プロが教える梅雨のヘアケア!悩み別・湿気や乾燥に負けない最新テクを伝授
【梅雨の髪もOK】プロの“神テク&アイテム”、教えて!
広がり、ぺたんこ、前髪のうねり……どうしてる? どんなにケアをしても、スタイリングしても、ダメージや天候にゆらいでしまう髪。梅雨の時期でも扱いやすい髪をキープするにはいったいどうすれば? 髪質やお悩みに合わせたヘアケアアイテムの使いこなし術を、その道のプロに徹底取材してきました!
教えてくれたのは……
かせ・つばさ●本誌をはじめ、ファッション誌や美容誌、広告などで活躍する。ヘア&メイクになる前はヘアサロンに勤務していた経験があり、ヘアケアにも詳しい
今ある髪の悩みをきっかけに、自分に合ったケアに見直せばスタイリングがより楽になるはず
「髪は目に映る面積が大きい分、第一印象を左右する大事なパーツ。梅雨の時期は湿気の影響で髪や頭皮がべたついて清潔感が損なわれやすいので、いつも以上にヘアケアに気を使うことが大切です。とはいえ、はやっているアイテムにやみくもに飛びつくのはNG。髪質によって合うアイテムやそれに応じたテクニックがあるため、まずは自分の髪質を把握しましょう。きちんと髪質に応じたケアをしているのに髪悩みが解決しない場合は、なぜそのコンディションになってしまうのかを分析してみてください。意外と、普段の行動がダメージを進行させている場合も。その今の髪悩みをきっかけに対応策を見直せば、髪の扱いやすさは格段に変わるはず!」(加勢さん、以下同)
お悩み別・梅雨のヘアのリカバリーテク
広がりやうねりなどの“あるある”悩みを、ヘア&メイク発のプロ技でリセット。これさえ覚えれば、梅雨シーズンも安心!
【1】広がる髪には……
“とりあえずオイル”はNG。CMCケアのできるヘアミルクで内部を補修してからスタイリング!
「髪の主成分はたんぱく質ですが、残りは水とCMCなどで構成されています。このCMCが不足すると、キューティクルがはがれやすくなり広がりの原因に。オイルだと結局表面のコーティングになるので、まずは内部から修復できるミルクやセラムを。ぬれ髪になじませドライすれば、まとまりが持続し広がりにくくなるんです!」
\CMCって?/
髪の内部の主成分であり、髪に水分や油分が入る際の通り道をつくる存在。キューティクルがはがれないようにするなど、接着剤やクッション的な役割も。
髪の内側も忘れずになじませて
“最後にオイルをつけたい派”には
【2】ぺたんこ髪には……
ドライシャンプーや粉ワックスを根元を小分けにしてなじませる
「髪が細い人は、どうしても汗や皮脂の重みで根元からぺたんこになりがち。そんな時はドライシャンプーやパウダータイプのワックスを根元にON。べたつきをリセットしつつ、根元からふんわり感が復活します。朝のスタイリングで仕込めばくずれ防止に、日中のお直しにも効果的です」
STEP1 根元に小分けにしながらON
毛束を持ち上げ、根元にドライシャンプーや粉ワックスをON。毛束を小分けにして、トップ中心になじませて
STEP2 塗布した部分を手ぐしで優しくほぐす
塗布したあとはそのままにせず、しっかりもみ込んでなじませる。すると根元からふわっと軽やかに
【3】前髪のうねりには……
コームにハードスプレーをかけ前髪の内側&外側に通す!
「湿度のある日は特にうねってしまう前髪問題、意外に盲点なのが“おでこの皮脂や汗”。これらが前髪の内側についてしまうのもうねりの大きな要因なんです。皮脂などがつきにくくなるよう、スプレーをのせたコームで内側と外側をダブルでコーティングするとくずれにくくなりますよ」
STEP1 コーム全体に1〜2往復スプレーをかける
細かいタイプのコームの両面にハードスプレーを噴きかける。だいたい1〜2往復程度サーッとなじませて
STEP2 スタイリングした前髪の内側からコームを通す
コームをそのままヘアスタイリング後の前髪の内側へ。さっと通しスプレーをなじませるイメージで
STEP3 スプレーは追加でかけずそのまま外側にも通す
2で使用したそのままのコームを外側からも通す。前髪を両面、ハードスプレーでコーティング
撮影/野田若葉(TRON) ヘア&メイク/加勢 翼 スタイリスト/小林優奈 取材・原文/谷口絵美 ※MORE2023年7月号掲載