アーユルヴェーダの聖地・南インドで、心と体を“整える”10日間
本場インドで感じた、アーユルヴェーダの本質

食べること、生きること、そして整えること
ずっと学んできたアーユルヴェーダ。
日本で約1年間、講座を通じて基礎からじっくり学んできましたが、
今回その集大成として、南インドでアーユルヴェーダ食理論コースを受講し
10日間の学びの旅に出かけてきました。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダは「生命の科学」(経験の科学)とも訳されるインドの伝統医学。
人の体質を見極め、それに合わせて食事や生活習慣を整えることで、
健康を維持していくという“未病”の智慧です。
「治す」よりも「乱れを防ぐ」
そんな考え方が私にはとても自然で深く惹かれるようになりました。

私が受けた“ポディキリ”療法
今回長く続いていた蕁麻疹の治療も目的のひとつでした。
施されたのは「ポディキリ(Podikizhi)」という温熱療法。
乾燥ハーブを布に包んだボールを温めて
体にリズムよく当てていく施術で、血行を促進し、巡りを整える効果があります。
施術中はハーブの香りとやさしい温もりに包まれて、
終わる頃には体だけでなく、心も静かに整っていました。

食事はすべてベジタリアン。でも大満足!
施設内の食事はすべてベジタリアン。
でも、驚くほど満足感がありました。
朝はスパイス香る温かいカレーと
南インドの名物「ドーサ(米と豆の発酵クレープ)」などなど。
昼も夜も数種類のカレーや副菜が彩りよく並び、見た目も美しく、味もとっても豊か。
美味しすぎて、食べることが毎回楽しみでした。
毎朝、体が自然と目覚める感覚
滞在中に印象的だったのが、毎朝起きた時に自然と排泄ができていたこと。
ある朝、現地の先生がこうおっしゃっていました。
「朝起きてすぐに排泄ができるのは、消化がちゃんと働いている証拠」
その言葉がすとんと心に落ちて、ふと気づいたのです。
毎朝すっきり起きて、自然とお通じがある──
そんな感覚、日本にいるときはあまり感じたことがありませんでした。
ベジタリアンで軽く、スパイスで消化力をサポートしてくれる食事、整った生活リズム、そして自然の中での過ごし方。すべてが穏やかに体を整えてくれたのだと感じました。
心に残ったことば
“What we eat, what we are.”
「私たちは、食べたものでできている」
講義中、出てきたこのフレーズ。
「自分にとって心地よい食事」とは何か、改めて考えるきっかけになりました。

帰国後の私の新習慣
インドから帰ってきてからも、
朝はディナチャリア(アーユルヴェーダの朝のルーティン)
を意識して過ごしています。
・日の出前に起きて白湯を飲む
・朝日を浴びながら軽くヨガ
・そして、自分でスパイスを選んで作る自家製チャイでほっと一息
花粉症の季節や冷え対策にもぴったりで、
私にとって大切な“整える時間”になっています。
アーユルヴェーダの学びは、知識だけでなく“感覚”を育ててくれるもの。
「整えること」は、がんばることではなく
自分をやさしく観察することだと、インドの大地が教えてくれました。
これからも、自然に寄り添いながら、自分らしく整えていきたいです。
私のアーユルヴェーダアカウントのインスタで
春の過ごし方の講座を現在開催中ですので
ご興味のある方は覗いてみてください