなければならない)理由」をつづったコラム集。特に『Chapter.2 他人のために』は、考えさせられるはず。
    (柏書房 ¥1200)
  • 『美容は自尊心の筋トレ』長田杏奈 「間にはさまれ調整役にまわって譲歩と妥協を繰り返しているうちに、いつの間にか削られていくのが自尊心。その回復への道筋を、思わず口に出したくなるような明快な言葉で示してくれる全・働く女子救済の書がこちら。“周りの目”に一度でも悩まされたことがある人はぜひ読んでほしい」(倉本さん)。
    ビジュアルではなく、メンタルを強くしてくれる美容本。
    (Pヴァイン ¥1480)
  • 『道をひらく』松下幸之助 「『人生とは何か?』という普遍的なテーマへのヒントというよりも、働くうえで必要な、本質的で根本的な考え方を教えてくれる一冊。『心を通わす』、『敵に教えられる』といったページは、自身の人に対する行いについて振り返るきっかけになるはずです」(岸さん)。
    パナソニックの創業者・松下幸之助による、昭和43年に初版が発売された不朽のベストセラー。
    (PHP ¥870)
  • 『人の心は読めるか?本音と誤解の心理学』ニコラス・エプリー 〈訳〉波多野理彩子 「自分の考えもよくわからないのに、他人の考えていることなんか絶対にわからないですよね……。それを自覚させてくれて、最終的に重要なのは『対話である』と丁寧に教えてくれる一冊です」(姫乃さん)。
    人は予想以上に相手の心が読めていないもの。心理学者である著者は、人間が持つ「第六感」が犯すミスを認識し、対人関係を向上させる方法を教えてくれる。
    (早川書房 ¥860)