【岡山県倉敷市にIターン】住みたいと思える土地に根を下ろし、仲間をつくり、広い視野を養う日々

蓮見夏季さん(28歳・セレクトショップ店長)
DATA

22歳・都内の大学卒業後、アパレルメーカーに就職
26歳・退職後、『地域おこし協力隊』として岡山県倉敷市にIターン
『ゲストハウス&カフェ有鄰庵』を経営する『有鄰』へ配属
セレクトショップ『美観堂』の店長として立ち上げに携わる
東京から倉敷に「Iターン」。異業種に転職の画像_1
24歳の時、友人と行った倉敷旅行。その時に滞在したのが、現在勤める会社の運営するゲストハウス『有鄰庵』だった。
ここでの幅広い年齢、職種の人たちとの出会いは、会社と家を往復する毎日を送っていた私にとって刺激的でした。また、美観地区の倉敷が、観光地でありながら、地元の人の暮らしがきちんと根づいている点に惹かれ、いつの間にか半年に1回は訪れるようになっていました」
定期的に岡山に通う一方、埼玉の実家から東京にある職場までの長時間通勤に疲れを感じ、退職。同時期に、『有鄰庵』の代表から、「ゲストハウスの隣につくるセレクトショップ『美観堂』の立ち上げをしてみないか」と声をかけられた。
「埼玉や東京以外で、自分が住みたいと思える場所に住み、視野を広げたいと考えていた時期でもありました。そこで、国が進める『地域おこし協力隊』制度を利用して大好きな倉敷に移住したんです。今後も倉敷に住み続けるかどうかは正直なところわかりませんが、今は倉敷のために頑張りたいと思っています」

[写真]蓮見さんが立ち上げから携わった『美観堂』オープン初日。「『岡山・倉敷のほんとうにいいものを』をコンセプトに、代表と岡山各地からいいものを集めて販売。作り手との出会いは私の財産です」
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美観地区にあったあき家を改装した『美観堂』。隣は姉妹店の『ゲストハウス&カフェ有鄰庵』
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倉敷は、おいしい&おしゃれなカフェの宝庫。「休日は市内のカフェ開拓をすることが多いです。こちらで出会った友人や岡山各地で活躍する『地域おこし協力隊』の仲間と、ランチやお茶をして過ごす時間は大切なひとときです」
この特集では……
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取材・文/海渡理恵