女性におすすめの小説23選 - 心を揺さぶる名作家たちの傑作を総まとめ

【2021最新】女性が読んでおもしろい小説は? おすすめ本特集

思わず世界観に入り込んでしまう、名作家たちの23作品をご紹介。希望を与えてくれる物語やジェンダー小説、恋愛ストーリーや短編集など、女性におすすめの小説をピックアップ。お気に入りの一冊に出合えるはず♪

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女性におすすめの小説【1】『その扉をたたく音』瀬尾まいこ

働く女性におすすめの小説『その扉をたたく音』瀬尾まいこ
夢を捨てる時はいつなのか。捨てられなかったものは、本当に夢だったのか。ミュージシャンの道を諦めきれず、ダラダラと過ごしていた本書の主人公・宮路は、老人ホームから聴こえてきたサックスの音色に誘われ、ホームに通うようになる。そこで出会った入居者たちの“生きる力”と音楽が持つ優しさに、「自分の足で立つ」とは何かを教えられる。(集英社 ¥1540)

女性におすすめの小説【2】『コンジュジ』木崎みつ子

働く女性におすすめの小説『コンジュジ』木崎みつ子
自分を救い出してくれる存在——それはいつも現実世界のものとは限らない。主人公のせれなが小学生の頃、母は彼女の誕生日に出ていき、父は2度も手首を切った。少女がひとりで向きあうにはあまりに過酷な現実がそこにあり、せれなはしだいに、今は亡き“推し”に救いを求めるようになる。自分を必死に守るせれなの姿に胸が締めつけられる物語。(集英社 ¥1400)

女性におすすめの小説【3】『肉体のジェンダーを笑うな』山崎ナオコーラ

働く女性におすすめの小説『肉体のジェンダーを笑うな』山崎ナオコーラ
授乳できるのは女性だけ、平均的に男性のほうが腕力は強い。ジェンダーについて考える時、どうしても肉体的な面で性別は超えられないと思う瞬間がある。本作は、そんな“性差”が減った未来を描いた、ジェンダー小説だ。もしも「父乳」が出たら? 妻が怪力になったら? 性別からの解放とそこで生まれる優しさに、希望をもらえるはず。(集英社 ¥1600)

女性におすすめの小説【4】『優しい暴力の時代』チョン・イヒョン〈訳〉斎藤真理子

働く女性におすすめの小説『優しい暴力の時代』チョン・イヒョン〈訳〉斎藤真理子
父親の元恋人に大事な亀を託される介護職の男性、10代の娘・息子に子供ができて戸惑う母親たち、いつ関係が壊れてもおかしくないと思いながら空虚な時間を引きのばしていく夫婦。この短編集で描かれる人たちは、優しさの中に潜む暴力性をときに受け止め、ときに諦める。すぐ隣にあるような日常を切り取ったその描写に、必ず引き込まれる。(河出書房新社 ¥2200)

女性におすすめの小説【5】『スキマワラシ』恩田 陸

働く女性におすすめの小説『スキマワラシ』恩田 陸
古いものに触れると過去が見える弟・散多と、古道具店を営む兄・太郎。廃ビルに現れる「白いワンピースの少女」の“都市伝説”を耳にした兄弟は、しだいに亡くなった両親にまつわる謎に迫っていく。名建築に秘められた物語や、古いものにまつわる怪談など、サイドで描かれる要素も興味深い。忘れていたものを思い出させてくれるような小説。(集英社 ¥1800)

女性におすすめの小説【6】『持続可能な魂の利用』松田青子

働く女性におすすめの小説『持続可能な魂の利用』松田青子
セクハラを訴えたことで追い詰められ、敬子は30代で無職になった。もし同じ場面に遭遇したら、悔しいけれど同じ選択をする女性も少なくないかも。でも、この小説の女性たちは強い。同僚の歩は「私が倒す」と、男をにらみつける。いつからか我慢するようになった“おじさん社会”への怒りを、彼女たちは気持ちいいほど爆発させてくれる。(中央公論新社 ¥1500)

女性におすすめの小説【7】『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』彩瀬まる

働く女性におすすめの小説『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』彩瀬まる
特別美味なわけではないのに忘れがたい味、ありませんか? 本書に詰め込まれたのは、そんな記憶にしみついた味にまつわる6つの物語。食べることは楽しくておいしいことだけど、ときに苦しさや寂しさ、悲しさに耐えるために必要なことでもある。本書を読み終えた時、“頭が悪くなりそうな”ピザが食べたくなるのは、きっと私だけではないはず。(祥伝社 ¥1400)

女性におすすめの小説【8】『まっくろいたちのレストラン』島本理生〈絵〉平岡 瞳〈編〉瀧井朝世

働く女性におすすめの小説【8】『まっくろいたちのレストラン』島本理生〈絵〉平岡 瞳〈編〉瀧井朝世
主人公の「いたち」は、牙を気にして隠れるように生活している。そんな彼に殻を破らせたのは、恋をした相手「うさぎ」だった。自分の見た目を気にする人は、きっと多いはず。だからこそ、自身の本当のよさに気づいてくれたのが恋をした相手だったら、どんなに素敵だろう。そんな妄想で、見た目だけの自分磨きをしばし忘れさせてくれる一冊。(岩崎書店 ¥1500)

女性におすすめの小説【9】『ドミノin上海』恩田 陸

働く女性におすすめの小説『ドミノin上海』恩田 陸
幻のお宝をめぐって上海の一流ホテルに集まったのは、お宝を高値で売ろうともくろむ骨董商にその行方を追う香港警察、ゾンビ映画を撮影する面々、有名な彫刻家などクセの強い人たちばかり。さらには上海動物公園から逃げ出したパンダに、成仏できないイグアナまで集結したその瞬間、運命のドミノは倒れだす。読み終えた後の爽快感がたまらない! (KADOKAWA ¥1700)

女性におすすめの小説【10】『星月夜』李 琴峰

女性におすすめの小説『星月夜』李 琴峰
家族と距離をおくために日本の大学で日本語教師をする台湾人女性と、日本で研究者を志すウイグル族の女性との恋を通して、政治やセクシュアリティ、家族問題を描いた小説。異言語に戸惑いながらも、しだいにふたりだけの共通言語が生まれ、心を通わせていく姿に不思議な感傷を覚える。台湾出身の著者ならではの、美しい言葉の物語に浸ってほしい。(集英社 ¥1500)

女性におすすめの小説【11】『さいはての家』彩瀬まる

女性におすすめの小説『さいはての家』彩瀬まる
老人ホームの隣にある、古い借家。そこには年の差カップル、ゲイではない男ふたり、親の決めた結婚から逃げたアラサーの女性とその妹など、何かから“逃げた”人たちが住みつく。庭の植物や残された持ち物、傷だらけの柱だけが知っている、それぞれの闇と光。居場所を見つけ、行き先を探し始める彼らに、いつの間にか心を奪われる連作短編集。(集英社 ¥1500)

女性におすすめの小説【12】『御社のチャラ男』絲山秋子

女性におすすめの小説『御社のチャラ男』絲山秋子
どこにでもいる「チャラ男」。誰もが疎ましく思うのに、その存在は無視できなくて……。ある食品会社のチャラ男こと、三芳部長の周りの人々が語り出した胸の内の内の、そのまた内。あぶり出しのように浮かび上がるのは、男の滑稽な哀しさと、女の理不尽な生きづらさ。でも、読み終わる頃には弱さを許され、強さを得られる。働く人への新型応援小説。(講談社 ¥1800)

女性におすすめの小説【13】『如何様』高山羽根子

女性におすすめの小説『如何様』高山羽根子
平泉貫一が戦争から復員した。妻・タエと、貫一の父母が彼を出迎えたが、その姿は別人のように変わっていた。続く出奔、失踪、そして贋作の仕事。真と偽の意味を考えずにいられない表題作と、短編『ラピード・レチェ』を収める。

東京・世田谷の坂道、黒い蟻、白あん最中、緑の庭。夏の光に照らされて物語が始まる。戦争から帰ってきた平泉貫一という男にまつわる話が、本人不在のまま進んでいく。実の父母さえ息子だと気づかぬほどに様変わりして帰還した水彩画家。出征と前後して籍を入れた妻は、もとより彼の顔を知らない。あれは別人だ、本人だ、という証言が集まる。《『あれ』で変わらなかった人間が、日本にいるんですかねえ》と、戦争を語る女がいる。本物とは、偽物とはなんなのか? 真実が人を幸せにし、虚偽はそれを壊すのか? 読み進めるうち、真と偽は対立項ではなく、隣りあって、ときには重なりあってあるものなのかもしれない、と考えはじめてもう一度最初から読み返したくなる。(朝日新聞出版 ¥1300)

女性におすすめの小説【14】『本物の読書家』乗代雄介

女性におすすめの小説『本物の読書家』乗代雄介
本を読むこと、読書家であること、誰が書いたものかを考えること。デビュー以来、企みと引用に満ちた美しい文章で、たびたび文学賞候補に挙げられる気鋭による2冊目の単行本。『未熟な同感者』との2編を収める。

《川端康成からの手紙を後生大事に持っているらしい》という噂のある大叔父にお供して、茨城へ向かう「わたし」。電車に乗りあわせた謎の男や大叔父との、数時間のやりとり。読書家の言葉の応酬にはミステリーの香気さえ漂って、ここでもまた真と偽が交錯する。(講談社 ¥1600)

女性におすすめの小説【15】『遠の眠りの』谷崎由依

女性におすすめの小説『遠の眠りの』谷崎由依
昭和の初め、福井に「少女歌劇団」があった。農家に生まれ、女工として働き、雑誌『青踏』によって婦人解放運動に出合う主人公。歌劇団で働く少女の目に映った遠い過去が、鮮やかに現代へと接続される長編小説。(集英社 ¥1800)

女性におすすめの小説【16】『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学』パオロ・コニェッティほか〈編〉関口英子ほか

女性におすすめの小説『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学』パオロ・コニェッティほか〈編〉関口英子ほか
カバーを飾る水彩画が、文学という世界の果てしない広がりを予感させる。優しいタイトルに心が安らぐ。1940年代から80年代まで、生まれた年もイタリア語との関係もさまざまな13人の作家による15の物語。(国書刊行会 ¥2400)

女性におすすめの小説【17】『言の葉は、残りて』佐藤 雫

女性におすすめの小説『言の葉は、残りて』佐藤 雫
第32回小説すばる新人賞を受賞した歴史恋愛小説。「骨肉の争いで滅びた」という荒々しい源氏のイメージとは対照的に、穏やかに和歌を詠んでいた若き将軍——源実朝には、弱さを覚えていた人も多いのでは。しかし本作で描かれた、「武の力ではなく言の葉の力で世を治めたい」と願った実朝の心の中、そして夫婦愛には、胸が締めつけられるはず。(集英社 ¥1650)

女性におすすめの小説【18】『生命式』村田沙耶香

女性におすすめの小説『生命式』村田沙耶香
芥川賞受賞作『コンビニ人間』で日本と世界を驚かせたずっと前から、村田沙耶香は当たり前のいびつさを見つめて、小説に書きつけてきた。この10年間に執筆された作者自選の12編を収める。

食と文化、家族の形、セックス、性格という不可思議なもの、当たり前とされてきたものたちを根底から疑ってみる12の短編は、小説を読む楽しみで満たされている。《私たちの快楽は私たちのもの》という小さな宣言は、現代を生きる人間への祝福だ。ちなみに、作者が“食”に対する飽くなき野望について話していたのは『おあとがよろしいようで』第11話。漫画家が、作家たちに「死ぬ前に、なに食べたい?」と聞いてまわったエッセイ漫画は、この小説のよき副読本になってくれそう。(河出書房新社 ¥1650)

女性におすすめの小説【19】『トリニティ、トリニティ、トリニティ』小林エリカ

女性におすすめの小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』小林エリカ
2020年の東京という、ごく近くにある未来を舞台にした長編小説。「目に見えざるもの」の怒りが人々を動かし、世界が刻々と姿を変えていく。時間も空間も軽やかに飛び越えて未来の姿を描き出す、美しくも恐ろしい物語。

舞台は2020年の夏。東京で開催されるオリンピックを目前に、街は喧騒と暑さ、聖火を待ち望む空気に彩られている。光に惹かれ、火に魅せられた人間。赤い血に連なる母と娘。遠い記憶と黒い石。作家が自らの指に火をともした(!)この本のカバー写真が、夜明けの光のような神聖さで誘いかけ、リズミカルでコミカルな筆致が熱を描いて迫りくる。(集英社 ¥1700)

女性におすすめの小説【20】『人間』又吉直樹

女性におすすめの小説『人間』又吉直樹
作者は複雑さを愛している。若者、かつての若者、愛と友情、芸術と日常が矛盾し変化するそのままの姿で書きつけられる。38歳の語り手と、ふと甦る遠い時間。《人間をやるのが下手》な人間を描く長編小説。(毎日新聞出版 ¥1400)

女性におすすめの小説【21】『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ〈訳〉中嶋浩郎

女性におすすめの小説『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ〈訳〉中嶋浩郎
そぞろ歩きのように思いは流れ、雑記のように小説は進む。イタリアのとある町に住む、《孤独でいることがわたしの仕事》という女性の静かな物語。日差しと愛の温かさを感じる『日だまりで』は特におすすめ。(新潮社 ¥1700)

女性におすすめの小説【22】『神前酔狂宴』古谷田奈月

女性におすすめの小説『神前酔狂宴』古谷田奈月
結婚式場という《幻事業の幻製造サイド》を舞台に、虚飾と違和感と快感とユーモアが入り混じりつつ物語は進む。歴史、平成、家族、愛と友情。スピード感のある文章に乗っかって真理の気配を探しにいく。(河出書房新社 ¥1600) 

女性におすすめの小説【23】『キャット・パーソン』クリステン・ルーペニアン〈訳〉鈴木 潤

女性におすすめの小説『キャット・パーソン』クリステン・ルーペニアン〈訳〉鈴木 潤
全米のSNSでバズった表題作をはじめ、人の欲望のその先を描いて、読み手の心をざわめかせる12編。《世界は見せかけよりもずっとおもしろい》し、人の心は黒くて、弱くて、恋もして、ときどきスパークする。(集英社 ¥2100)

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