【芳麗さんインタビュー】コミュニケーションで大事なことは“3つのNG”と“好きなものを語る力”!

一番伝えたかったのは、「人と直接 交わるって面白い!」ということ

【芳麗さんインタビュー】コミュニケーションで大事なことは“3つのNG”と“好きなものを語る力”!_1
インタビュアー・コラムニストとして活躍中の芳麗さん。MOREでも大人気連載「二宮和也のIt〔一途〕」の構成のほか、数々のインタビューを担当、DAILY MOREでもブログ「芳麗センパイ教えて! 恋愛サプリ」を連載していただいています。そんな芳麗さんが、これまでの経験をもとに『3000人以上にインタビューして気づいた! 相手も、自分も気持ちよく話せる秘訣』を出版しました。コミュニケーションに悩むモア世代を救う、数々の金言にあふれた一冊になっています。


——今回の本を執筆するにあたり、「これを伝えたい」と決めていたテーマはありましたか?

「この職業に誇りをもち、愛していればいるほど、一介のインタビュアーである自分がこういう本を出すのは勇気が必要で。だから最初は迷っていたんです。でも、もともと人見知りで、コミュニケーション上手ではなかった私が、仕事でインタビューをしていくうち、人もコミュニケーションもすごく好きになった。その経験を同じように悩む人たちに伝えるのが一番いいと思ったんです。

中でも一番伝えたかったことは、『人と直接交わるっておもしろいことだよね』ってこと。今はSNSもあけれど、生身で交わらないと相手の奥深い魅力とかコミュニケーションのおもしろみって絶対にわからないと思う。仕事でもプライベートでも、『気に入られなきゃ!』『友達にならなきゃ!』とかって大げさに思わずに、『この人にインタビューしてみよう』という気持ちでいたら、もっとコミュニケーションが楽しくなるんじゃないかと思ったんです」

——本を読むと芳麗さんは好奇心がすごく旺盛だと思ったのですが、読者の中には、他人への好奇心が少ないとか、うまく話せなくて怖いとかコミュニケーションに悩む人も少なくないですよね?

「私にも、すごく人に興味がある面と、人と交わるのが面倒くさいっていう面とふたつあります。でも、コミュニケーションをとるのが怖い人って、実は人に興味がある人だと思うんです。だって、人に興味がない人はコミュニケーションだって怖くないし、そもそも悩まないだろうから。だから、この本を読んで、『行動することを恐れない』ことや『自分が楽しいと思うコミュニケーションでいいんだ』と知ってくれたらうれしいですね。

私は、もともと子どもの頃から“もっと自分のことを理解されたい”と強く思っていたので、物書きになりたかったんです。でも図らずもインタビュアーという“人を理解する”仕事もするようになった。そして、この仕事をするうちに、『理解されるよりも、人を理解できる方が愛情で満たされる』ことがわかったんです。私だけじゃなく、人に理解されたいと思うことがコミュニケーションの苦しみの原因になっている人は多いと思いますが、それならまず人を理解する方が大切だよ、と。これができたら、性別や世代を問わず、人は幸せを感じられるし、ひとりで立っていられるようにもなるのかなと思います」


苦手な人にこそ「インタビュアー」 目線で話しかけてみる。

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——本の中で、「コミュニケーションは慣れだ!」という印象的な言葉がありました。でも人って、「より少ない回数でうまくなりたい」のが本音ですよね(笑)。そのコツや裏技はないのでしょうか?

「コミュニケーションが怖いのであればこそ、やっぱり回数をこなした方がいい。そちらの方が実はラクなんですよ。たとえば、日頃はコミュニケーションを避けていて、『この人とは絶対にお話ししたい!』という想いがある人と出会って接したとき、もしうまくいかなかったら深く傷つくじゃないですか。深く傷つくからこそ、その分、立ち直った時にさらに強くなれるとも言えるけど。特に思い入れのない人にたくさん会って慣れるより、思い入れの強い人と会って、失敗して、ちゃんと深く傷つくことのほうが、回数は少なくて済むかもしれないけどね。面倒でも日頃からいろんな人と話してアイドリングしておくのと、いきなり深く傷つくのと……どっちが良いですか?(笑) 私は前者がオススメします。

だって、最初は興味を抱いていなくても話してみたら、実は素敵な人だった、なんてこともたくさんありますからね。たとえば、苦手な上司とのコミュニケーションに悩むモア世代女子もいますよね?」

——はい。とっても多いと思います

「ね。その上司にも、まずは『このおじさん、どういう人だろう?』というインタビュアー目線で話してみる。最初から、仕事の面だけで判断したり、『おじさんと話したくない』と思っちゃうと、好きになるキッカケがないじゃないですか。お茶を入れたときにでも少し話してみると、視野も広がるしコミュニケーションにも慣れて、結果、“人好き”になっていくんです。だからやっぱり数をこなすことで楽しくなってくると思います。

それに、接してみれば、上司は上司で、女子とどう話していいかわからないから、ダジャレとか下ネタとか話しちゃったりするんだろうなって理解も深まる。特に若い女子相手だと『これ言ったらセクハラになっちゃうかも』って、けっこう緊張しているかもしれない(笑)。私も緊張しいなんですが、以前、あるミュージシャンの方に『あんまり緊張感のないインタビュアーよりも、ちょっと緊張しているくらいの方がホッとする』って言われたことがあるんです。みなさんが緊張するのと一緒で、上司も緊張しているのかも。おじさんたちは緊張を悟られたくないからムッとした顔になってるだけで(笑)。コミュニケーションは、お互いが緊張しているんだっていう前提をわかったほうがいいかもしれないですね」

男子との会話を楽しむための “3つのNG”と“好きなこと語り”

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——女子には対男子というか、恋愛のコミュニケーションにも悩みが多いです。たとえば、「初デートで何を話していいかわからない……」とか。

「実は男子のほうがもっと思ってると思いますよ! だって男性っていう生き物は、一般的に会話が得意な人たちじゃないから。自分語りとかしちゃう男子も、何を話したらいいかわからないからこそ、自分のこと話してるのかもしれない。そもそも会話がめちゃくちゃ上手な男子はそんなにいないし、いたとしても口が巧いだけの遊び人だったり、きっとロクなもんじゃないですよ(笑)

だから男女の会話は女子が主導権を握っていいと思う。よく“聞き上手”はモテるといいますが、そのふりをしてもしょうがない。それこそインタビューのように、自分が聞いてみたいことを聞くという意味での“聞き上手”になれればいいと思う。

それから、女子の話はつまらないって言う男子もいるかもしれないけど、それはただ一方的に話しているから。たとえば、『いま夢中になってるドラマの話していい?』って先に予告してみるとか、“反応を見ながら”“思いやりをもって”話をすればいい。そもそも一生懸命話す女子を嫌がる男子っていないと思います。むしろ男子的にはありがたいし、モテると思う! 明るく話を振るとか、一緒に楽しめる方法をリードする女子って本当にモテるんですよ。絶対にルックスより重要。そういう女子が恋愛に困ってるのこと見たことないから断言できます(笑)!」

——でも、「私が話してもつまらないだろうな」と思ってしり込みする女子のほうが多い気が……。

「『自分の話がつまらない……』と思ってるほうが、『自分の話はおもしろい!』と思っているよりいいと思う(笑)。それに、つまらない話と自分では思いながらも、夢中で話す女子ってかわいいじゃないですか。男子は女子が楽しそうだったら嬉しいわけだから。ただ、注意するのは“自慢”と“悪口”だけは絶対に言わないこと! あとは可愛く短くならいいけど、長く聞いてると疲れるから“過剰なグチ”も控える。“自慢・悪口・過剰なグチ”、この3つはNGだとだけ覚えておけばいいと思います。

あとは自分の好きなことを話せばいい。相手が詳しくなくても、『私がなぜ、どう好きなのか』を伝えられるところまで語ったら、相手は楽しいものですよ。例えば私は釣りについてまったく詳しくないけど、『釣りのどこが、どうおもしろいか』をちゃんと教えてくれれば楽しいですもん。

以前モアで対談連載を担当させていただいた女優の蒼井優さんが、『好きなものが好きって語れる人はすごく素敵』と言っていたんです。確かに、人って嫌いなものを語るのは得意だけど、好きなものをどう好きなのかはうまく語れなかったしますよね。だから、蒼井さんの話を聞いたときに、『私も好きなものがいっぱいあるから、人に伝えるときはその好きな理由をしっかり語れるようになろう』って思うようになりました。男女問わず、お互いが好きなものをかっこつけずに、堂々と、語れば語るほど、コミュニケーションは楽しくなるし、関係は深まっていくことは間違いないですから」
(取材・文/堀越美香子 撮影/亀田亮)

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「3000人にインタビューして気づいた!相手も、自分も気持ちよく話せる秘訣」
(すばる舎 ¥1400)
大物俳優から、ミュージシャン、お笑い芸人、一般の方まで、のべ3000人にインタビューした経験をもとに、コミュニケーションの秘訣をまとめた一冊。内気で極度の人見知りだった幼少期から、インタビューの仕事を通じて、「会話上手」「おしゃべり好き」になった著者の秘密はテクニックとは?
よしれい●岩手県生まれ、山形県育ち。大学進学、シンガポール留学、NHK山形放送局のキャスター業を経て、「MORE」でライターとしての活動を開始。人物を掘り下げるロングインタビュー、女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、女性誌、カルチャー誌など、数多くの媒体で執筆している。

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