Sexy Zone 僕らにしか見えていない景色へ

それぞれの魅力を発揮しながら快進撃を続けるSexy Zone。この冬は念願のドーム公演の開催も決定!! 全力を注ぎながら前進する彼らの魅力を“素顔の自分”から“アイドルの自分”まで、その両面を深掘り。そこから見えてきた、今の彼らが目指し見据えている景色。

Sexy Zoneプロフィール

Sexy Zone
2011年デビューの国民的アイドルグループであり、本誌では「セクゾトイロハニホヘト。」が好評連載中。デビュー以来の念願であるドーム公演「セクシーゾーン ドームツアー2022ザ・ハイライト」が、12月16、17日に東京ドーム、24、25日に京セラドーム大阪にて開催決定!

Sexy Zone ――選んできた道、進んでいく道。

デビューの頃から抱いていた「いつかドームで単独公演がしたい」という夢がついに現実に。東京ドームと京セラドーム大阪での公演を控えた彼らが語る「今のセクゾ」、「これからのセクゾ」。

「ジャニーズのアイドルである」 僕たちはその事実に胸を張り誇りを持って生きている

――今回はSexy ZoneがMOREの表紙をジャック。その表紙も皆さんにプロデュースしていただき、すでに素敵な表紙になりそうな予感がしています。ありがとうございました!!

松島 いやいや、僕らも楽しみながら挑戦させてもらいました

佐藤 ちなみに、菊池さん。ちゃんとお仕事していました?(笑)。

中島 ポージングに関しては「ご自由に」。菊池さんから指令が飛んでくることなく撮影終了しましたけど(笑)。

菊池 いや、やったよ。ちゃんと言ったよ。松島がカメラの前でクールな表情をつくり始めた時に「これです、さっき僕が言っていたのこれです!!」って、モアスタッフの皆さんに大きな声で伝えましたよ(笑)。

――補足をさせていただくと、菊池さんは撮影前にした個別インタビューで「松島はやわらかさが魅力なのにカメラの前で決めてしまいがち。今回の撮影では、ナチュラルな感じを大切にしてほしい」とおっしゃっていて……。

松島 あれ、そういうことだったの!? だったら、僕に直接言ってよ!! モアの皆さんにお伝えする前に(笑)。

菊池 いやいや、どんな時も「ご自由にどうぞ」。それが僕のプロデュース方法ですから(笑)。
メンバーが語るそれぞれの
――それぞれのアイドル論については個別インタビューで答えていただいたのですが。Sexy Zoneとして、グループとしてのアイドル論については皆さんはどんな美学を持っているのか。それも教えてほしいです。

菊池 “グループとして”と言いつつ、そこもやっぱりメンバーそれぞれのビジョンがあると思うんですけど。僕の中では、アイドルって、=ジャニーズなんですよね。そして、そこには自分なりの哲学もあって……。世間では「ジャニーズっぽい」という言葉をよく耳にするし、僕たちもその言葉を投げかけられたことは何度もある。でも、ジャニーさんって、人と同じことがイヤだし、同じものをつくるのも嫌いで。「っぽい」とまとめられるほど同じことはしていないんだよね。

中島 うん、それはすごくわかる。

菊池 つまり、その「ジャニーズっぽい」は周りが感じている、あくまでイメージにすぎなくて。“常に新しいことを探求していく姿”こそが本当のジャニーズの姿であるというか。

松島 バラエティ番組で全裸になったり、「ジャニーズのタブーを破った」と言われがちだけど。そういう意味では、いちばん「ジャニーズっぽい」のは風磨君なのかもしれない(笑)

菊池 いや、実は自分でもそれは思っている(笑)。僕は嵐さんに憧れてジャニーズ事務所に飛び込んで。今も昔も(櫻井)翔くんを尊敬しているんだけど。だからこそ、翔くんの真似はしちゃダメだぞと自分に言い聞かせている。ほら、好きだから、気を抜くと寄ろうとする自分がいるから(笑)。でも、それはジャニーさんや先輩方が築いてくれた道に背くことになるからね。
佐藤 さっき、ライターさんからこんなことを聞かれたの。「今のSexy Zoneを何かひとつの言葉で表現するなら、佐藤さんはどんな言葉を選びますか?」って。そこで僕が答えたのが「Sophisticated(洗練された)」だったんだよね。洗練とは、練り直し、洗い直し、よりよいものにすること。仲間と力を合わせながらさらによいものを、新しいものを、驚いてもらえるようなものを、みんなに届ける。それはまさに今の僕らがやっていることであり、ジャニーさんがずっとやってきたことでもあるんだよね。

中島 誰かの真似をするのではなく、自分だけのアイドル像を探求していく。それもジャニーさんが僕たちに教えてくれたこと。

松島 結果、ここに集まったのが、これまた個性の強い5人で(笑)。

中島 今のSexy Zoneはメンバーひとりひとりが自分の個性を武器に、それぞれが道を切り開き、自分のプロジェクトを抱えている。舞台やドラマ、映画にCMにも出させていただいたりと、いろんな場所で活躍している。各々が映画や物語の“主役”になるような、そんな最強メンバーがひとつのグループに集まっている。今はお休みしているマリウスも含めてね。これって、すごいことだと思うし、それこそが結成12年目の“今”のSexy Zoneの魅力でもあり、強みでもあるんじゃないかな。
自分たちだけじゃない ドーム公演はみんなの夢だった
――そんなメンバーの活躍も伴い、注目度がグングン上がるばかりのSexy Zoneですが、今年の冬にはついに初めてのドーム単独公演の開催が決定。横浜アリーナのステージでそれを発表した際には大きな歓声が上がり、観客席のあちこちで涙するファンの姿が。メンバーはもちろん、応援してくれるファンの皆さんも、この日を待ち続けていたんだなと強く感じ感動しました。

佐藤 ずっと前から「いつか、みんなを連れていく」と約束していたのに、時間がかかってしまいました。それだけに、報告できたのがすごくうれしくて

松島 実は発表した日、勝利は体調を崩してお休みしていて、会場に来ることができなかったんですけど。「自分がいなくても、今日ここでファンのみんなに伝えるべきだ」と言ってくれたんだよね。ネットをはじめ、いろんな発表のしかたがあるとは思うんだけど「やっぱり最初の報告はずっと応援してくれているファンのみんなの前でするべきだ」って。

――皆さんにとってドーム公演はやはり特別なものなのでしょうか?

中島 この仕事をしているからには「いつかあのステージに立ってみたい」っていう、確実に大きな目標のひとつではありましたよね。

菊池 単純にひと言で表現すると「でっかい会場」なんだけど。そこにたどり着くのは簡単じゃなくて……。僕たちだけじゃなく、今のスタッフさんはもちろん、過去に携わってくれた方々含め全員が目指してきた場所でもあったから。その思いが叶ったことがすごく大きくて。一緒に仕事をする中で、夢や目標みたいなものはきっとそれぞれにあると思うんだけど。全員が全員、一緒に目指す同じ場所ってほかは少ないというか。だからこそのうれしさみたいなものもあったりして。

中島 自分たちだけじゃない。スタッフさんの思いも、ファンのみんなの思いも、たくさんの人たちの思いを背負いながら立つ。ドームのステージはそういう場所なんだと思う。

松島 そのステージからはどんな景色が見えるんだろうね。

中島 この間、松島と東京ドームに行って、とあるアーティストさんのライブを観たんですけど、その時も話したんだよね。「どんな景色が見えるのかな」、「緊張や不安もあるけどワクワクするね」って。

松島 ジャニーズJr.時代に先輩のバックで踊ったり、年末の『ジャニーズカウントダウン』に出演したり……。一応、ドームのステージに立ったことは今までも何度かあるんだよね。ただ、自分たちだけの単独ライブとなると、それとはまた違うものをきっと感じるだろうし。

佐藤 まあ、そう言いながら、聡ちゃんはドームでも客席にいるみんなの顔をひとりひとり見てしまうんだろうな。で、そこに夢中になるあまりまた振付けを忘れたりするんだろうな(笑)。

中島 決して悪いことではないんだけど、ちょっと心配だよね。ドーム広いから、お客さん多いから(笑)。

松島 そんなことない!! と言いたいところだけど、自分でもどうなっちゃうのか予想がつかないから。うれしさのあまり舞い上がっちゃうかもしれないから。いざという時は、皆さん、フォローよろしくです(笑)。
いちばん大事なのは場所じゃなくみんなの前に立ち続けること

やりたいことはまだまだたくさんある。僕たちはまだほんの少ししか夢を叶えることができていない

佐藤 京セラドーム大阪での公演は12月24日と25日。Sexy Zoneとしてクリスマスにコンサートをやること自体、実は今回が初めてなんだよね。メンバーやファンのみんなはもちろん、Sexy Zoneのチームでクリスマスを過ごせるのも、個人的には楽しみにしていて。

松島 え、クリスマスプレゼント交換とかもやっちゃう??

佐藤 あ、それは大丈夫(キッパリ)。もしも、プレゼントをあげたいのならば各自郵送で。目の前で渡しているのとか見ちゃうと「オレもやらなきゃ」の気持ちになっちゃうから。そこは、見えないところで物流の力を使ってやってもらえれば(笑)。

――ははは!! 公演はもちろん舞台裏の楽屋も楽しいことになりそうですね。ちなみに、今回、ドーム公演という夢がひとつ叶うわけですが。それに代わる次の目標みたいなものはすでに皆さんの中にあったりするんですか?

佐藤 それぞれにはあるんじゃないかな。「次は国立競技場で!」と思っている人がいるかもしれないし、「5大ドームを目指す!」という人もいるかもしれない。コンサートのことだけじゃなく「こんな楽曲をやりたい」という思いもそれぞれあるだろうしね。

松島 「それぞれ、いろんな夢を持っていてもいい」、それが僕たちらしい夢の掲げ方でもあるというか。

中島 ひとつ言えるのは「まだまだ、やりたいことはいっぱいある」ということ。夢をひとつ叶えるとしても、それはまだ序章。僕たちの道はまだまだこれからも続いていくわけですから。

菊池 今回、ドーム公演という夢を叶えるけれど、来年、再来年もやれるとは限らない。続けて公演できるような自分たちにならなきゃという気持ちもあるし。本当、挑戦はまだ始まったばかりで、これから乗り越えなきゃいけないこともたくさんあると思うんですよ。だからこそ「Sexy Zoneが目指す場所は?」と聞かれたら、その答えは「お客さんの前」になるんだと思う。会場の大きさも大事だけど、それよりも大事なのが、どんな時でも、どんな会場でも、応援してくれる人がいる限りその人たちの前に立ち続けること。「お客さんの前に立つ」って当たり前のように聞こえるけど、全然当たり前じゃないですからね。だからこそ、そこを目指しちゃんと叶えていけるグループでありたいなと。これからも、その気持ちを忘れずに進んでいけたらいいなと思っています。

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取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年1月号掲載