甘いマスクの裏側にある思いとは……。
映画『名も無き世界のエンドロール』で、裏社会で淡々と生きる主人公を演じた岩田剛典さんに、ストーリーにちなんだ3つのキーワード「友情」「欲望」「愛情」についてお話しを伺いました! 甘いマスクの裏側にある思いとは……。2021年MORE3月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
  • 愛情「恋愛はタイミングが命。僕はいつも逃すけど(笑)」
    友情の先にある愛情という絆。映画ではキダとマコト、ヨッチ(山田杏奈さん)の三角関係の行方も見逃せない。

    「僕の中では恋愛も友情も区別なく“仲間”というくくりになるのかも。だからこそ、もし友達と同じ子を好きになったら絶対に引くと思う。友達に変な感情を抱かせたくないし、そもそも友達の思いを知っていたら相手に近づかない。恋愛で最も大切なのはきっとタイミング。5〜6年知ってる間柄なのに急に近くなったり、でも時期を逃すと瞬く間に疎遠になったり。まあ、僕はそういうタイミングを思いきり逃しちゃうタイプですけどね(笑)。仕事も、素でいられる男友達との時間も楽しすぎて、それで満たされちゃうんです」
  • 友情「学生時代からの仲間がいつだって心の支え」
    この映画の見どころはなんといっても、キダ(岩田さん)とマコト(新田真剣佑さん)の強い絆ですが、岩田さんの親友とは?

    「僕にも学生の頃からの仲間がいるので、キダの友達を大切に思う気持ちはよくわかる。急でも集まれる気楽な存在です。飲んで締めのラーメンを食べてっていうような何気ない時間しか過ごしていないけど、いつも素の自分でいられることがすごく心地いいんです。家族に話すと心配をかけてしまいそうなことも相談できるし“もうこれ以上の仲間はつくれないかも”とさえ思うことも。みんなまだ独身だけど、今後ひとりふたりと卒業していったら後輩につきあってもらうしかないですね(笑)」(岩田剛典さん、以下同)
  • 欲望「今年は生のライブでファンのみんなに会いたい」
    キダは何ごとにも無欲に見え、体温を感じさせる表情を見せるのはマコトとふたりの時だけ。「キダのような生き方は寂しすぎます」と言う彼が今年やりたいこととは。

    「第一は、ライブでファンの皆さんに会いたい。あと、窓をがーっと開けられる部屋に引っ越ししてモノトーンのインテリアにしたい」 いわた・たかのり●1989年3月6日生まれ、愛知県出身。2010年、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとしてデビュー。2014年にEXILEに加入。2016年、初主演を務めた映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』では「第41回 報知映画賞」新人賞を受賞。近年の出演作品は、『AI崩壊』(2020)、『新解釈・三國志』(2020)など俳優としても活躍中
映画『名も無き世界のエンドロール』
強い絆で結ばれた幼なじみのキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)。表と裏の社会でそれぞれのし上がり、マコトはある女性にプロポーズをしようとするが、それは日本中を巻き込んだある計画だった。映画の“その後”を描くオリジナルドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール 〜Half a year later〜』もdTVで(1/29〜)独占配信。●1/29〜公開
©行成薫/集英社 ©映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会