20代女性の転職まとめ(2019年夏版)

有効求人倍率が1.63倍を記録し、かつてないほど転職への機運が高まっていることを知っていますか? 2019年夏にピークを迎えるともいわれる転職について、あらゆる角度からリアルな事情を探りました!
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[目次]
  1. オリンピック前がチャンスってホント!? 転職最新ジャーナル
  2. 給与明細で見えてくる! 転職のリアルBefore→After
  3. 転職した300人に聞きました! 実は“後”が大事! 実際、変わってみて……どうでした?
  4. “そうだ、仕事変えよう”と思ったら…… 初めての転職 10のチェックリスト
  5. 実際に転職をした20代女性にインタビュー

※それぞれ掲載時の情報です。


【2019年夏の最新転職事情】オリンピック前がチャンスってホント!? 転職最新ジャーナル

働き方を考えるうえで知っておいてほしい最新トピックを転職のプロが解説!

——— 教えてくださった方々 ———
『ハナマルキャリア総合研究所』代表取締役 上田晶美さん
『リクナビNEXT』編集長 藤井 薫さん
『リクルート キャリア』プロダクトマネジメント部部長 大西哲朗さん

オリンピック前、好景気の今がチャンス!

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オリンピック前の好景気に加え、社会の構造的な人材不足により、この10年で女性の転職決定者数は4倍以上に増加。

「急激な人口減少による人手不足から、働く人の価値が高まることで転職はより身近になり、チャンスも広がっています。また、『生涯現役』を望む人が増え、“長く輝き続ける”ことが重視される時代だからこそ、スキルをアップデートしたり、新しいキャリアを手に入れたりすることが重要に」(藤井さん)

一方で企業の平均寿命は短命化の一途をたどり、2020年には20年を切るというデータも。企業の寿命を20年、自分のキャリアを50〜60年と考えれば、誰もが転職を経験する時代といえる。時短やダブルワークを推奨している「働き方改革」の波に乗り、まずは平日夜や休日を使ってリサーチすることから始めて。

「不安な人は、『ダブルワーク』、『転職』などのハッシュタグをSNSで検索し、情報収集してみて。転職を考えるにはベストなタイミングなので、必要以上に怖がるのはナンセンス。ただし、いきなり会社をやめるのはNGです!」(上田さん)
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※出典:リクルートキャリア「企業人事600人に聞いた 2019年度中途採用人数の計画」

企業の中途採用計画を見ると、半数が「同等」、業種によっては35%以上が「増やす」と回答。「減らす」という回答が最も少なかったのは、急成長中のIT・情報通信系。

働く女子にこそ気にしてほしい「AI」との関係

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私たちが働くうえで、「AI」は避けて通れないキーワード。

「人間とAIが一緒に進化する“共進化”が当たり前となる時代に向けて、現在、社会全体がシフトしています」(藤井さん)

結婚や出産、育児といったさまざまなライフイベントを経験しながら、最低でも残り30年以上働くことを考えると、未来のキャリアを切り開くためには“専門性”が不可欠に。

「事務や経理など、これまで女性が担うことの多かった仕事はAIに移行しがちなので、AIとどうつきあうかが未来へのカギ。たとえば事務なら、資格を取って金融事務のスペシャリストを目指す、あるいはPCやネットなどのデジタルスキルを強化してAIを“使う”側に立つというのもいいですね」(上田さん)

どんな専門性を持つにせよ、語学力もますます重要になる。

「英語は話せて当然の時代。世界各国の経済成長率から考えると、今後はさまざまな業種でベトナム語やヒンディー語などの需要も高まるでしょう。技能実習生が増えることを考えると、日本語教師を目指すという選択肢もあります」(上田さん)
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※出典:総務省「平成29年通信利用動向調査」(2018)

今後、AIの普及が進んでも「業務遂行能力」や「企画発想力」といった働くうえでの基礎的な能力は変わらず重視される。ただ、AIが苦手とする調整や気配りといった、より人間らしい「対人関係能力」も重要に。AIを活用する側に求められる情報・通信スキルを習得しておくのもおすすめ。

“越境転職”という選択を知っていますか?

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近頃話題の「越境転職」とは、経験ずみの業界や職種、地域といった壁を越えて、自身の新たな成長を目指す転職のこと。

「目に見えないものを売る『サービス経済化』が進み、企業は生き残るために新たな市場を開拓する必要があります。そこで求められるのが異業種・異職種の人材なのです」(藤井さん)

たとえばSNSでのPRが得意な人、子育て中の母親のニーズを敏感にキャッチできる人など、既存の職種の枠を越えた採用が広がるという。しかし、そこに気づけている人はごくわずか。

「今までは越えるのが難しかった“業種”という壁がとけ始めたことで、モア世代に大きなチャンスが広がっています。けれど、転職する際には現職と同じ業界や職種で検索してしまう人がほとんど。ジャンルは違っても、必要とされるスキルがあるケースも多いことを知ってほしいですね」(藤井さん)

これまで特に重要視していなかった自分のスキルが、今までと違う業界や職種へ“越境”することで、新たな才能として開花する可能性大! これまでの経験に縛られない視点が重要に。
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※出典:リクルートキャリア「リクルートエージェントの転職決定者数の分析」

10年前と比較すると、異業種への転職は約3倍と、同業種への転職より増加傾向にあり。また、『スタッフサービス』では、社員として無期限で雇用した人材を企業に派遣する、「無期雇用派遣」と呼ばれるサービス「ミラエール」を実施。事務職未経験でも、研修でOAスキルやマナーを学んでから働ける。

転職サイトでも進んでいる! パーソナライズ化

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“業種の壁”をとかして採用したい企業と、そこに気づいていない個人を結びつける転職サイトも、パーソナライズ化が急進。

「働き方の多様化により、転職サイトのあり方も“100人100色”に対応できるよう変化しています。『リクナビNEXT』では、登録情報や閲覧履歴、情報チェックにかけた時間といったさまざまなデータをAIが分析し、ひとりひとりに寄り添って最適な情報を提案するシステムを新たに構築しました」(大西さん)

こういった転職サイトは、自分の強みや市場における価値を客観的に分析するのが苦手な人にとって心強いのはもちろん、自分のキャリアに興味を持ちそうな企業も提案してくれるので、検索だけでは気づけない企業との出合いも期待できる。

「使うほどに情報が蓄積されてAIが学習し、より個人の志向に合った情報が提供されるようになるので、マッチング効果も高いといわれます。一方で、転職サイトに登録し、比較検討したうえで転職をやめるという選択もありです。自分のキャリアを客観視するツールとして活用してほしいですね」(大西さん)
リクナビNEXT
社会人の約6人に1人が登録している日本最大級の転職サイト『リクナビNEXT』。自分の強みがわかる「グッドポイント診断」や「転職成功ノウハウ」、企業との面接日程を円滑に調整する「スグ面」など充実のコンテンツ。
MAPウーマンキャリア
プロのコンサルタントが無料サポートする20代女性専用転職エージェント『MAPウーマンキャリア』。入社がゴールではなく、将来的なキャリアプランを見据えたうえで、女性の活躍に積極的な企業の求人を中心に紹介してくれる。
♡最新号の試


【2019年夏の最新転職事情】給与明細で見えてくる! 転職のリアルBefore→After

仕事が変われば当然、給与にも変動あり。転職して上がった人、下がった人、それぞれの“変化”について聞かせてもらいました。

たとえ手取りは下がってもプライベートを重視できる環境を求めて転職(大川彩乃さん・27歳)

週4勤務、非正規雇用公務員の給与明細を拝見! 「転職して収入減。でも自由な時間が増え、習いごとにも通えるので満足しています」
5月から公務員として働き始めた大川さん。年に1回、契約更新する非正規雇用のため、年収は約50万円ダウン。それでも「満足です」と話す理由は時間と心に余裕ができたから。

「前職は内勤の事務でしたが、みなし残業が多いし、土曜日も出勤するなどほかの会社と比べて休日も少なくて。有給も使いづらいし、ぼんやりと転職を考えるようになりました」

入社4年目の秋、「このまま同じ時間を使ってキャリアを重ねるなら、違う働き方をしたい」と転職を決意。

「その頃、知人から非正規雇用の職員募集について教えてもらって。週4日勤務だから収入は減ったけれど、その分自由な時間が増えて習いごとにも通えるので満足です。職場の雰囲気もいいし働きやすい制度も整っているので、スキルアップのために勉強して正規職員を目指そうと思っています」

専門知識の習得とやりがいを最優先したら給与もUP! 自分の時間も余裕もできた(吉岡結衣さん・27歳)

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「証券会社の営業で、10年目の先輩が自分と同じ仕事をしているのを見て、将来のキャリアが思い描けなくなりました」と転職のきっかけを語る吉岡さん。3年は働くつもりだったが、2年目で転職サイトに登録し、ひそかに転職活動を開始。何社か最終面接まで残ったものの、環境や条件が折り合わずに迷っていたところ、エージェントから引き抜きの連絡が。

「面白さを感じていた投資に携わる仕事で、専門知識も身につけられる、と紹介されたのが今の銀行でした。いきなり倍近くも給料が上がって戸惑ったけれど、調べてみたら業界&キャリア的に一般的な額だと知り、前職が安すぎたのだと気づきました。資格取得の資金を貯めつつ、国内旅行や親孝行もできるようになったのがうれしい! 現職は3年目なので、6年目の30歳になったら次のキャリアを考えて動くつもりです」

最初の3〜4年でスキルアップ。その後はライフイベントを見越して、安定した企業へ転職(金谷由美さん・25歳)

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新卒でライフスタイル系のPR会社に入社した金谷さんは24歳の時、創業間もないスタートアップ系のPR会社へ転職。

「1社目は営業から企画、実施までをひとりで担当できたので、基本的なスキルを身につけたら転職しようと考えていました。タイミングよく、幅広いクライアントを取り扱う知人の会社から声をかけられ、短期間で幅広い経験を積むことを目的に『1〜2年でやめます』と宣言してから2社目に入社」

転職後は業界内の人脈が広がり、年収も60万円アップ。副業としてライターをする時間的な余裕も生まれたが、入社時の宣言どおり、この夏から3社目に移る予定だそう。

「経験も積めたし、交際中の彼と結婚の話も出てきたので、安定していて産休・育休制度も整っている同業他社に転職します。年収は少し下がるけど昇給制度があるので問題なし!」

女性特有の人間関係に疲れ果て、シフト制で安定している企業内保育所の保育士に(田辺佳代さん・24歳)

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「続けたかったけれど、心身の限界でした」と話す田辺さん。

「ただでさえ低賃金な業界なのに、他園と比べて年収が10万円ぐらい低いし、昇進しても給与は上がらない環境でした」

そのうえ、一部の先輩たちによるパワハラやモラハラにも悩まされ、後輩たちが次々に退職したことで仕事量も増加。

「ある日、親しい同僚とふたりで帰ったことを、理由もなく注意されたんです。そんな理不尽な状況に耐える必要があるのか? と疑問を感じて。友人が働く保育園の系列で新規オープンする施設があると聞いて、今年3月に退職しました」

新たな職場は企業内保育所で、取材時は研修の真っ最中。

「仕事は分担制だから負担が少ないし、お給料も上がったし、シフト制で時間がつくれるからストレスも激減。家賃補助が出るので実家を出てひとり暮らしをしようか考え中です」


【2019年夏の最新転職事情】転職した300人に聞きました! 実は“後”が大事! 実際、変わってみて……どうでした?

休みは取れる? ムカつく上司はいない? 給料は上がった? やっぱり気になる! 転職後のホンネを徹底リサーチしました。

※全国24〜29歳の転職経験のある働く女性300人にインターネット調査(2019年5月)

転職する前と後で、職種や業務内容は変わりましたか?

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好きな職種についているため“条件面の向上”だけを目的に転職する人もいたものの、同じ職種でも夜勤のない部署を希望したり、なかには事務職から販売職などへの異業種転職や、会社員からフリーランスへの転身を希望したりと、変化を求める人がほとんどだった。

転職に際して、用意したものはなんですか?

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スーツ、歩きやすい靴、名刺入れ(27歳・営業)
制服じゃなくなったので、オフィスカジュアルの服(28歳・事務)
新しい水筒とお弁当箱(29歳・事務)
コスメとメイク道具を全部買い替えた(25歳・販売)
『シチズン クロスシー』の腕時計(27歳・営業)
マニュアルがない職場なので自分用のノート(28歳・事務)
A4サイズの書類が入るバッグ(25歳・営業)
ブルーライトカットのメガネ(26歳・事務)
テンションの上がる文房具(25歳・事務)
参考書や資格取得用のテキスト(25歳・IT)

給与面ではどんな変化がありましたか?

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勤務時間や人間関係など環境改善を重視して転職する人が多かったためか、給与が増えたという人は43%だった。減った&変わらないという人は57%と、半数以上は給与が上がっていない。なかには、「思ったより収入が減って焦った」(27歳・事務)という声も。

転職後、新しい職場にはどのくらいで慣れましたか?

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新しい職場には半年以内で慣れたという人が半数以上という結果に。なかには、2週間もかからず一瞬でなじめたというコミュニケーション上級者が4%程度いるのに対して、5〜6年かけてゆっくり溶け込んでいった人も。職場の人数や男女比にも左右されるよう。

転職するにあたって、しておけばよかったと思うことはなんですか?

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前職をやめてから転職活動をする人が多いためか、次が見つかるまでの生活費=貯蓄額に不安を感じた人は少なくないよう。「失業保険についてリサーチ不足だった」、「ボーナスをもらってからやめればよかった」という声も多数あり、お金に関する準備は入念に。
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働き方が“変わった”と思うのはどんなところですか?

●事務職をしていた時は、電話対応かパソコンの文字を見ているだけのデスクワークでしたが、常に座っていることが苦手だと気づき、転職をしました。現職は、常に動き回っていろいろな方と直接話をするので、明るく楽しく仕事をすることができています。(25歳・接客業)

●やりたいと思っていた仕事ではないけれど、勤務時間や職場環境が自分に合っているなあと感じる。(27歳・事務)

●前職は形に残る仕事だったので、やりがいはありました。でも、みなし残業の世界で、繁忙期には朝帰りが当たり前。現職は残業を避ける社風があり、完全週休2日で生活リズムも保ちやすくなりました。(26歳・デザイナー)

●自分の裁量で仕事ができるようになった。(28歳・SE)

勤務時間にはどんな変化がありましたか?

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46.7%と、半数近い人が転職後に勤務時間を短縮することに成功した模様。長くなったという人も34.4%と少なくないが、「夜勤から日勤になって体力的にはラクに」(27歳・医療)、「営業なので日によってバラバラ」(25歳・営業)といったパターンが目立った。

休日の取り方にはどんな変化がありましたか?

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前職に比べ、転職後は「休みやすくなった」と答えた人が全体の約6割。後述の「転職してよかったこと」の1位にもなっているように、休みが取りやすいかどうかを重要視する人は多いよう。結果、「前は仕事優先だったが、私生活を優先するようになった」(28歳・営業)という声も。

プライベートの面ではどんな変化がありましたか?

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●寝る時間が増えて、リフレッシュができるように。おかげで、笑顔が増えたと言われる。(24歳・ネイリスト)

●交通の便がよくなって、通勤途中のジムにも通いやすい。ただ、平日休みになったので、友人と遊ぶ時間が合わせにくくなったのは残念。(25歳・販売)

●平日も早く帰れるので、友達と遊んだり、デートしたりする予定が入れやすくなった。(27歳・事務)

●転職先で素敵な男性と出会い、おつきあいすることになった。結局お別れしてしまったけれど、価値観や性格が似ていて、楽しい時間を過ごせた。(28歳・派遣)

●転職を機に実家に戻ってきて経済的にはラクになったが、ひとりの時間がなくなった。(27歳・コンサルタント)

職場の人間関係に変化はありましたか?

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「上司が気分屋」など一部不満はあるものの、前職よりも人間関係が「よくなった」と回答した人が半数以上を占める結果に。「みんなが思いやりを持っていて、明るい人ばかりで楽しい」(28歳・事務)など、「おかげで仕事が楽しくなった」という声が寄せられた。

職場の人間関係でよいと思うこと、悪いと思うことはなんですか?

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「上司が気分屋」など一部不満はあるものの、前職よりも人間関係が「よくなった」と回答した人が半数以上を占める結果に。「みんなが思いやりを持っていて、明るい人ばかりで楽しい」(28歳・事務)など、「おかげで仕事が楽しくなった」という声が寄せられた。
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GOOD
「仕事のテクニックを盗みたいと思える上司がいる」(29歳・営業)、「尊敬できる上司、信頼できる仲間ができた」(27歳・SE)、「上司に相談しやすくなった」(26歳・派遣事務)と、上司との関係がよくなったと感じている人は多いよう。そのほか、「同世代が多い」(29歳・事務)ことや、「サバサバしていてよけいなつきあいがない」(27歳・美容師)ことなども気楽な関係を築ける大事なポイントに。

BAD
「パート主婦との関係が悪い」(26歳・接客)、「女性のみのオフィスなので暗黙のルールがある」(25歳・販売)、「女同士の噂話が多くて面倒」(28歳・営業)、「お局様のイジメがひどい」(26歳・事務)など、同性だからこそ、よけいに気を使って疲れてしまうという声が多数。ほかにも、転職者が多い職場ならではの「年上の後輩」や「年下の上司」との関係性にやりづらさを感じている人も少なくないよう。

転職してよかったと思うことはなんですか?

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転職先で残業が減ったり、有給が取りやすくなったりして、生活が充実したことに利点を感じている人は多いよう。また、人間関係によるストレスが改善されて、仕事が楽しくなったと感じている人も少なくなかった。まずは、お金よりも心の安定が大事なのかも。

“思っていたのと違う!”ことはなんですか?

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●わりと早い段階で役職がつき、自分のキャパ以上の責任を持たされてしまった。(29歳・WEBディレクター)

●積極的に採用をしていると聞いていたが、全然採用されておらず、慢性的な人手不足だった。(28歳・看護師)

●ボーナスの仕組みと、配属される部署が、面接時に聞かされていたことと違った。(28歳・営業)

●公務員は、決められたことだけこなして定時で帰るイメージだったけど、実際は正反対だった。(27歳・公務員)

●残業は月に20時間のはずなのに、職場の誰も言い出せない様子で当然のようにサービス残業。(26歳・SE)

●管理栄養士の資格を生かすつもりが、実際には事務作業ばかりでまったく活用できていない。(27歳・医療)

●完全週休2日のはずが土曜出勤があった。(24歳・事務)

福利厚生面ではどんな変化がありましたか?

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「生理休暇」や「リフレッシュ休暇」、「誕生日休暇」など休暇の種類が増えたケースが多数。そのほか、「資格手当」をはじめとしたキャリアアップのための支援や、「サラダのデリバリー」や「ディズニーランドの割引チケット」など独自の制度を設けている会社も。

転職を考えている人へのメッセージを!

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何ごとも経験。行動することが大事!(26歳・事務)
私がいないと! って思っている人こそ、少し休んで(29歳・事務)
慎重に、慎重に。でも最後はフィーリング!(27歳・経理)
“やりたい仕事”だけではなく、“向いてる仕事”も探してみると幅が広がると思う(28歳・企画)
できれば転職先の人に勤務状況を聞いて!(25歳・コンサルタント)
転職は決して悪いことじゃない(28歳・医療)
たくさん見学に行って職場の雰囲気を見たほうがいい(27歳・保育士)
とりあえず転職してみて、スキルを得てからやめればいい(28歳・総務)


【2019年夏の最新転職事情】“そうだ、仕事変えよう”と思ったら…… 初めての転職 10のチェックリスト

転職を決意したら、必ず心得ておくべき10のルールを、転職のプロに聞きました。勢いも大事だけど、慎重さも忘れずに!

——— 教えてくださった方々 ———
『ハナマルキャリア総合研究所』代表取締役 上田晶美さん
『リクルート キャリア』コンサルタント 古賀ゆかさん
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【2019年夏の最新転職事情】実際に転職をした20代女性にインタビュー

念願のものづくりの道へ。地元でやっと見つけられた本当にやりたかった仕事

【新潟県長岡市にUターン転職】安藤香織さん(27歳・ニットエンジニア)

22歳・都内の大学卒業後、大手百貨店の婦人服売り場に就職
24歳・退職後、学生時代にアルバイトをしていた飲食店で再びアルバイトとして働きつつ転職活動を開始
26歳・新潟県長岡市にUターン
同県見附市にあるニットメーカー『丸正ニットファクトリー』に就職
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実家のある新潟へ帰省する高速バス内。ふと背もたれのポケットにある移住イベントのチラシが目に留まった——。この運命的な出合いが、安藤さんをUターンへとかじを切らせた。

「都内の百貨店で販売員として働いていましたが、職場の雰囲気に違和感を感じたこと、売り手よりも作り手になりたい想いが募ったことで退職。東京で転職活動をしている時に偶然知ったのがUターンや移住についての説明会でした。それがきっかけで、今まで考えたこともなかったUターンもアリかもと思い始めて。そこで紹介された、表参道にある『新潟館ネスパス』内の『にいがた移住支援デスク・ココスムにいがた』と『にいがたUターン情報センター』に相談。窓口担当の方が親身になって、今の会社を提案してくれました」

Uターンの決め手は、希望の技術職に出合えたから。
「ニット製造のエンジニア枠で採用していただき、ついに作り手になれることに。決まった時は、すがすがしい気持ちでした。この職でなければ今も東京に残っていたかもしれません」

Uターンは誰にも相談せずに決めたという安藤さん。
「親に相談したら、きっと『それなら帰ってきたら』と言ってくれるだろうなと。でも、自分の意志で、自分のやりたいことがある状態で帰りたくて、相談はしませんでした」

故郷に戻ってきたことで、心にも余裕が生まれた。
「ビルが所狭しと建っている東京では、通勤途中に目に入ってくる看板など、視覚情報の多さに疲れを感じていました。今は車通勤なので、目に入ってくるのは田んぼなどの自然。頭がクリアになって、物ごとを考えるゆとりができました。一日も早く、この仕事で一人前になりたいと思っています」
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仕事の様子
 
一着がほぼ完成形の状態で編み機から出てくる「ホールガーメント(無縫製)」に魅了された安藤さん。「簡単な編み地のニットであれば1着1時間、複雑な編み地は1着約3時間で編み上がります」。仕事中は、汚れてもいいシンプルなデニムスタイルが基本。
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休日の過ごし方

暖かくなると、休日は同僚と山登りやキャンプをして過ごす。「東京時代の休日は、疲れすぎて家で寝てばかりいました。今はアクティブに楽しめるようになり、充実しています。気楽につきあえる同僚に恵まれて、幸せです」

若手女性起業家のチャンスは実は地方にこそあると気づいたから

【兵庫県神戸市にUターン転職】折田 楓さん(27歳・会社経営)

22歳・慶應義塾大学を卒業後、外資系金融機関に就職
25歳・退職後、母親の婚活サロン『mariage tutu』の立ち上げを手伝うために兵庫県神戸市へUターン
半年後、SNSを活用したブランディングやコンサルティングなどを行う『merchu』を設立
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「起業したい」という、10代の頃からの夢を叶えるため、折田さんが拠点に選んだのは、愛する地元・神戸だった。

「関西は東京に比べると若手の女性起業家が少なく、ビジネスチャンスがある。戦うなら地元がいいのではとずっと思っていました。そんな時に、地元で起業のチャンスがあり、収入が下がることは覚悟のうえで退職。神戸へ戻りました」

待遇もよく、キャリアアップもできる会社をやめることに不安はなかった?
「起業を手伝えるといううれしさで、自然と不安はありませんでした。家族は大反対でしたが(笑)。もし起業が失敗した時の関西での再就職プランなどもしっかり説明することで安心してもらい、最終的にはこの選択を応援してくれました。幸い、戻って半年後には自身の会社を設立。今はSNSを使った地方や企業の活性化のために、日々奮闘しています。友人には『笑顔が変わった』と言われますが、それはやりたい仕事をし、山と海があり、自然と都市のバランスがいい神戸を拠点に働いているからだと思います!」
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仕事の様子

全国各地に行政や企業などのクライアントを抱え、SNSを活用したPRを手がけている。講師としても活躍し、地元テレビ局の情報番組にインスタグラムプロデューサーとして出演。社員は女性が多く、平均年齢は28歳。神戸の魅力を発信するインスタグラム(@kobecco_channel)を運営している
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休日の過ごし方

「東京時代の週末は、疲れ果てていて寝て終わるということも多々。今は、愛犬との散歩を楽しんだり、おいしいパンやケーキを買って、近所でピクニックをしたりと休日を満喫できるようになりました」

考える余裕ができたから見えてきた自分らしい働き方のバランス

【福島県いわき市にJターン転職】向山 萌さん(27歳・メーカー営業)

18歳・宮城県にある高校卒業後、大学進学のため上京
22歳・卒業後、メーカーに就職し、東京本社に勤務
24歳・結婚を機に、夫の地元である福島県いわき市にJターン
同社のいわき支店に転勤
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東京から福島へ。結婚を機に夫の地元・いわき市の支社へと転勤した向山さん。
「思い返せば、東京にいた時は残業も飲み会も多く、落ち着いてひとりの時間を過ごすことがほとんどなくて。こちらに来てからは、働き方改革の影響もあり、基本的に定時で帰れるようになりました。自分自身に手をかける時間の余裕もでき、関心のあったヨガのインストラクターの資格を1年かけて取得。昨年の秋からは、月6回、仕事終わりや週末にヨガ講師としてのキャリアもスタートさせました。仕事の割合が多かった東京時代と比べ、プライベートの時間をしっかりと取れている今のほうが、自分にとってはとてもよいバランスだと感じています」

今まで無縁だった土地、そのうえ友人もゼロでスタートした生活だったが……。
「夫のためではなく、自分のために自分で決断して移住したので、この状況をどうやって楽しくするかを常に考えています。ときどき、東京の同僚から『戻っておいで』と言われますが、ここでの生活が気に入っているので、もう戻れません!」
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仕事の様子

[左]移動は基本的に車。最初は不安だったが、すっかり慣れたそう
[右]隙間時間に営業報告書を作成。「東京時代と比べ、残業をする人があまりいない印象。就業時間内に仕事を終えるため、スケジュール配分への意識が高まりました」
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休日の過ごし方

[左]講師を務めるヨガ教室の生徒と。「年齢の近い生徒さんも多く、みんなとの出会いは宝物です」
[右]ランチは地場産の食材で作られた定食を。「食事は“栄養をとり、空腹を満たすだけのもの”という考えから、“心を満たし、楽しむもの”という考えに変化しました」

住みたいと思える土地に根を下ろし、仲間をつくり、広い視野を養う日々

【岡山県倉敷市にIターン転職】蓮見夏季さん(28歳・セレクトショップ店長)

22歳・都内の大学卒業後、アパレルメーカーに就職
26歳・退職後、『地域おこし協力隊』として岡山県倉敷市にIターン
『ゲストハウス&カフェ有鄰庵』を経営する『有鄰』へ配属
セレクトショップ『美観堂』の店長として立ち上げに携わる
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24歳の時、友人と行った倉敷旅行。その時に滞在したのが、現在勤める会社の運営するゲストハウス『有鄰庵』だった。

「ここでの幅広い年齢、職種の人たちとの出会いは、会社と家を往復する毎日を送っていた私にとって刺激的でした。また、美観地区の倉敷が、観光地でありながら、地元の人の暮らしがきちんと根づいている点に惹かれ、いつの間にか半年に1回は訪れるようになっていました」

定期的に岡山に通う一方、埼玉の実家から東京にある職場までの長時間通勤に疲れを感じ、退職。同時期に、『有鄰庵』の代表から、「ゲストハウスの隣につくるセレクトショップ『美観堂』の立ち上げをしてみないか」と声をかけられた。
「埼玉や東京以外で、自分が住みたいと思える場所に住み、視野を広げたいと考えていた時期でもありました。そこで、国が進める『地域おこし協力隊』制度を利用して大好きな倉敷に移住したんです。今後も倉敷に住み続けるかどうかは正直なところわかりませんが、今は倉敷のために頑張りたいと思っています」

[写真]蓮見さんが立ち上げから携わった『美観堂』オープン初日。「『岡山・倉敷のほんとうにいいものを』をコンセプトに、代表と岡山各地からいいものを集めて販売。作り手との出会いは私の財産です」
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仕事の様子

美観地区にあったあき家を改装した『美観堂』。隣は姉妹店の『ゲストハウス&カフェ有鄰庵』
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休日の過ごし方
 
倉敷は、おいしい&おしゃれなカフェの宝庫。「休日は市内のカフェ開拓をすることが多いです。こちらで出会った友人や岡山各地で活躍する『地域おこし協力隊』の仲間と、ランチやお茶をして過ごす時間は大切なひとときです」

昼は日光浴。夜は月光浴。島の大自然と人の優しさに吸い寄せられて

【鹿児島県奄美市にIターン転職】安田ちひろさん(30歳・整骨院/エステサロン受付)

18歳・高校卒業後、都内のエステサロンにエステティシャンとして就職
25歳・退職。数カ月間、派遣で働いた後、鹿児島県奄美市にIターンし、整骨院兼エステサロンに就職
30歳・現在、自身のエステサロンオープンに向けて準備中
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5年間つきあっていた彼と別れ、仕事ではプレッシャーを感じる日々が続いていた。さらに、仲のよい友人からは「自分がないの?」と言われ、「私ってなんだろう?」と考えるようになり、一度、人間関係も仕事もすべてをリセットしたいと考えた安田さんは奄美へ旅に出た。

「サーフィンをやり始めたこと、両親が奄美出身だったこともあって、奄美旅行へ。ずっと東京のコンクリートジャングルで生きてきた私には、豊かな自然が新鮮に映り、島の人の優しさが温かくしみました。その半年後、約50万円の移住資金を貯めて、Iターンしたんです」

今は、友人に「明るくなった」、「楽しそうだね」と声をかけられるという。
「波や小鳥のさえずりを聞き、満天の星を眺める。毎日、自然に触れて、自分の気持ちに素直に生きられるようになりました。現在、海の見える場所に自身のサロンをオープンしようと計画中。来てくれたお客さんが、私のようにまた奄美に来たいと思ってくれるような空間と施術を提供したいと考えています」

[写真]「東京時代は、1時間半ほどかけて湘南までサーフィンをしに行っていましたが、今はすぐに波乗りできる環境で最高です♪」
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仕事の様子
 
整骨院・エステサロンの受付として勤務中。「整骨院を併設しているので、骨格の仕組みなども勉強できます。将来、自分のサロンを開いたら、体の仕組みを理解したエステティシャンになりたいです」
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休日の過ごし方

[上]節句文化を大切にする奄美大島。「お正月やお祝いごとの時に食べる『三献(さんごん)』という食事 [下]「東京にはない自然を感じながら友人と語らうのが至福の時間」
この特集では……
・Uターン『地方出身で、東京近郊で働いた後、地元に戻って働いている』
・Iターン『東京近郊出身で、東京近郊で働いた後、地方に移住して働いている』
・Jターン『地方出身で、東京近郊で働いた後、地元ではない地方へ移住して働いている』
という定義にしています。


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