ストレス時代の“心のゆらぎ”をケアする方法!【マインドフルネス①】
「マインドフルネス」ってなんですか?
Googleが社員研修に取り入れたことでも話題になった「マインドフルネス」。最近よく聞くけれど、実際何をするの? どんな効果が? 今さらだけど知りたい、マインドフルネスの考え方&感情別のアプローチ法をご紹介します。
今、2人に1人以上がストレスを抱えてる!
厚生労働省の調査によると、働く人の2人に1人以上が強いストレスを抱えているという現状が明らかに。女性のストレス原因TOP3は「仕事の質・量」、「対人関係」、「仕事の失敗、責任の発生等」の順。
出典:厚生労働省「平成30年 労働安全衛生調査(実態調査)」
出典:厚生労働省「平成30年 労働安全衛生調査(実態調査)」
コロナ禍の心理的ストレスは3・5・8月と増加傾向であることが明らかに
「ストレスがたまると、心身の不調や行動の変化といった“ストレス反応”が表れます」(臨床心理士・関屋裕希さん)。コロナ禍のストレス反応を点数化(18〜72点)した最新の調査では、徐々に数値が上昇していた。
出典:Sasaki et al., 2020
出典:Sasaki et al., 2020
ストレスがたまると…
「マインドフルネス」って、どんな効果があるの?
ストレス軽減や感情安定など効果は科学的に実証ずみ!
マインドフルネスとは“リラックス”することではなく、自分の“今に意識を向ける”方法のひとつ。「体は今ここにあっても、意識は過去や未来へ行ったり来たりするもの。だからこそ心がゆらいだ時は“今、ここ”での自分の気持ちや経験、体の感覚に意識を向け直してみましょう。その際に大事なのは“いい、悪い”、“好き、嫌い”といった評価や判断を加えず、ありのままを見つめること。そして自分の意思で注意を向けること。その能動的な行動を習慣化すると、自分を客観視できる視点が身につきます。ちょっとした心の変化やゆらぎに気づきやすくなるうえ、目の前のことに集中できるようになるので高いパフォーマンスを発揮できる効果もあるんです」(関屋さん)
教えてくれたのは…
臨床心理士 関屋裕希さん
専門は職場のメンタルヘルス。著書に『感情の問題地図』(技術評論社)など。心の元気を保つための、科学的根拠に基づく方法や関連情報を発信するウェブサイト「いまここケア」の開発にも携わる
専門は職場のメンタルヘルス。著書に『感情の問題地図』(技術評論社)など。心の元気を保つための、科学的根拠に基づく方法や関連情報を発信するウェブサイト「いまここケア」の開発にも携わる
監修/関屋裕希 イラスト/ery 取材・原文/国分美由紀 構成・企画/渡部遥奈(MORE)