• Q. 生理がきていれば妊娠できますよね? A. 生理がある=妊娠可能とは言いきれません 「妊娠の始まりは、精子と卵子が出会うこと。卵巣から月経周期ごとに無事に排卵されるのは、たったひとつの卵子です。それが月経周期のたびにきちんと排卵されていれば妊娠の第一関門はクリアです。ところが、月経があっても排卵していない『無排卵周期症』のケースもあるため、生理がある=妊娠可能とは言いきれません。排卵されない原因は、ストレスや急激な体重減少、激しい運動などといわれます」(住吉先生、以下同)
  • Q. 妊娠中、食べちゃいけないものってあるの? A. 生ものやナチュラルチーズなどに注意を 「妊娠中は普段に比べて感染しやすい状態なので食中毒などに要注意。未殺菌の牛乳、ナチュラルチーズ、スモークサーモンや生もの、生野菜などに含まれるリステリア菌は髄膜炎や敗血症を起こすことがあります。妊娠中に初めて感染すると赤ちゃんに異常が出ることがあるトキソプラズマも生肉や生野菜で感染するので、生野菜はよく洗い、お肉を含め生ものはしっかり加熱調理して食べましょう。トキソプラズマは猫の排泄物や土にも寄生するので処理時は手袋着用はマスト」
  • Q. 妊娠中は歯の治療NGなんですよね? A. NO! むしろ早めの治療を! 「よくある誤解のひとつですが、まったく問題ありません。歯科治療は、レントゲン検査のほか治療時の局所麻酔や抗生剤投与も含めて妊娠中でも安全に行うことができます。予約や診察の際に、妊娠中であることを伝えておきましょう。それでも不安があるようなら、主治医にじっくり相談してみてください。むしろ歯周病を放っておくと早産につながる場合があるので、デンタルヘルスはとても重要です。放置せず早めに治療しましょう」
  • Q.1 1人目を産んだのは何歳の時? 最も多かったのは27歳で、平均すると26.6歳という結果に。これは、厚生労働省の「人口動態統計」における平均年齢30.7歳と比べると4.1歳も若く、1980年代の平均とほぼ同じ! 25歳までに初産を経験した人の割合はおよそ3人に1人。一方、30歳以上は13.5%程度だった。
  • Q.2 つわりはあった? 実に8割近くがつわりを経験。「水さえ飲めず、生きた心地がしなかった」(33歳・運輸)、「どんな姿勢になっても船酔いしているような気持ち悪さ」(27歳・派遣)、「24時間吐き続けた結果、脱水症状を起こして入院」(28歳・美容)と過酷な経験談ばかり……。

    from 先生
    「程度の差はあれど約75%が経験します。おおむね妊娠16週頃には治まりますが、確実に症状を改善する方法はありません。激しい嘔吐やつばも飲み込めないなど症状が重い人は脱水症状の危険もあるので、我慢せず相談を」
  • Q.3 妊娠中、何kg増えた? 体重増加の平均値は9.36kgで、半数近い45.5%が9kg未満でおさめていた。わずか3kg未満しか増えなかった人がいる一方で、「25kg太った」(29歳・保育士)という人も。妊娠中に変化した体型や体重は、半数の人が「半年以内に元に戻った」と回答。これぞまさに人体の神秘!

    from 先生
    「適正体重の赤ちゃんを前提とした推奨値を見ると、BMIが18.5以下のやせ型なら9〜12kg、標準体型なら7〜12kg、BMIが25以上の肥満型は個人差がありますが5kg前後。妊娠後期に太ると産道にお肉がつくので注意」
  • Q.4 マタニティブルーズになった? 「子育てに不安を感じて涙が出るし、眠れなかった」(30歳・SE)、「とにかく誰にも会いたくなかった」(27歳・福祉)など、半数近くが目に見えない不安やモヤモヤに襲われていた。「夫にイライラして、つらくあたった」(33歳・事務)という声も目立った。

    from 先生
    「出産後、約30%に起きる一過性の情緒障害で、2週間ほどで自然に消えます。2週目以降に気分の落ち込み、重度の倦怠感、不眠、体重減少などの症状が出たら産後うつの可能性あり。産後ケア施設を利用しましょう」
  • Q.5 妊娠中にうれしかったことは? 「成長を感じられるし、一心同体でいられるのがうれしかった」(32歳・公務員)、「胎動を感じた時は言葉にできないくらいの感動があった」(28歳・製造)など、胎動やエコーでわが子の存在を実感する瞬間がいちばん!
  • Q.6 出産時(陣痛)の痛みをたとえると? 「お尻が爆発しそう」(29歳・調理)、「格闘家に思いきり子宮を絞られている感じ」(34歳・主婦)、「思わず野性に戻って雄たけびを上げるくらい痛い」(31歳・事務)と悲痛な声が続出。「実はあまり痛くなかった」(27歳・公務員)という声はなんとひとりだけ!
  • Q.7 妊娠前にしておいてよかったこと、しておけばよかったことは? 「いい雰囲気の旅館やレストランなど、子連れでは行きづらい場所へ夫婦で行けたこと」(33歳・事務)という声多し。また、「わが子とひとつでいられたのは妊娠している間だけ。そう思うと、もっとマタニティライフを楽しめばよかったかも」(31歳・出版)と振り返る人もいた。

    from 先生
    「妊婦さんは疲れやすくてトイレも近く、エコノミークラス症候群や感染症のリスクも。不測の事態に医療機関がすぐに対応してくれるとも限りません。安易な旅行は考え直して新しい家族との想い出を重ねていきましょう」
  • Q.8 出産時、だんなさんに立ち会ってもらった? 7割近くが立ち会い出産を経験しているけれど、分娩室に入ると彼が動揺してしまうケースも多いそう。「事前に後期母親学級に参加すると心の準備がしやすいと思います」(住吉先生)
  • Q.9 子どもを産む前から、子ども好きだった? 出産前は子どもが苦手だったという人も、出産後は9割以上が「わが子は無条件で可愛い」(28歳・主婦)、「出産してから周りの子どもにも興味がわくようになった」(33歳・保健師)と苦手意識を克服できているみたい。
  • Q.10 初めてわが子を見た時の気持ちは? 「初めて顔を見たのに前から知っていたような不思議な気持ち」(34歳・主婦)、「この子がお腹の中にいたんだなとしみじみ」(26歳・福祉)など、待ちに待った初対面の瞬間は、全員にとって喜びと安堵に満ちた幸せな時間に。