【蠍座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<2/20~3/6> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「風の便りを受け取って」 

2月19日には節気も「雨水」に変わり、雪や氷が溶けていよいよ春に向けて草木も芽吹き始めますが、そんな折の2月27日にはおとめ座で満月を迎えていきます。 

今回の満月は、2月18日に体制と制約の土星と激しくぶつかり合った変革と解放の天王星と歩調を合わせつつ、後者の影響力を一気に押し広げていくような配置となっていますが、そのテーマを端的に表すとすれば「癖や偏りの昇華」となるでしょう。 

つまり、無理にエネルギーを集中させて単発的に興奮していくというのではなく、みずからの身体の要求を素直に聞いて、瞬間瞬間の生命の流れにうまく乗っていくなかで、ふつふつと静かな快感が湧いてきて、ごく自然に発散が起きてくるというイメージです。 

ちょうどヒヤシンスの花が開いていく時期でもありますが、幕末に伝わったこの花には「風信子」という漢字が当てられています。「風信」は風の便りという意味も持っており、風に漂うほのかな香りがそっと春の便りを届けてくれますが、今期はそうした微細な変化の流れにきちんと身をもって反応・順応していけるかどうかが、各自においていつも以上に問われていくのではないでしょうか。 

蠍座(さそり座)

今期のさそり座のキーワードは、「米粒のなかで天地はひとつ」

蠍座のイラスト
いま日本の経済成長はいよいよ行き詰まり、政治も経済もすっかりいきいきとしたパワーを失ってしまっているように見えますが、忘れてはならないのは日本がもともと農耕社会であり、1960年頃までは季節にしたがって種を撒き、収穫するというサイクルを約二千年くりかえしてきたのだということ。 
 
そこでは、誰か何かと戦って勝つ力よりも、人知の及ばない巨大な自然と折り合い、仲良くしていく術が求められてきましたし、そうした知恵の積み重ねのなかにこそ、日本の文化的叡智はまだまだ眠っているはず。そして、そんな農の思想を大成したのが江戸時代の安藤昌益でした。 
 
秋田藩出身の医師であった安藤は飢饉に見舞われた東北の厳しい環境の中で、仏教も儒教も何の役にも立たないことを身をもって痛感し、また当時の身分制社会を公然と批判したことで、日本的な社会主義の祖としても知られていますが、その真髄はやはりその独自の世界観にありました。 
 
彼の代表的著作である『続道真伝』によれば、この世界は始めも終わりもない自然の運動で、それは通(下から上への垂直運動)・横(水平運動)・逆(上から下への垂直運動)からなり、通により転定(天地のこと)が成り立ち、横により人間の住む世界が確立し、逆により穀物が生ずるとされ、穀物の中でも米こそが転定を凝縮したものであり、この米粒から人間も生まれるものと構想されたのです。 
 
米粒にすばらしい働きが具わっているのが、転定(天地)の太陽や月であり、人の霊魂である。(中略)米粒に転の穀物、定の穀物が具わり、転の穀物に定の穀物が具わり、定の穀物に転の穀物が具わっているのは、転定が一体ということである。男女は、男の中に女が具わり、女の中に男が具わり、男女で一人だということである。」 
 
小さな米粒のひとつひとつに人の原形がこめられ、それを食べることで人の命も継続する。ここには経済を回すより、いのちの継続を願い、それを世界と人間との一体化を実践していくことで実現していく安藤の思想には、現代の日本人が改めて自然の中の人間の在り方を取り戻していくための大きなヒントがあるように思います。 
 
今期のさそり座もまた、合理主義的で直線時間的な進歩成長至上主義から脱して、いかに社会や世界との一体感やその豊かさを感じ直すための礎を確かめていけるかがテーマになっていくでしょう。 


参考:安藤昌益『続道真伝 上』(岩波文庫) 
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

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