じつは、家計簿をつけるのが苦手な人にもおすすめなのがキャッシュレス。レシートを保管しなくても、履歴を見れば日々の支出が一目瞭然。家計簿アプリと連携させれば、ほぼ自動で管理できるメリットも!
第3回目の今日は、スマートにキャッシュレス生活を送る山口さん(仮名)にお話を聞きました。

【本日の達人】

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山口まりなさん(仮名・30歳)
●職業:営業・企画
●月収:約25万円
●年収:約300万円
●貯蓄額:約300万円
●キャッシュレス歴:2年

キャッシュレスで憧れの女性像に近づけました♡

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2年前、iPhoneの機種変更でApple Payが利用できるようになったのを機に本格的なキャッシュレス生活をスタートした山口さん。メインで使う「Kyash」や「モバイルSuica」のほか、「三井ショッピングパークアプリ」、「PayPay」、「LINE Pay」、「メルペイ」などメジャーなコード決済アプリをスマホに入れているのだそう。

「メインアプリは2つに絞っていますが、メインアプリやクレジットカードが使えない時のお守り代わりにしています。その代わり、どこにいくら入っているのか見渡せるように、家計簿アプリ『マネーフォワード ME』で管理。キャッシュレスに関する情報は、コミュニティメンバーとして参加している『きんゆう女子。』の勉強会やニュースなどで収集しています」(山口さん、以下同)

現金をほとんど使わなくなったことで長財布から折りたたみ財布へとチェンジ。持ち歩くバッグのサイズまで変わったのだとか。

「お金をおろす頻度が減り、小銭を持ち歩かなくなったので財布がスマートになりました。それをきっかけに、仕事用バッグも大きめのものからトートバッグに、オフ用もトートからケイトスペードのショルダーバッグにサイズダウン。持ち歩くコスメも厳選して、ずっと憧れだった“バッグが小さい人”に近づけた気がします!」

愛用アプリ、拝見します!

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「資産管理系」と「決済系」でアプリを分けて「ファイナンス」フォルダに集約。

「Kyashはコンビニやスーパー、ドラッグストアなど生活費がメイン。1%分が還元されるポイントはそのままアプリにチャージしています。それ以外はモバイルSuica。貯まったJREポイントはいちばん還元率がお得なルミネ商品券に換えて、いいものを買いたい時に使っています。三井ショッピングパークアプリは有効期限のない永久不滅ポイントも貯まるので、ポイントで欲しかったブランドのトートバッグを手に入れました♡」

昨年から二つ折りの財布にチェンジ

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今まで愛用していた長財布に加えて、去年ディズニーストアで二つ折り財布を購入。

「気分やバッグによって使い分けています。財布に入れて持ち歩くカードは、ゴールドセゾンアメックスカードなど3枚ぐらい。といっても基本はアプリで支払うので、ほとんど出番はありません」

キャッシュレス生活のメリットは?

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「もともと荷物が多いので支払いのたびに財布を探すのが大変だったけど、今ではスマホだけで済む日もあって時短につながっていると思います。それから、家計簿アプリのマネーフォワード MEと連携させることで手入力の手間がはぶけて、家計管理がとてもらくになりました。現金メインだった頃は、レシートを2〜3週間放置してしまうと、何に使ったのかを思い出すのが難しかったけれど、今は一瞬。そのぶん時間的な余裕が生まれました」

キャッシュレス生活のここに注意!

「アプリで支払うことがほとんどなので友人と食事に行った際、財布に現金が入っていると思ったら全然なくて(笑)。慌てて割り勘分の金額をPayPayで送金したことがあります。それからは定期的に現金を確認するようになりました。いま困っているのは、持ち歩かないクレジットカードの保管場所。楽天の通販に使う楽天カード、アプリと紐づけた三井ショッピングパークのカード、モバイルSuicaと紐づけているビックカメラVIEWカードなど、常備する必要のないカードをどこに保管するのが安全&スマートなのか頭を悩ませています」
取材・文/国分美由紀