京都で『シャネル』の「MIROIRS-Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」が開催中

京都と漫画と『シャネル』の融合。見どころ満載の展覧会をレポート!

『週刊少年ジャンプ』の人気作『約束のネバーランド』の原作者・白井カイウ&作画家・出水ぽすかと、『シャネル』の協業による展覧会「MIROIRS-Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」が京都で開催されています。こちらは、今年春、銀座のシャネル・ネクサス・ホールでの展示に続く巡回展で、京都の歴史的建造物を使った展示は銀座で行われた展覧会とはまた違った趣があり、それも見どころになっています。
京都で『シャネル』の「MIROIRS-Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」が開催中_1

銀座に続く巡回展。京都ならではの見どころは?

京都での展示は、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のプログラムのひとつとして開催されています。会場となっているのは呉服問屋が建ち並ぶ室町通で江戸時代から続く帯匠「誉田屋源兵衛」の歴史ある京町家。京都は間口が狭く、奥に長い鰻の寝床の建物が多いと言われていますが、こちらもまさにそう。間口からは想像がつかないほど敷地が広がり、奥の蔵まで展覧会場になっています。築100年を超える町家には、太い梁や木組み、坪庭もそのまま残り、床の間を使った映像の展示など、銀座で行われた展覧会とは違った趣が感じられます。
京都で行われているシャネルの展覧会の中から庭を見た様子
第一章の部屋から鍵穴をかたどった出口を抜け、坪庭を横目に渡り廊下を抜けると二章の部屋に辿りつくのですが、そこで振り返ると、渡り廊下の先に一章の主人公の少女、ココちゃんの後姿が。この“見返りココ”はここでしか楽しめず、写真スポットとして人気が出そう。また、手持ちのスマートフォンでQRコードを読み込んで作品の解説が聞けるのも、銀座の展覧会にはなかった「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ならではの取り組みになっています。
見返りココ

実はマンガも発売中。「MIROIRS」ってどんな作品展?

この春、マンガの単行本も発売されています。『シャネル』の創始者であるガブリエル シャネルからインスピレーションを受けて描き下ろされた『miroirs(ミロワール)』(ジャンプコミックス/集英社刊/977円)をすでに手に取って読んでいる人も多いかもしれません。『約束のネバーランド』の原作者・白井カイウと作画家・出水ぽすかが表現する『シャネル』の世界観も非常に話題になっていますが、本展では、原画や初期のイメージスケッチ等も展示されていて、マンガ作品を読んでいない人でも楽しめる内容になっています。著名な写真家がシャネル本人を撮影した写真作品をはじめ、この展覧会のためにパリから取り寄せた貴重なアーカイブもあり、原画やスケッチとリンクするように展示されているのが見どころです。
白井カイウと出水ぽすかによる単行本『miroirs』の表紙

タイトルの「MIROIRS(ミロワール)」『miroirs』は鏡の意味

「鏡は厳しく私の厳しさを映し出す。それは鏡と私の闘い 私という人間をあらわにする」というガブリエルの言葉があります。パリのカンボン通りにあるシャネル ブティックの上には、ガブリエルのアパルトマンが今でも存在し、鏡張りの螺旋階段もそのままに残されています。この階段を上り下りしてガブリエルが毎日、アパルトマンに通い、階下のサロンでショーが行われる際には、階段に座って、こっそりとショーの様子をうかがっていたとか。
「ガブリエルの数ある多面(と私個人が感じ取ったもの)の一部をモチーフにして、各章それぞれの物語を組み立てました。ガブリエルの多面性を何枚もの鏡に見立て、また、ガブリエルのアパルトマンの印象的な鏡の数々をイメージして、タイトルは『miroirs』にしました」と、白井カイウ。今回の展覧会のエントランスは、この螺旋階段の鏡をイメージした鏡張りに。1955年、写真家のロベール・ドアノーが螺旋階段でガブリエル シャネルを撮影した作品も飾られ、いくつもの鏡に映し出された彼女の姿を捉えています。
京都で開催中のシャネル展覧会ミロワールの会場

『シャネル』からインスピレーションを得たマンガの世界観に浸って

会場では、序章となる鏡のエントランスを通り、マンガの3つの章に合わせて構成される3つの物語の世界へ。ファンタジックなセノグラフィーとともに、マンガのインスピレーション源となった『シャネル』にまつわるさまざまな資料が展示されています。展示の仕方も立体的でおもしろく、壁一面にイメージスケッチのパネルを設置し、そのパネルを壁に使ってマンガから抜粋した原画を展示。さらにパネルから一段奥まったスペースをのぞき込むと、ガブリエルのポートレートをはじめとする貴重な資料を見ることができます。
京都で行われているシャネルミロワール展の序章となる鏡のエントランス
「Nº5のボトルのふたの部分を上から見た図が好きです」と、出水ぽすか。作中の吹き出しにその要素が取り入れられていて、会場でもNº5のボトルとともにその原画が展示されています。また、映像で紹介されていたパリのアパルトマンにある動物のオブジェが作中にさりげなく登場していたり、展示されている『シャネル』のアーカイブは、マンガのイメージソースになっていたりと、それを紐解くのも楽しい!
シャネルのパリのアパルトマンにある動物のオブジェ
約束のネバーランド

ガブリエル・シャネルと2人の作家の出会いを追体験

会場には、ガブリエル・シャネルの生き方とそれを受けての2人の先生たちの言葉がちりばめられ、マンガのセリフにもガブリエルのフィロソフィがくみ取られています。そんなガブリエルやその魅力に触れた先生たちのコメント、作中のセリフは、日々いろんなことに迷い、取捨選択し生きる私たちの胸に刺さります。また、会場に展示してあるポートレートや資料を見ても、ガブリエルのファッションや哲学、生き方はかっこよく、やっぱり永遠の憧れ!

「ガブリエルは、自分の着たいもの、したいこと、こう在りたいという姿を貫いて、人々を魅了し、世界の価値観の方を変えてきた」(原作者・白井カイウ)、「『シャネル』の良さはガブリエルの生き方にある。『シャネル』の持つ「強さ」や革新さや自由さは思ってたよりも身近にある物事ということ。それを読者に伝えたい」(作画家・出水ぽすか)
京都で『シャネル』の「MIROIRS-Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか」が開催中_9
マンガ作品に込められた2人の先生のメッセージと、そのインスピレーション源となったガブリエル・シャネルの精神について複合的に表現されている今回の展覧会。作者たちとシャネルの時代を超えた出会いを、会場で是非、追体験してみてください。

ほかの写真展も併せて巡りたい「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」

『シャネル』は、芸術を愛し、支援したガブリエルの精神を受け継ぎ、銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールにて展覧会や音楽会など、独自の文化イベントを開催しています。また、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」にも2013年の初年度より参加しています。京都を舞台に国内外の気鋭の写真家による作品を展示する国際的な写真祭で、今回は、建仁寺・両足院や琵琶湖疏水記念館の屋外スペースを使うなど、会場がホワイトキューブのギャラリーだけに限っていないのも魅力。歴史的建造物や京都ならではのロケーションを舞台に、作品とのコントラストも楽しく、写真を撮りたくなるスポットがいっぱいです。
暖簾にプリントされたシャネルネクサスホールの文字
京都で行われているシャネルの展覧会の外観
©CHANEL
◆基本情報
展覧会名:MIROIRS-Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか
開催期間:2021年9月18日(土)~10月17日(日)
開館時間:10:00~18:00
休館日:木曜日
入場無料
会場:誉田屋源兵衛 竹院の間、黒蔵
京都市中京区室町通三条下ル西側

展覧会の開催を記念し、マンガ『miroirs』のキャラクターたちが登場するLINEスタンプを期間限定で無料配信中。CHANEL BEAUTY LINE公式アカウントを友だち追加し、コネクトしてスペシャルなスタンプを手に入れて! 配布期間~2021年12月9日(木)、利用期間はダウンロード日から180日間。

KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭
期間:2021年9月18日(土)~10月17日(日)
料金:期間中、会場を回ることができるパスポートチケット4,000円
(一部無料展覧あり)
三条両替町ビルほか会場にて販売中

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