DAZZLE20周年記念公演『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』を観てきました。
池袋あうるすぽっとにて現在上演中のダンス公演
DAZZLE20周年記念公演『鱗人輪舞(リンド・ロンド)』
を観てきました。
私がDAZZLEさんの素敵だなと思うところは、ダンスカンパニーでありながら、【ダンス以外の要素がダンスの付属品になっていない】ところです。 ダンスが良ければいい、とか、チームとしてかっこ良ければいい、とかではなく、魅せたいものがまさに”舞台空間そのもの”で、舞台を構成する要素全てに妥協がない。 ”観てくれる人の心が動く、誰も観たことのない表現を作りたい”という主宰の長谷川達也さんの言葉の通り。 観ている人の心を動かす要素が、踊りに限らずいたるところに散りばめられていて、その一つ一つにはっとさせられ、そのこだわりに感動してしまいます。
前回の記事にも書かせていただきましたが、今回の作品には、20周年に相応しいスペシャルな点がいくつか。
①マルチ・エンディング
まずは、DAZZLE公演で初めての試みという、二つの異なる物語の行方を観客が選択し、結末が変わるという「マルチエンディング方式」。私の観た回は初めてレアな方の結末になった日でした。 観る人の楽しさや、客席に漂う緊張感が作品に影響を与えるのはもちろんのこと。演じる側もまた、その日に運命づけられたストーリーを、新鮮にリアルに、心を動かして生きられるんだろうと思いました。 そして何より、”命懸け”。これは色んな意味で。 あれだけ緻密な世界を、2パターン同時に用意してしまうこだわりと、挑戦し続ける姿勢。本当に尊敬です。
②林ゆうきさんによる音楽、初の挿入歌
そしてDAZZLEの世界に欠かせない大きな要素の一つである音楽。担当するのはこれまでも何度もDAZZLEの楽曲を手がける林ゆうきさん。 ストロベリーナイトやリーガルハイの音楽も担当されている方です。 ”鱗人輪舞”の世界のために作られた音楽、しかも、エンディングによってそれぞれ異なり、更には初の挿入歌まで。 ジャンルに縛られることなくシーンをより濃くするために効果的な音楽と、結末を迎えた後に心に響く歌声と歌詞。そしてそこに合わさるダンスが本当に素敵でした。
今週日曜日まで池袋あうるすぽっとにて上演中のこの公演、なんと23日(日)17時〜の千秋楽がFresh! by abemaTVにて生中継されるんだそうです。
ダンスの世界は奥深いです。そして妥協しない限り限界はありません。だから好きです。そして進み続けられる方達、その世界を魅せて下さる方達を心から尊敬します。 純粋なエネルギーで走り続ける人達にしか見えない景色、描けない世界があるのだろうと思います。20年の歴史を持ちながら、”次の10年”を見据えていらっしゃるDAZZLEの皆さんが本当に素敵です。 観に行けて幸せでした* 有難うございました☺︎