幽霊が泊まるホテルを舞台にしたファンタジーラブロマンス

韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。

今回は、韓ドラの王道ジャンル“ファンタジーラブロマンス”で名作と呼び声高い『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』のあらすじや見どころを紹介します。

ホテルデルーナ~月明かりの恋人~ メインビジュアル

© STUDIO DRAGON CORPORATION

『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』
全32話(DVD)
出演:IU(イ・ジウン)、ヨ・ジングほか
発売元:ストリームメディアコーポレーション
販売元:TCエンタテインメント
配信情報:U-NEXT(見放題)、Netflix

あらすじ

幽霊だけが宿泊できるホテルデルーナには、千年以上前から美しいが気難しい社長チャン・マンウォル(IU)が住んでいた。ある日マンウォルは、ホテルデルーナに迷い込んできた男を、息子を引き渡すことを条件に見逃してやる。20年後、優秀な若きホテルマンのク・チャンソン(ヨ・ジング)は、ホテルデルーナから入社の知らせを受ける。チャンソンこそが、昔助けた男の息子だった。

ここが見どころ!

『ドリームハイ』(2011)、『麗~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016)、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』(2022)などの話題作に出演し、俳優としても活躍する韓国の歌姫・IU。

彼女の出演作のなかでも高い人気を誇る本作は、幽霊が集うホテルを舞台にしたファンタジーラブロマンス。IUは、呪いにより千年以上を生きるホテルのオーナー、マンウォルを演じています。

『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』 主演IU

チャン・マウル(IU)の衣装が毎回かわいい! © STUDIO DRAGON CORPORATION

ストーリーと合わせて注目したいのが、マンウォルのファッション! なんと、1話につき少なくとも5着は衣装をチェンジしているそうで、韓国語で満月という意味を持つ名前の通り、月のように美しいマンウォルの華やかでエレガントなファッションがとっても素敵なんです。

ヴェール付きのハットやロングドレスといった中世の貴族のようなムードが、贅沢好きでわがままな“マンウォル様”のキャラクターにぴったり。マンウォルのファッションがかわいすぎる!と反響を呼び、マンウォルの出演シーンだけを集めた約4時間の動画は、YouTubeで1880万回以上再生される人気ぶり!

ロマンチックな衣装の数々、それを難なく着こなすIUの美貌、そして幻想的なホテルのセットまで。”美”で埋め尽くされた映像に感嘆が止まりません!

『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』 主演IU

年の差1000年以上!? 主演カップルのケミに注目。 © STUDIO DRAGON CORPORATION

新支配人のチャンソンを演じるのは、子役から活躍する実力派ヨ・ジング。お客は幽霊、従業員も幽霊、オーナー(マンウォル)は不老不死という不思議なホテルデルーナにおいて唯一の人間です。

完璧主義者である一方、幽霊が怖いという気弱な一面もあるチャンソン。一流ホテルに就職する予定でしたが、マンウォルから幽霊が見える能力を与えられてしまい、嫌々ながらもホテルデルーナで働くことに。

浪費癖のあるマンウォルと生真面目なチャンソンの関係は、まるでお嬢様とお目付け役の執事のよう。2人のコミカルな掛け合いが笑えます。振り回されっぱなしのチャンソンですが、マンウォルをトックク(餅スープ)の名店に連れて行き「トック(餅)1個で100年と計算しましょう。トックを13個食べたら、マンウォルって呼ぶから」と“タメ口”を試みるなど、実は振り回されてあげている?と思わせるチャンソンの年下男子の魅力に“きゅん”とくるはず。(※韓国では旧正月にトッククを食べると1歳年を取ると言われている)

また、ホテルデルーナに集う幽霊たちのドラマも見どころ。マンウォル、チャンソンと共に働く個性あふれる従業員を含めて、それぞれが生前に未練を抱えています。その心残りが解決した時に彼らはあの世へと旅立っていくのですが、一つ一つのストーリーは悲しくもあり、感動的でもあり、涙なしでは見られません。そして、それはマンウォルも同じで……。

次が気になって止まらなくなるドラマなので、週末のお供にぜひ!

DVD情報

ホテルデルーナ~月明かりの恋人~ DVD-BOX1 | TCエンタテインメント株式会社
韓国系ライター
轟 友貴

20代の韓国系ライター。K-POPアイドル、俳優にインタビューを行い、現在はソウルと東京を行き来して活動中。美容/コスメ好きで、美容雑誌やWEBマガジンでは韓国美容のコラムを担当。私生活でも3日に1度はポーチに新入りコスメが増える。韓国人ビューティユーチューバーのメイク動画を見るのが癒し。

この著者の記事を見る >